同業者へのネタばらしのすすめ。『ひとり税理士の仕事術』5刷となりました。

  • URLをコピーしました!

同業者へのネタバレがおすすめです。
今年の6月に発売した『ひとり税理士の仕事術』もネタバレ満載でした。
(先日、5刷が決まりました)
IMG 4836
※オフィスにて。DSC-RX100M3

孤独なフリーランスこそネタをばらすべき理由

『ひとり税理士の仕事術』は税理士向けの本です。
税理士として考えること、やっていることを1冊にまとめました。

ようはネタばらし、秘密暴露なわけです。
フリーランスこそ、このネタばらしを積極的にやることをオススメします。
その理由は次の3つです。

○背筋をのばすため

フリーランスは孤独です。
ひとりで仕事をしていると、なあなあになったり、自分の軸や行き先が見えなくなります。
それまでの惰性で仕事をし、結果的に仕事の質が下がることもあるでしょう。

同業者(同じような仕事も含む)へネタばらしをすることで、サボれなくなります。
自分の背筋を伸ばす効果もあるのです。
かっこつけておいて自分ができていないと、かっこわるいですから。

○世の中に貢献するため

「もっと多くの人に貢献したい」
「世の役に立ちたい」
と思って仕事をしているはずです。

しかしながら、フリーランスが多くの仕事をやることはできません。
できる仕事には限界があります。

そこで、同業者をサポートする、同業者を増やすことをやってみましょう。
活きのいい同業者が増えれば、世の中もよくなります。
それぞれの業界で問題があるはずです。

たとえば、税理士業界についていえば、
・税金・会計がわかりにくい
・経理に手間がかかる
・わけのわからない法律にふりまわれる
などといった状況があります。

わけのわからない法律でいえば、マイナンバー、消費税軽減税率など、最たる例です。
これらについて情報発信し、わかりやすく解説し、効率化ができれば、世の中の負担を軽減できます。

また、業界で働く方々が苦しんでいる事例も多いはずです。
税理士業界も、低賃金、長時間労働で苦しみ、古い慣習に悩んでいる人が大勢います。
そういった方々へ、ネタを提供すれば、少しでも問題解決ができ、業界へもいい影響を与えることができるでしょう。
互いに牽制しあい、敵対しあっていても何も生まれません。

現に、本を読んで「独立しました!」という声をいただいています。

1人で1万人の顧客をかかえることはできませんが、1人で100人に影響をあたえ、それぞれが100人に影響を与えられれば、結果的に1万人に影響を与えることができるのです。

○やっている人が少ないため

同業に対してサポートしている人は少数派です。
少数派に選ぶことで道が開けます。

やっている人が少ないからこそやってみましょう。

業界を狙っているエセコンサルタントには、業界のことはわかりません。
適当なことをいい、業界を疲弊させ、嵐のようにかきまわして去って行くだけです。

先に独立した者がその立場を担い、ネタを提供した方が、業界のためにもなります。

真似されてダメになるようならそれまで

本来、同業者に対してネタばらしをやりません。
自分の地位が危ぶまれると思うからです。

しかし、そうではありません。
ネタばらしをして、真似されてダメになる、食べられなくなるならそれまでのものです。
遅かれ早かれ食べられなくなります。

それこそ、大手が業界に参入されてきたらイチコロです。

「ネタばらしをし、自分も精進してさらにその先を目指す」ことをやっていきましょう。

大企業同士なら、シェアや機密などが問題になりますが、フリーランス同士、そういったものはありません。
1人でできることには限りがあるからです。
それなら、業界全体でネタをばらし、それぞれがハッピーになればいいと思っています。

スペインのサン・セバスチャンは美食の街といわれているのは、同業のネタばらしのおかげです。
ここでは、シェフ同士がレシピを公開しあっています。
そのおかげでレストランのレベルが一気に上がったそうです。

こういった流れは、どの業界でもあるべきでしょう。

以前記事にもしました。
【関連記事】目指すはサン・セバスチャンーメルマガ『税理士進化論』オフ会を開きましたー | EX-IT
リンク

ネタをブログ、本、セミナーで発信しよう

ネタを本に書くというのが理想ですが、最初からそこを目指すのはちょっとだけ難易度が高くなります。

そこで、できることからはじめてみましょう。

・ブログを書く
・セミナーをやる
・勉強会をやる
・交流会をやる
・メルマガをやる

という方法があります。

独立当初、「税理士を増やしたい」と考えていましたが、そうそう人を雇えませんでした。
(商才がなく、人を雇う才能がないため・・)
たとえ雇えたとしても、生涯で増やせる税理士は数人程度になってしまうでしょう。

そこで、
・2007年7月にはじめたブログ
・2009年にはじめたの勉強会
・2011年4月にはじめた税理士向けメルマガ『税理士進化論』(今日まで平日に毎日発行。1,250号)
でネタばらしを続け、2015年の6月には、この本を出したわけです。

ご連絡いただいただけでも、年に数人から十人くらいの税理士独立が実現しています。
・本を読んで半年で独立
・7月にセミナーを受けていただいた方で、1年半後に独立予定だった方が、最近独立
・3年後には・・とおっしゃっていた方が、半年後に独立
・やっぱり独立が大事と思って、独立。
・セミナーを自主開催してみた
・ブログを始めてみた
などうれしい声もいただきました。

人を雇わないフリーランスでもこういった貢献はできます。
積極的にネタばらしをしていきましょう。





【編集後記】

昨日は、夕方から、編集者さんとの打ち合わせ、IT仕事術入門セミナーの開催。
IT仕事術入門セミナーは、定期的(毎月くらい)に開催していこうかと思っています。

【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」

S.H.フィギュアーツ カイロ・レン
IT仕事術セミナー(2015版)開催

【1日1節】
時間術の本を1日1節書く。12月22日完了予定。
84/85 (+1)

  • URLをコピーしました!