バイクの性能の違いが、戦力の決定的差ではない[宮古島トライアスロン2016完走記③]

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宮古島トライアスロン(スイム3.0km、バイク157km、ラン42.195km)、制限時間13時間半のところ、13時間23分58秒で、ギリギリ&ボロボロ完走でした。
連載第3回はバイク編です。DSC04770
※宮古島トライアスロンにて

宮古島トライアスロンのバイク157km

宮古島トライアスロンのバイクは、このようなコースです。
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ピンクが1周目、水色が2周目。
緑の矢印がスタート、赤の印がゴール。
157kmのコースです。

・伊良部島に渡る伊良部大橋(無料の橋としては日本最長3500m)
・池間島へ渡る池間大橋(1425m)
・来間島へ渡る来間大橋(1690m)
という3つの橋を渡ります。

橋を渡るコースだと、2014年に石川県・七尾トライアスロンで経験しました。
2つの橋を渡ります。

トライアスロンのバイクで橋を渡るのは気持ちいいです。
ただ、伊良部大橋は、ジェットコースターのような形状に加えて、宮古島特有の強い風があります。
スイム終盤からバイク序盤には雨が降っていたこともあり、難敵です。
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157kmという距離は、通常のロング(スイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.2km)と比べると、23kmほど短く、楽に思えますが、そうでもありませんでした。

他のコースとの比較

過去に出たコースと比較してみました。

他のコースと比べると、宮古島はアップダウンが少ないです。
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制限時間で考えると、
佐渡190km スイム(3.8km)スタートから8時間
五島180.2km スイム(3.8km)スタートから8時間
宮古島157km スイム(3.0km)スタートから8時間20分

宮古島はスイムも短く、バイクも短いので多少楽だったはずですが、結果はこうでした。
佐渡190km(2015) 8時間26分 平均時速22.5km
五島180.2km(2015) 7時間49分 平均時速23.0km
宮古島157km(2016)  6時間45分 平均時速23.2km

宮古島、強烈な上り坂はなかったのですが、風、暑さなどの要因はあります。
記録によると、12時時点の気温は23.8℃、風速は3.8mから6.9m。
もっと暑く、風が強いときもあると考えると、宮古島はアップダウン以外の難しさがあるといえるでしょう。
私のふがいなさが要因かもしれませんが。

バイクの性能の違いが、戦力の決定的差ではない

今回、バイクのこぎ方を意識的に変えてみました。
回転数を重視して軽いギアでくるくる回す方向性です。
直前にレッスンを受け、そのアドバイス通りにしたつもりですが、まあ、タイムは平凡で。
バイク完走者の1488人中、1341位・・・。
スイムで1322位なのでさらに順位を落としています。

バイク速くなりたい、と2015年はじめに買いかえました。
それまでのバイク。2010年のデビューから29戦、ともに戦ってくれたバイクです。
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今は、トライアスロンチームポセイ丼のチームメイト、みよっしーが乗ってくれています。
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2015年からの愛車。
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性能は上がっており、価格は50万円ほど。
ただ、その金額ほどタイムは上がっていません。
比べてみると、
・2013年の五島(旧バイク) 7時間50分29秒
・2015年の五島(新バイク) 7時間49分51秒

・・・38秒の対価としては高すぎます・・・。
2015年の五島(新バイク)では、旧バイクに乗ってくれているみよっしーは7時間4分32秒。

バイクの性能差は金額ではないと証明してしまいました。
私がその性能を引き出せていないからです。
バイクをこぐ、という単純動作でもやはりコツやセンスがあり、トレーニングが欠かせません。
私は双方足りていないということになります・・。

バイクは、30万円〜40万円くらいのを買っておけばそれ以上はそれほど変わらないのでは?と思っているところです。
はぁ・・・もっと練習します。

シーガイアトライアスロン(スイム1.5 バイク40 ラン10)で比べると、速くはなっていましたが。
・2014年のシーガイア(旧バイク) 1時間22分47秒
・2015年のシーガイア(新バイク) 1時間11分14秒

ただ、バイク後のランが楽になったのは事実です。
・2013年の五島(旧バイク後ラン) 5時間01分10秒
・2015年の五島(新バイク後ラン) 4時間47分8秒

今回の宮古島も、バイク後のランで脚は大丈夫でした。
脚は。

風、痛みとの戦い

バイクスタート時に気になっていたのは、痛めていた腰。

右腰から股関節を痛めていました。
座ると痛いのでバイクでもまずいです。
実力不足の上、けがもあったらイチコロでしょう。
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序盤のトラブル

バイクで着替えていると、「あ・・」と。
バイクのグローブが違っていました。
左が古い方、右が新しい方です。

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今回一緒に出たチームメイト(厳密には別チーム)熊に、旧型のグローブをあげたのですが、そのときに間違えました。
左右そろっていたのは不幸中の幸いです。

レース後、「熊、すまん」というと、「え、ああいうデザインと思っていました」と。
幸せ者です・・。だいぶ違うがな・・。

■レース前の写真
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バイクをスタートし、まもなくトラブル。
ガーミン(時計)の設定を間違えていて、その修正をしていました。
ふぅ・・と思ってこぎ始めると、ギアが変わりません。

電動でギアを変えるのですが、それがうんともすんともいかないのです。
「ケーブルが外れているのかも」と、止まってチェックしてなんとか正常に。
ふたたび走り始めます。
前日に乗ったときは大丈夫だったのですが・・・。

さらに進んでいくと、今度はバイクのフロントボトルのふたが外れるトラブル。
まあ、飲むことはできるので、気にせずに進みます。
トラブルだらけで多少のことは、気にならなくなりました。

伊是名大橋へ

小雨の降る中、1つめの難関、伊是名大橋に向かいます。
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楽しみでもあり、風が強くて不安でもありました。
上りはいいのですが、下りは、バイクが横にぶれます。
私のバイクはホイールに幅があるので、余計にぶれるのです。
こわごわとスピードを落としながら安全第一にいきました。
島の中も路面が濡れていたので安全に。
結構、すべっていたようです。
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伊是名島を回って再度伊是名大橋に。
この橋は、2015年1月に開通したばかり。
その年のトライアスロンからコースに加わりました。
応援も熱いです。
マイルールを守って、ひたすら走ります。
【関連記事】「ゴミを捨てない」「お礼をいう」「ハイタッチする」。感謝を示すためのトライアスロン・マラソンでのマイルール | EX-IT
リンク

前を走っていた選手が、左手をまっすぐあげ、「何のしぐさだろ?とまるのかな」と思っていたら、ぽいっとゴミ(補給食をたべた後)を捨てました(落としたではなく、捨てた)。
こら!33○番!
このブログの影響力がもっとあれば、ゴミも減るかもしれませんので、もっとがんばります。

ただでさえ、応援していただいていて道路を使わせていただいて申し訳ないのにゴミを捨てるとは。

次の来間島へ

次の目玉は来間島。
この折り返しで熊と会います。
折り返しで会うということは、それだけの差が開いているということです。
結構差をつけられました。ランで抜けるかな・・と思いつつ、先に進みます。

この来間橋はそれほど横にぶれませんでしたが、風が強くこいでもこいでも進みません。
タイムロスは結構ありました。
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足裏、腰が痛い・・

75km。半分くらいにきたとき、腰は大丈夫でしたが足裏が痛くなりました。
バイクシューズを新しくした影響かどうかわかりません。
まずいな・・と思っていたら、今度は本命の腰が痛くなってきたのです。

体勢を変えつつ、だましだまし進みます。

ペタルのこぎ方を変えたからか、上りでも選手を抜くことができました。
この点は今回の収穫です。
レースといっても、フォームを意識して走るので長い実戦練習のようなものと思っています。

100km弱の地点で東平安名埼(ひがしへんなさき)灯台へ。
ここも絶景で、レースの翌日に観光に行ったくらいです。
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レース中はそれほど余裕はないので。
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痛みとともに、エイド(補給所)で、アクエリアスがなく、コーラと水だけだったのがつらかったです。
コーラはカフェインが入っているので、できるだけ温存したく、アクエリアス中心の補給で行きたかったのですが、そうもいきませんでした。
遅かったからアクエリアスが切れたのか、もともとなかったのかわかりませんが。

炎熱サプリをとりつつ熱中症に気をつけながら進みます。
バイク時は気温28℃くらいまで上がったようです。

今回の補給は、炎熱サプリの他、ベスパプロ、パワージェル、スポーツようかんなど。
血糖値を急激にあげると眠くなると言われているので、米やお菓子類はやめました。
(五島、佐渡では眠気で苦しんだので)

テンションが一時落ちましたが、応援で復活、次の来間大橋へ向かいます。

ランへ

3つの橋、来間大橋も風が強く苦戦。
橋を往復すると、あと30kmくらいです。
時刻は13時半くらいで、時速30kmでいけば、14時半にはバイクを終えられます。
14時半なら、ゴールの20時半まで6時間をランに使えるので楽です。

といっても弱った体ではスピードも出ず、がんばったつもりが記録を見ると、むしろペースが落ちていました。
結果的に最後の30kmは1時間半ほどかかり、15時ちょっと前にバイクゴール。
結果は6時間45分43秒で、制限時間20分前です。

今回も佐渡に続き、脚のすね毛を剃って臨みました。
こうすると8%速くなると言われているからです。
「ほんとかいな」と思いますが、8%遅かったら制限時間に間に合わなかったので、次回以降も剃ります。

今回、バイクでは基本的にとまらないようにしました。
前回の佐渡190kmではとまってちょっと休む作戦をとり、失敗したからです。
集中力を切らさず、同じようなペースでもくもくと走る、今回の作戦の方がうまくいきました。
腰がつらくて、1回だけ止まってストレッチしただけです。

バイクゴールの後、バイクをラックにかけ(自分の番号がわからずタイムロス・・)、バイクシューズ、ヘルメットを外して、ウェアを着替えて、ランシューズを履いてランへ向かいます。
ランスタート時で15時すぎ。
制限時間の20時半まで、あと5時間半で42.195km。
体が普通の状態なら大丈夫な範囲です。普通の状態なら・・・。

ラン編へ
42.195km。フルマラソンとトライアスロンのランの違い[宮古島トライアスロン2016完走記④] | EX-IT

前のエントリ

宮古島トライアスロン参戦ガイド[宮古島トライアスロン2016完走記①]
トライアスロンで水中バトルを避ける工夫[宮古島トライアスロン2016完走記②]

■過去のロングトライアスロン参戦記
五島2013
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アイアンマンジャパン2014
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五島2015
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佐渡2015
【関連記事】佐渡トライアスロン2015。時間にこだわる男が時間に追われまくった話。 | EX-IT
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【編集後記】
昨日は、終日お客様と打ち合わせ、決算。
宮古島明け、疲れもなくきっちりと。
太ももの軽い筋肉痛くらいです。

また、おととい、『そのまま使える経理&会計のためのExcel入門』の重版が決まりました!
これで6刷、12,300部となります。
お買い上げいただいた皆様、ありがとうございました!

【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」

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