資金繰り的に好ましい負債

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「負債」
というと
「負債を抱えている」
「負債●億円で倒産」
「負債に苦しむ」
など,
悪いイメージがあります。
しかし,資金繰り的にいうと好ましい負債もあるのです。
負債とは
負債は,B/S(貸借対照表)では,
次の図の位置に記載されます。
EX-IT|
B/Sの右側がお金の調達方法
左側がお金の使い道です。
右から調達して,左で使います。
さらにB/Sの右側のうち,
返済しなければいけないものが負債
返済しなくていいものが純資産
です。
純資産には,資本金(株主から集めたお金)などがあります。
負債として計上されるもの
負債として,代表的なものを挙げてみます。
・借入金(借りたお金)
・買掛金(商品代金のうち,支払っていないもの)
・前受金(売上のうち,販売前又はサービス提供前に受け取ったお金)
これらは,返済(支払)しなければいけないものです。
前受金は,キャンセルになれば返済の必要がありますので,
一時的に負債として計上します。
販売又はサービスの提供後は,売上となります。
負債の意味
上記の負債の意味づけを考えてみましょう。
借入金
 返済が可能であり,使い道が明確,かつ,必要不可欠なものなら,
 有効です。
 例えば,借入金で設備を購入することにより,さらに売上を伸ばすような使い方です。
 ビジネスにレバレッジを効かせることができます。
買掛金
 商品代金等を請求書が来たら,すぐに支払っていないでしょうか?
 最初の契約等で,支払サイトを長めに設定できれば,資金繰りが楽になります。
 例えば,毎月末締めの翌月末払いとすると,1ヶ月間,その分の資金を運用できます。
 当然,支払期限が過ぎても,代金を支払わないのは×です。
前受金
 買掛金とは逆に,自社の入金サイトを短縮すると,資金繰りが楽になります。
 前受金は,事前に入金してもらうものですので,
 資金繰り上有効です。
 リスク管理の点からもおすすめします。
 うちの業界は前受金なんて・・・という声もありますが,
 こちらが支払う立場になって考えると,前払のものって,意外と多いものです。
 検討の余地はあります。 
 預り保証金も同様の効果があります。
負債があるから,必ずしも経営状態が苦しいというわけではありません。
好ましい負債もあるのです。
一方,資産にも好ましくない資産があります。
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【編集後記】
今日から待ちに待った12月です。
というのは,11月は本を買わない月間だったからです。
再読した本もありますが,
無事に積ん読解消&目標冊数達成できました。
1ヶ月間は苦しいので,次回からは2週間程度にしようかと・・・。
【読み終わった本】

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本田直之さんの監訳本。
独立当初に読みましたが,今読むとまたちがった気づきが得られます。
最近の課題の1つであり,未だ答えが見えない分野です。

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