・月次決算を行う4つの理由

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月次決算とは,毎月の業績を翌月に確定する業務をいいます。
なぜ,月次決算をやるのか? その理由を4つ挙げてみました。

月次決算を行う4つの理由
1 現状の問題点のチェック
月次決算を行うと,思ったより利益が出ていない,経費を使いすぎていたといったことが判明することがあります。
前月の数字を分析し,会社の経営に問題点がないかをチェックするのが月次決算です。
その結果,経費をもっと減らす,売上をもっと上げる必要があるなどの意志決定ができます。

まだ入金されていないもののチェックを行い,適当な処置を行うことも重要です。

2  業務の分散
月次決算を全くやらずに,決算(年1回)のときまとめて行う選択肢もありますが,業務が一時期に集中しすぎてしまいます。
その業務の分散の目的も月次決算にはあります。精度の高い月次決算ができている場合ほど,決算時に苦労しません。

3 将来の予測の精度を高める
例えば,12月決算の会社があるとします。
この会社が5月までの月次決算を完了させると,残りの6月~12月が予測値となります。
6月まで完了すると,7月~12月が予測値です。
このように1ヶ月ずつ月次決算を行うことにより,将来の予測の精度が高まります。

将来の予測は,節税対策や資金計画その他の意志決定に有効活用できます。

4 会計の知識を身につける
これは経理を担当されている経営者に特に当てはまることです。
経理=会計ソフトの入力を行っている方の意見を聞くと,「会計や決算書のことが分かってきました!」という意見があります。
毎月,自社の会計を入力することで,徐々に会計の知識も身についてくるという効果があります。
後々,月次決算を経理担当者や税理士事務所に依頼するとしても,ある程度の期間は月次決算の一部でもやってみるのがオススメです。

月次決算にかける時間
あまり時間をかけて月次決算をやっては意味がありません。
月次決算はあくまで過去のことを取り扱う業務だからです。
できるだけ早期に完了することが望ましく,理想を言えば,5営業日,遅くても15日くらいまでには完了させたいものです。

過去のことは早期に終わらせて,現在やその先の業務にとりかかる必要があります。
経理担当者は,支払業務や請求書発行業務などがありますし,経営者で経理を兼任している場合は,なおさらです。
明日は,早期の月次決算のコツについて記事にします。

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【編集後記】
昨日,税理士の友人から久しぶりに電話がありました。
今は大手税理士法人での仕事も受けているのですが,近々,本格的に独立するということです。
会計ソフトや税務ソフトの選択やその他の戦略などについて情報提供。
来週改めて会う予定です。
こういう機会は非常にうれしいですね。

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