「海がこわい・海で泳ぐのが不安」でもトライアスロンをやり続ける工夫

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「海 怖い」「トライアスロン 海 不安」「スイム パニック」といったキーワードで当ブログをご覧いただいている方がいらっしゃいます。
不安や恐怖があることで、やりたいことは意外と多いものです。
私にとって、仕事もそうですし、トライアスロンのスイム、海で泳ぐこともそうでした。
2015 03 07 21 01 23

不安があるけどやりたいこと

・不安がある
・怖い
・どうしよう・・・
と思うけど、なぜか「やってみたい」と思うことって多いかと思います。

仕事でもそうですし、独立・起業、転職もそうです。
人前で話す、文章を書くといったことも含まれるでしょう。
新しいことはもちろん、むしろ苦手なことも、「やってみたい」と思ってしまうことがあるのではないでしょうか。

「不安や恐怖があるけれどやってみたいこと」は、自分の可能性を広げるものですし、むしろ積極的にやってみるのをオススメします。

仕事でもいろいろとやってきていますし、このブログも「不安や恐怖があるけれどやってみたいこと」です。
不安や恐怖のままやっていなかったら、今このブログを読まれることもありませんでした。

この数年で、不安や恐怖を感じつつやってきたことといえば、やはりトライアスロン、海で泳ぐことです。

海が怖いトライアスリート歴5年

海で泳ぐのは本当に怖いです。
・下に脚がつかない
・スタートの緊張で心臓がばくばくするのに、泳がなきゃいけない
・呼吸が苦しい
・人にぶつかる
・プールと違い、ラインやロープがないので(片側にロープがあることもあります)、まっすぐ泳げない
・潮の流れに流される
・息継ぎをしようとしたら、波がきて息ができない
・周りを見ても海・海・海・・
・水を飲んだら塩辛い
・鼻から水が入ってきて苦しい
・前を見ても、波立ってて見えない
・ゆっくり泳ぎたいけど、制限時間があるからそうもいえず余計に焦る
・監視員の方に、「まがってるよ!前見て!」と怒られる

などなど、これまで苦労しました。

「苦労しました」と言い切れるかどうかわかりませんが、今年に限っては、それほど恐怖を感じていません。
ただ、そうなるまでに4年かかっています。

2010年からこれまで34のレースに出てきましたが、海が怖くてやめようと思ったのは7回です。

×2010.9 横須賀トライアスロン スイム0.75、バイク20、ラン5→リタイア
2011.7 昭和記念公園トライアスロン スイム0.75、バイク20、ラン5
2011.7 シーガイアトライアスロン スイム0.4 バイク16 ラン 4
2011.9 昭和記念公園トライアスロン スイム0.75、バイク20、ラン5
2011.9 八景島シーサイドトライアスロン スイム0.75 バイク20 ラン5
×2012.4 石垣島トライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2012.5 ホノルルトライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2012.6 日産カップ 追浜トライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2012.6 幕張トライアスロン スイム0.75 バイク20 ラン5
2012.7 昭和記念公園トライアスロン スイム0.75、バイク20、ラン5
2012.7 シーガイアトライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2012.9 横浜トライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
×2013.4 石垣島トライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2013.5 横浜トライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2013.6 アイアンマン70.3 知多 常滑 セントレア ジャパン スイム1.9 バイク90.1 ラン21.1
×2013.6 五島長崎国際トライアスロン スイム3.8 バイク180.2 ラン42.2
2013.7 シーガイアトライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2013.7 青森・鯵ケ沢トライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
×2013.9 サンライズイワタ2013in竜洋大会 スイム2.0 バイク70 ラン20
2013.9 (新潟)村上笹川流れ国際トライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2013.10 (沖縄)いぜなトライアスロン88 スイム2.0 バイク66 ラン20
2013.10 (川崎)東扇島トライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
×2014.4 沖縄美ら海トライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2014.5 新島トライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
×2014.6 宮島パワートライアスロン スイム2.5 バイク55 ラン20
2014.7 シーガイアトライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2014.7 (石川)七尾湾岸トライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2014.8 アイアンマンJAPAN 洞爺湖 スイム3.8 バイク180.2 ラン42.2
2014.9 (香川)サンポート高松トライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2015.3 久米島トライアスロン スイム2.0 バイク 66 ラン 20
2015.5 新島トライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2015.6 五島長崎国際トライアスロン スイム3.8 バイク180.2 ラン42.2
2015.7 シーガイアトライアスロン スイム1.5(スイム中止) バイク40 ラン10
2015.7 富山トライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10

デビューレースは、スイム0.75km(750m)だったにもかかわらず、怖くなってボートにつかまってリタイア。。
その後も年に1,2戦は怖くなるときがありました。
本当にやめようと思い、ボートにつかまったり、ぷかぷか浮いていたり。

2013年に出た、初めてのロング(スイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.2km)でもこんな感じだったのです。
【関連記事】集中連載「鉄人への道」Vol.05 いよいよスタート!リタイアすれすれのスイム3.8km |EX-IT
リンク

シーズン初戦のスイムで怖くなることが多く、ようやく6シーズン目の2015年、シーズン初戦でも普通にこなせるようになりました。

海を克服するためにやってみたこと

海を克服しないと、その後のバイク、ランにすすめません。
「せっかく来たのにどうしよう」
「バイクもランも練習したのに」
「みんなと来てるのにひとりだけリタイアは嫌だ」
「余った時間どうしよう」
「ブログに(レースに出ると)書いたのに、どうしよう」
と考えると余計に、焦ります。

だからこそ、海を克服するためにいろいろ工夫してきました。

1 プールで練習する

プールで泳げれば海でも泳げます。
海は状況が違うとはいえ、プールで自信を持って泳げれば、海でもその状況に対処できるので、とことん練習することは必須です。
デビュー戦は、それすらも足りませんでした。

2 海で練習する

とはいえ、海になれておくことも大事で、練習会に参加すべきです。
怖いなら特に。
今でもこれは続けていて、先週も今週も行きます。

東京近郊で、私が行ったことがあるのは、こういうところです。
それぞれ遠いのですが、行く価値はあります。
初心者だと、アスロニア、グラッドファイブ(レッスン)がオススメです。

○グラッドファイブのオーシャンスイムレッスン
葉山(逗子駅)の一色海岸
http://www.grad5.jp/owstlhayama/

○グラッドファイブのオーシャンスイムパーティ
葉山(逗子駅)の一色海岸
※レッスンではなく、みんなで泳ぐというスタンスですので、レッスンの方がおすすめです
http://www.grad5.jp/owsp/

○オーシャンナビ
葉山(逗子駅)の一色海岸、千葉の御宿

○OSJ
鎌倉の材木座海岸
http://www.powersports.co.jp/clubhouse/

○アスロニア
千葉の保田駅。サンセットブリーズ
http://athlonia.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=1392486&csid=0

○トライアスロンルミナ
館山他
※トップページ一覧で告知されます。メルマガをとっておくといいかもです。
http://triathlon-lumina.com/

○TIオーシャンスイム練習会
新宿や代々木のプールで海でのテクニックを教えてくれます。

3 フォームを習う

泳げるようになるには、フォームが大事です。
ランもバイクもそれをつくづく感じています。

間違った方法で1ヶ月トレーニングするなら、1日フォームを習いに行った方がいいでしょう。

○TIスイム
都営新宿線船堀駅にあります。
https://tiswim.jp/learnti/swim_salon.htm

水槽のようなプールで泳ぎ(水を流せます)、自分の泳ぎを録画してみることができるレッスンです。
マンツーマンでアドバイスを受けることができます。

私がデビュー前、2010年7月に行ったときの画像です。
おぼれています・・・。
最初はこうでもなんとか3.8kmを泳げるようになるので自信をもっていただければ。
さらには、小学校5年生ではじめて泳げたくらい苦手でした。
幼稚園の時には顔に水がかかるのを嫌がって、怖がって、幼稚園の先生から母親が「神経質に育てすぎじゃないですか」と怒られたそうです。
(言い過ぎな気もしますが・・)
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○その他マンツーマン
マンツーマンで習うのが効果的です。
トライアスロンのスイムを教えてくれるところにしましょう。
ジムのスイムレッスンだと効果が薄いことがあります。

3 プールの練習方法の工夫

プールでの練習方法も工夫しました。

海で泳ぐときは、このスタート時が肝です。
リタイアのほどんどがこのスタートから数百メートルといわれています。
私がパニックになるのもだいたいこのスタート付近です。
IMG 7916

そこで、プールでの練習時に工夫していることがあります。

1つは、300mを無心で泳ぐこと。
スタートしてから300mくらいを過ぎると、パニックになったレースでも結構落ち着いてきます。
そこさえ切り抜ければ完走確率が上がるので、プールでは、300mを無心で楽にどんなことがあっても泳げるように体にしみこませました。
これは今でもやっています。
要は300mを泳ぐだけですが、レースのスタートをイメージして、「300m越えればなんとかなる」「300m越えればなんとかなる」・・と念じながら泳ぐのです。
心臓がばくばくなろうが、人がぶつかってこようが、緊張してようが、とにかく300m泳げるようにしています。

人によっては、300mも必要なく、100くらいでもいいかもしれません。

さらに、その300mのうち、最初の25mくらいは、全力で泳ぎます。
いったん心臓をばくばくさせておいて、それを落ち着かせる練習です。
息を止めて25m泳ぐことでも、なかなかの臨場感を出せます。

※ロング(スイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.2km)のレース前には、これを1kmにしてみることもやっています。

4 スイムスタート前

スイムのスタート前にあわてると余計に緊張します。
はやめに会場に着き、早めにウェットスーツも着るようにしておくと慌てません。
最初のうちはそれで慌てて余計に海で混乱していました。

必ずウォームアップがあるので、早めに入り、そして、ぎりぎりまで海に入っておきます。
不安な分、海になじんでおき、「怖くない」「怖くない」「逃げちゃダメだ」「逃げちゃダメだ」と碇シンジのごとくいいきかせている時期もありました。
戦いが嫌で逃げたアムロの気持ちも分かります。

ウォームアップで最初に海に入ったときは、まず浮きましょう。
すぐ泳ごうとすると、「ああ、やっぱダメだ・・・どきどきする・・」と思ってしまうので、顔をつけてぷかっと浮いてまず水に慣れるようにするのです。

慣れてきたらゆっくり泳いで、練習時と同じように全力で泳ぎます。
沖の方にいくとまた不安になるので、岸の方、できれば脚がつくくらいのところで全力泳ぎをやった方がいいです。
その後、慣れてきたら足のつかないところにも行きます。
(水に入ってすぐのところで、足のつかないとこもありますが)
(今でも

5 しゃべる

チームメイトと参加しているときは、無駄にしゃべっていました。
(今でもしゃべっていますが)
1人で参加するときや、同じウェーブ(スタートのグループ)に友人がいないときは、近くの人に、話しかけます。
『あのブイを回る感じですかね」とコースについて話しかけるのが無難です。

このときに話しかける相手を選びましょう。
「スイム、不安ですよね〜」と話しかけたら、「いえ」と断ち切られてことがあります。
列の後ろの方(スタート時には自分でスタート位置をある程度選べる。自信がない人は後ろにいることが多い)で同じような人を見つけましょう。

 

6 スタート時

いざスタート!となったら落ち着いて時計のボタンを押しましょう。
ボタンを押せれば落ち着いている証拠です。
(たまに忘れていました)
浅いところはあわてずゆっくり歩いて進みます。
「ひざの上に水が来たら、泳ぐ」と決めておくと踏ん切りがつくのでおすすめです。

すぐ泳がず、まずは顔をつけてぷか〜と浮きましょう。
いきなり泳ぐ出すと焦ります。浮いた状態で5秒たてばちょっと落ち着いてきます。
このとき、顔をつけないで泳ごうとしてはいけません。それで何度か失敗しました。

5秒たったら、左手から動かします。
これはなんとなくやっているジンクスです。
右利きですので、右の方が動かしやすいのですが、あえて左を動かすことで落ち着きを取り戻せます。(と思い込みます)

 

7 とまってもいい

泳いでいるときに苦しくなったり不安になったりして、ぱっと顔を上げると余計に不安になります。

見渡す限り海。
他の選手はどんどん離れていく。
後ろの選手がどんどん近づいてくる
上げている顔に水がかかって不安になる
波で視界がゆれて不安になる

といいことがありません。

ただ、この顔をあげてぷかぷか浮く状態で落ち着ければ、有力な武器になります。
そこで、去年やっていたのが、あえて顔を上げてとまることです。
スタートから100mくらいで。
いったんとまって、その視界と状況になれておけば、いざとまったときも落ち着けます。
レース中にそういった一瞬のやすらぎがあると大きいです。

練習時やウォームアップ時にもやってみましょう。

8 ゴーグル

道具でいうと、視界のひろいゴーグルは必須です。
当初、そのタイプのゴーグルを買ってずいぶん変わりました。
そのゴーグルはもう日本で販売されていないので、2代目として今はこれを使っています。
新宿のオシュマンズにも売っていました。

3,600円するのですが、視界が広く使いやすいです。
レース中の方向確認時はもちろん、パニックになって顔を上げたときにも効果があります。

スイムに関しては、チームポセイ丼のチームメイトザックのブログもぜひご覧いただければ。
冒頭の写真で、左から2番目にいる不安そうな顔をしているけど、一番派手な格好をしている男です。

デビュー時の私よりもスイムが苦手でどきどきしていたのですが、デビュー戦の久米島を見事完走しました。

Road To Triathlete~第1回久米島トライアスロンでトライアスリートになったカナヅチ男の物語その1~決意編
http://zakki-ni.com/2015/03/09/kumejima-triathlon1/

第2戦の五島でも3.8kmを見事完泳しています。
5人のKingと1人のKnight~バラモンキングになれなかった男のDNF記その1~なんで私がバラモンに!?
http://zakki-ni.com/2015/06/17/fivekings-and-oneknight-1/

 

 





【編集後記】

昨日の午後、マル秘プロジェクトの会合を行いました。
集まって議論することで、方向性の案は出たので、早速始動します。

【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」

渋谷ゴントランのランチセット
渋谷からトライアスロンショップまでラン
マル秘プロジェクト 第1回会合
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