生命保険料を払うと税金が安くなる

昨日,自宅に生命保険料控除証明書が届いていました。
Newtype税理士井ノ上陽一 大人の数字力を高めるブログ|
「開ける前に宛名を確認してください」は責任逃れの感が・・・。
生命保険料を支払っている場合,このような証明書が生命保険会社から届きます。
この証明書を基に年末調整や確定申告で税金の計算を行います。
支払っている生命保険料の金額により税金が安くなるというしくみです。
なお,個人に対する税金は,所得税と住民税があります。
生命保険料に関する税金の計算方法
次の表により税金の計算上控除される金額を計算します。
表1 所得税の生命保険料控除額

  年間の支払保険料の合計  控除額
2万5,000円以下 支払金額
2万5,000円を超え5万円以下 支払金額÷2+1万2,500円
5万円を超え10万円以下 支払金額÷4+2万5,000円
10万円超 5万円

10万円を超える生命保険料を支払っていても,控除されるのは5万円です。
20万円支払っても,100万円支払っても,同じ金額となります。
個人年金保険料も同じ計算方法です。
どのくらい所得税が安くなるのか
表1により計算した金額はあくまでも「控除額」です。
サラリーマンの場合,
課税される所得金額(※)から所得控除(生命保険,扶養,健康保険料等)を差し引いたもの
に税率をかけて,税金を計算します。
(※)給与収入(額面)-給与所得控除
所得税の税率は表2のようになっています。
表2 所得税の税率

課税される所得金額 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円を超え 330万円以下 10% 97,500円
330万円を超え 695万円以下 20% 427,500円
695万円を超え 900万円以下 23% 636,000円
900万円を超え 1,800万円以下 33% 1,536,000円
1,800万円超 40% 2,796,000円

※課税される所得金額が200万円の場合,200万円×10%-97,500円=102,500円
例:税率が5%の方が生命保険料を15万円支払っている場合
生命保険料控除→表1より5万円
実際に所得税が安くなる金額→5万円×5%=2,500円
となります。
5万円安くなるわけではありません。
住民税も安くなる
所得税と同様に住民税も安くなります。
表3 住民税の生命保険料控除額

年間の支払保険料の合計 控除額
1万5,000円以下 支払金額
1万5,000円を超え4万円以下 支払金額÷2+7,500円
4万円を超え7万円以下 支払金額÷4+1万7,500円
7万円超 3万5,000円

住民税の税率は一律10%です。
例:生命保険料を15万円支払っている場合
生命保険料控除→表3より3万5,000円
実際に住民税が安くなる金額→3万5,000円×10%=3,500円
となります。
所得税の税率が5%の方が,生命保険料を15万円支払った場合,
所得税と住民税を合わせると,2,500円+3,500円=6,000円の税金が安くなります。
証明書をなくさないように
この証明書は前述のとおり,年末調整や確定申告で必要となります。
なくさないようにしなければいけません。
もし,なくした場合は,再発行してもらえます。
上記の計算のように10万円を超えると,上限の控除額に達してしまいますので,
10万を超える証明書が1枚あれば,税金の計算上は十分です。
それ以外のものは必要ありません。
私は,クライアントの年末調整等の際には,必要な分だけ預かっています。
ただし,一般の生命保険料と個人年金保険料があるのでご注意を。




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