・税務調査の性質と備え

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税金は、自分で申告して、その申告した分だけ支払う制度です。
その申告を税理士が代理しています。


税金の申告は税務署等に書類を提出することにより行います。
その場でのチェック等はほとんどありません。
(明らかに足りない書類がある場合は除く。)
提出された書類をいったん受け取るだけです。
ここが通常の役所の手続きと異なります。

税務調査
税務署は受け取った書類をチェックし、必要があれば実際にその会社や個人の元に訪問し、質問や領収書等のチェックを行います。
これが税務調査です。

税務調査の性質
この税務調査は、「税金を取られるのでは・・・」「何か言われるのでは・・・」と不安になるものですが、あまり過度に意識しすぎても仕方がありません。
税務調査は、次のような性質があるからです。

・4,5年に1度、必ず行われることもあれば、10年間行われないこともある。
・設立して数年は来ないと思われている反面、設立2年目に行われる例もある。
・税務調査の担当者により見解が異なる場合も多い。
・法律ですべてが定められているわけではなく、解釈の範疇であることも多い。
・規模の大きい会社だけ行われるわけでない。
・赤字でも調査がある場合もある。
・どんなにきちんと経理をしていても、何かしら突っ込みどころはある。

このように曖昧な要素が多い税務調査を必要以上に意識するよりも、日々のビジネスに集中した方が得策です。

税務調査に備えて
ただ、税務調査にも耐えうる体制を整えておくことは経営上も効果があります。
明らかにビジネスに関係ない経費は入れない=経営の透明性の確保、書類を整理しておく、取引の裏付けを残しておくなど抑えておくべき点は抑えておくべきです。

さらには、持論ですが、税務署に提出する書類にも注意すべきだと思います。
前述の通り、税務署には書類しか提出しません。納税者や税理士が口頭で説明することも、税務署からの質問に答えることも原則として行いません。
提出する書類で判断されると言うことです。(事前に税理士が決算・申告内容を補足する書類を提出する制度はあります→税務調査が省略される場合

また、空欄の多い書類や怪しく思われるような、誤解を生むような記載内容は避けるべきだと思います。

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【編集後記】

書籍の裁断→スキャンをやってみました。
裁断は近くのキンコーズで。
1冊105円プラスアルファ(ハードカバーの場合はプラス21円)で裁断してくれます。

30分弱でスキャンは完了します。
しかし、スキャン後のPDFをiPodTouchで見ようとすると、字が小さすぎて・・。
スキャン後どうするかも検討しなければいけません。

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