10月のアタリ本,1冊目は,『コンサルタントの「解答力」』
著者は『コンサルタントの「質問力」』の野口吉昭さんです。

コンサルタントの「解答力」 (PHPビジネス新書 108)/野口 吉昭
¥798
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前提

コンサルタントの解答力とは,「どんな難問にも,一刀両断でズバッと答える能力」ではないのである。

コンサルタントは,よく「~すべきです。」「それは~です。」と断言するイメージですが,
解答力とは,そういうことではないということが本書の「はじめに」で述べられています。

回答と解答
回答
→質問/要求などに対する返事→質問や出された問題に対して答えること。相手軸は必要ない
解答
→相手が抱えている課題や悩み,疑問を踏まえて,本質的に状況に変え,
行動を促すための解決策としての答えを呈示すること。相手軸が不可欠。
回答と解答は異なるもので,「解答力」とは,相手軸が必要だということです。
答えを出せば,何でもいいというわけではないということですね。

期待値を読む

「相手の期待値に合わせ,その上で期待値を超える」解答をすることが重要だ
相手の期待値からずれた答えをどんなに提供したところで,
相手からはまったく評価されないばかりか迷惑がられるばかりだからである。
だが,これが意外とできていない人が多い。
こちらから,押しつけるような提案は意味がないです。
これは,コンサルタントとクライアントだけではなく,
上司と部下,友人同士,夫婦などさまざまな場面で当てはまると思います。
実際に本書では,奥さん(夫)の期待値に答えるという例がありました。
この場合は,無茶な期待値もありますので,
その期待値のコントロールも必要ですが(笑)
まとめ
実は,先日,同業である木村さんとクライアントの期待値といった話をしていました。
次の読もうと思い,本書をバッグに入れてあり,
その帰りの電車で読み始めています。
意外とこういったシンクロは多いものです。
昨日会った友人と書店に行ったときに,その友人にもすすめました。
即買ってくれたのは,うれしいことです。

回答と解答の他にも,
知識,認識,見識の違い,変革レベルの解答と改善レベルの解答の違いなどの例も書かれています。
非常にロジカルにまとめられている本ですので,
「解答力」という点で,
自分の考えや今後の行動の整理ができます。
前作「コンサルタントの質問力」もオススメです。

コンサルタントの「質問力」 (PHPビジネス新書)/野口 吉昭
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■著書
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『税理士は「話せなくても」うまくいく ―独立がより楽しくなるコミュニケーション思考―』
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
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