生成AIを使って効率化することは、卑怯かどうか、ダメかどうか。
私の考えを書いてみました。
※ネタをAIから by Sony α1 Ⅱ+50-150mmF2
苦労が美学
苦労する、一生懸命やる、長時間というのが、日本の評価基準の軸でもあります。
(世界で……かもしれませんが)
これは今でも変わらないもの。
独立後は、その「苦労が美学」というものを捨てていきたいものです。
お客様は苦労を望んでいないはずです。
もし、「苦労してくれ」、「もっと長くやってくれ」と言われるのであれば、お客様ではありません。
IT・AIを使った効率化は、ときに「卑怯」という言葉もささやかれるものの、卑怯というラインについて考えてみました。
卑怯というライン
卑怯とは何か。
ずるい、受け入れられない、ダメということです。
プログラミングをして「卑怯だ」と上司から怒られたというような話を見聞きしますし、私も似たようなことは言われたことがありました。
この「卑怯」というラインはどこにあるのか。
例えば、
・生成AIでブログのネタを出してもらうところまでOKで、ブログをすべて書いてもらうのは卑怯なのか。
・写真を撮ってそれを生成AIで修正するのはいいとして、生成AIでゼロから写真を生成するのは卑怯なのか。
・生成AIで動画をつくるのは卑怯で、自分がちゃんと話すのはありなのか
「卑怯」というラインは曖昧なものではあります。
私が考えている「卑怯」、つまり「やらない」ラインは、お客様が基準です。
お客様が基準
卑怯かどうか。
お客様がそれで得るものがあれば、どんな方法でも卑怯ではありません。
ただ、私の場合、生成AIでブログをすべて書くということもできますが、お客様、読者に対してそれがいいこととは思わないので、そうしないのです。
AIっぽい文章はどこか読みにくいもの。
少なくとも現時点では。
瞬時に書けますけどね。
————
生成AIを使えば、ブログ記事を量産することもできますし、SNSの投稿を毎日、しかも100記事アップすることもできるのです。
しかも、無料または安く。
こういうことは、卑怯でもないかと。
ただ、こういったものを私は出したくありません。
苦労していないから出したくないわけではなく、どんなものを提供したいかを考えた場合、これじゃないからです。
生成AIにでも書けることなら、お客様にお金をお支払いいただいて、自分に頼む意味がありません。
・検索でわかるようなこと
・本に書いてあるようなこと
・他の人でも答えられるようなこと
も同様です。
今はブログを、
・スマホまたはパソコンの音声認識で入力
・生成AIで、句読点をつけ、句点で改行(内容はそのまま)
・編集
という流れで書いています。
生成AIに修正してもらうと、また違うものになってしまうので、これだけにとどめています。
ブログのネタを生成AIネタからもらうところはどうか。
卑怯でもありません。
ただ、採用できるかどうかはまた別。
そうそう採用できません。
生成AIのネタ候補からひらめけば、それはそれでいいでしょう。
誰かの記事をパクるというのは卑怯であり、やらないものです。
巧妙に編集することも含めて。
ただ、誰かの記事からひらめきを得て書くのはアリでしょうね。
本だとどうか。
同様に考えています。
ただ、自分が書いていない本をあたかも自分が書いたように見せるのは卑怯かなーと。
自費出版(印税を受け取ってではなく、逆にお金を払って書く)は卑怯ではありませんが、私はしません。
高いですし。
インタビューを受けて、それをライターの方に書いていただくのも卑怯ではありません。
ただ、私はしないです。
それが条件なら出版を断ります。
仕事を自分でせずに、スタッフに任せる、外注するというのも卑怯ではありません。
ただ、私は選んでいないだけです。
請求書をExcelマクロで瞬時につくるのは卑怯ではありません。
どういった方法でつくっても請求書に変わりはありませんから。
苦労して手書きでつくりはんこを押せば、お客様が喜ぶわけではなく、請求金額が安くなるわけでもありません。
そのExcelマクロをどこかのサイトからコピペしても、生成AIに聞いても、卑怯ではないでしょう。
卑怯な例としては、当初の話(契約)にないもので請求書をいきなり出すことでしょうね。
(たまに見聞きします)
お客様から相談を受けて、生成AIに聞くのは卑怯か。
卑怯ではないかと。
誰かに聞いてから答えるのも卑怯ではありません。
ただ、生成AIにしろ、誰かにしろ、サイトにしろ、それをそのまま貼り付ける、答えるというのは、したくないものです。
前述の例でいうと、
「写真を撮ってそれを生成AIで修正する、生成AIでゼロから写真を生成する」
のも卑怯ではありません。
ただ、曇り空を晴れにするというのは行き過ぎて、卑怯かなーという認識です。
人の写真を盛りすぎるのも。
そして、写真は撮るもの。
そこで生成AIを使おうとは思いません。
また、
「生成AIで動画をつくる」
というのは、卑怯でもないかと。
ただ、「自分が話す」ことを選びます。
よかれあしかれそれが違いになりますから。
きれいな動画は、もっとうまい人がいますしね。
生成AIをはじめとする効率化スキル、そして仕事が卑怯かどうか。
卑怯なものはたしかにありますが、自分の基準次第。
あいまいなライン、答えのないラインもあるので、それとは別に自分が選ぶ・選ばないというのが大事です。
■編集後記
昨日は、
7時からZoom個別コンサルティング(税理士業)、
9時半からプロフィール写真撮影
その後、お客様の娘さんと4人で遊び場。
ランチや仕事をしつつ。
夕方にZoom(面談)、夜にZoom個別コンサルティング(法人税務申告)でした。
■1日1新→Kindle『1日1新』
マルエツ 惣菜を遊び場で
『1万軒以上片づけたプロが伝えたい 捨てるコツ』の片づけの実践
ProPhoto問い合わせ
■娘(8歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
プロフィール写真撮影で、お客様が娘さんを連れてということだったので、うちの娘も。
やはりもじもじしていましたが、遊び場に行くと一緒に飛び跳ねていました。
記念撮影も。
楽しかったようです。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
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