独立後、事業の数字をどう考えるべきかについてまとめてみました。

※銀行も視野に by Sony α7SⅢ+70-200mmF2.8Ⅱ

原理原則は、あるがまま

独立後、フリーランスにしろ法人にしろ、自分で数字をまとめて、または依頼して決算書をつくり、税金を計算して申告する必要があります。

その決算書の利益がプラスの場合は、原則として法人税や所得税といった利益に対する税金がかかり、マイナスの場合は税金がかかりません。
(法人の場合はマイナスでも70,000円ほどの税金がかかります。)
消費税は、利益とは別に計算するので、マイナスでもかかります。

税金を減らすことを考えれば、マイナスがいいのですが、本当にマイナスでいいのかどうか。

まず、原理原則はあるがままの数字をおさえましょう。
変に小細工せずに、事業がプラスなのかマイナスなのかは把握しておきたいものです。
そして、それなりに正しい数字が判断に欠かせません。
経費の基準を決めて、それに沿ってまずは計算してみましょう。
マイナスになるから入れない、プラスだから入れたりすると判断が鈍ります。

そして、数字だけではなく、時間があるかどうか、自分の気持ち(楽しいかどうか)も含めて、総合的に判断したいものです。

税金を減らしたいからといって、経費を無駄に増やしたり、プライベートのものを入れると、数字が歪んでしまいます。
プラスになろうが、マイナスになろうが、あるがままの現実を受け入れましょう。
その後、その現実をどう解釈するかです。

マイナスでもいい

まず、マイナスだったらどうか。
その理由を探りましょう。
経費が多すぎる、売上が少なすぎるのどちらかです。

利益率が低すぎないかも考えましょう。
仕事を得るのに、コストがかかりすぎていたり、そもそもの値付けが間違っている可能性もあります。
マイナスではなくても、利益が少ない、思うようにお金が残らない、使えないときにも見直したいポイントです。

その数字がマイナス(赤字)になると、どこかから怒られるのではないか、または独立を続けられなくなるのではないかと思われるかもしれません。
(そういうご相談もいただきます。)

しかしながら、事業がマイナスでも、お金が続く限り事業は続けることができます。
法人で、誰かが株を持っていれば(お金を出してもらっていれば)文句を言われる、ときには社長をやめさせられることもありますが、そうでなければ、続けること自体はできるのです。

事業がマイナスでも手元にお金がある場合もありますし、その逆に、事業がプラスでもお金がない場合もあります。
プライベートでお金を持っていることもあるでしょう。
自分、ときには家族がお金を持っていれば、事業はマイナスでもいいということになります。

また、法人だと、自分への給料(役員報酬)や家賃でマイナスになることも。
役員報酬は安易に下げることができませんので、結果マイナスになることもあるでしょう。

そして、そのマイナスは、次の年以降に使えます。
たとえば、マイナスが100万円、次の年がプラス300万円なら、300万円-100万円=200万円で税金を計算するのです。

マイナスだからダメというわけではなく、別の要因があったり、先行投資が多かったりすることもあるでしょう。
プラスにこだわりすぎ、売上を増やし続けようとすると、自分の望む方向性から外れる可能性もあります。
もちろん、プラスであれば、お金が残る可能性も高く、好ましいのですが、そこだけで判断しないようにしましょうということです。

まして周りに流されることはないように。

ただ、数字がマイナスになりそうなら、融資のことも考えるようにしましょう。

融資を受けるならプラスに

ずっとマイナスでも、税務署から何か言われることはありません。
それが正しいものである限り。
(マイナスだから税務調査がないというわけではありません)

マイナスのデメリットは、融資。
プラスであればいいというわけでもありませんが、マイナスが2年間続くと、融資を受けるのは難しくなります。

融資を受けるということを考えると、プラスにできるならしておきましょう。
大幅な調整というのはおすすめしませんが、解釈によってプラスになるのであれば、プラスにしておきたいものです。

融資なんていらないよと、銀行から借りる気はないよという方もいらっしゃるかもしれません。
今は必要なくても、今後、融資が必要になる可能性はあります。
そのときは、過去の決算書も出す必要があるので、プラスにしておく意味はあるのです。

また、融資は早いうちに受けておいた方がいいものです。
まったく借りたことがない=無借金よりも、借りたことがありちゃんと返しているというほうが信頼されます。
困ったときには貸してくれないものですので、借りられるときに借りておくのも手です。
(私も借りています)

もし銀行の方から営業があったり、いい縁があったりしたら、借りておいてもいいでしょう。
このあたりも踏まえて、ありがままの数字を見つつ、税務署、銀行(金融機関)の眼も意識しておきたいものです。

プラスの場合、次のような可能性が高まります。
・メリット→お金が増える、融資を受けられる
・デメリット→税金が増える、税務調査が入る

マイナスの場合はこのとおりです。
・メリット→税金が減る、税務調査が入りにくく
・デメリット→お金が減る、融資を受けられない

このあたりのバランスをどう考えるかですね。
税金が増えるというデメリットを強く考えすぎないようにしましょう。
お金も増やしたい・税金は減らしたいというのは不可能です。
もちろん、適切な節税はしつつ。

マイナスを怖がりすぎて、お金を使わなすぎるのもよくありません。
好きなことにお金を使いつつ、それでも利益が出るというバランスを目指しましょう。
お金を使うというのは、時間も必要となります。
利益が出すぎているということは、お金を使う時間がないという可能性もあるでしょう。
時間もあり、好きなことにお金を使って、それでも利益が出るなら、それはそれでいいことです。
税金が増えるとしても。

利益が少なく税金も少ないけど、時間もなく、お金も使えないという状況と、どっちがいいかです。

このように事業の数字(&家計&財産管理)は、自分の生き方をチェックする指標にもなります。
(だからこそ私は、日々そして毎月チェックしているのです。)
だいたいでいいので把握しておきましょう。



■編集後記
昨日は、朝、家族でプールに。
その後ランチ、買い物を。
夕方から三國無双を。
呉を応援したく、呉のルートを。

1日1新Kindle『1日1新』
マリオパーティー クッパオンステージ
もうかさめ(魚)
ビオラル 有機ナッツ270g

■娘(8歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
プールでクロールの特訓。
12.5mはいけました。
あとはメンタルの問題かと。
その後、フードコートで、うどん&お菓子セットを。
おまけを選べるのが楽しいようで。