数字を使わずに考えてみる

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法人に関して節税の話になると,よくある話題です。
「借入金を返して,税金を減らしましょう」
「繰上返済をして,節税できますよね?」
という案が出ることがあります。
結論から言うと,節税にはなりません。
会計上は,「負債が減るだけで,費用は増えないから」になりますが,
会計で考えるよりもまず先に考えるべきことがあります。
それは,数字を使わずにロジカルに考えてみることです。
借入金を返済→費用が増える→税金が減る
という仮定で,
逆に借入をしたときはどうだったかを考えてみます。
上記の仮定で考えると,
返済と借入は相反することですので,
借入→収入が増える→税金が増える
となるはずです。
借入をしたときを思い出していただくと,
決して収入は増えていませんし,税金も支払っていません。
借りたときに税金は増えず,返済したときに税金が減るという
好都合な話はあり得ない話です。
何より課税当局がそのようなことを見逃すはずはありません・・。
数字を使わなくてもストーリーで考えたり,逆のケースで考えたりすると,
数字に関する問題や疑問点の解決につながることは意外と多いです。

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税理士 井ノ上 陽一
1972年生まれ。大阪生まれ宮崎育ち東京在住。 ひとりビジネスを、時間・お金の両面でサポート。 ・株式会社タイムコンサルティング代表取締役 ・アイアンマン(スイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.2km) ・著書に『AI時代のひとり税理士』『ひとり社長の経理の基本』、『社長!「経理」がわからないと、あなたの会社潰れますよ』、『ひとり社長の経理の基本』,『新版 そのまま使える経理&会計のためのExcel入門』ほか。 さらに詳細なプロフィールはこちら