・キャッシュ・フローのグラフ

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当事務所で作成する資料は,クライアントによって異なります。
クライアントによっても,そのときに応じて作る資料を変えることがあります。
資料は,ExcelやKeynote(Macのプレゼンテーションソフト)などを使うことが多いです。
例えば,キャッシュ・フローのグラフとしては次のようなものを作っています。
キャッシュ・フロー(資金の増減)を棒グラフ(左軸)で,キャッシュの残高を折れ線グラフ(右軸)で表現したグラフです。
EX-IT|
キャッシュ・フローとは,会社のキャッシュ(現金預金)の流れを表すものです。
会社の利益を見ると同時に,キャッシュが増減しているのかどうか,また,どういった理由で増減しているのかを把握する必要があります。
キャッシュ・フロー計算書の考え方では,キャッシュ・フロー(CF)を営業キャッシュ・フロー,財務キャッシュ・フロー,投資キャッシュ・フローに分けます。
営業キャッシュ・フロー
上のグラフでは,紺色の棒が営業キャッシュ・フローです。
営業キャッシュ・フローは,本業でキャッシュが増えているかどうかという指標ですので,当然プラスでなければいけません。
この数字がマイナスの場合は,その理由を把握し,改善する必要があります。
上のグラフでは,4月はプラスですが,5月,6月はマイナスになっています。
財務キャッシュ・フロー
上のグラフでは,白い棒が財務キャッシュ・フローです。
財務キャッシュ・フローとして代表的なものは,借入に関するものがあります。
借入をすれば,プラス,借入金を返済すればマイナスとなるため,この数字はマイナスの方が好ましいケースが多いです。
上のグラフでは,5月から6月にかけて,キャッシュが増えています。
グラフを見ると実は財務キャッシュ・フローはプラスですが,営業キャッシュ・フローがマイナスであることが分かります。
依然として,営業キャッシュ・フローの改善が必要だと分かります。
投資キャッシュ・フロー
上のグラフでは,グレーの棒が投資キャッシュ・フローです。
投資キャッシュ・フローとして代表的なものは車,機械などの設備投資があります。
投資をすると,キャッシュが出ていきますので,ビジネス上投資が必要があれば,この数字がマイナスでもかまわないわけです。
ただし,キャッシュがないのに,投資だけをしては意味がありません。
上の例では,営業キャッシュ・フローがマイナスのため,借入金で設備を購入したことが分かります。
キャッシュ・フローについてはこちらの記事も参考にしていただければ幸いです。
・キャッシュ・フロー計算書の基礎知識
グラフの作成
会計ソフトなどでもキャッシュ・フローを計算することができますし,グラフまで作ることができるものもあります。
ただし,細かい設定が必要だったり,イレギュラーなものへ対応ができなかったりしますので,Excelで作成しています。
自由にカスタマイズできるのも魅力です。
手順としては,
1 会計ソフトから仕訳データをエクスポート
2 Excelに貼り付けし,加工
3 ピボットテーブルで集計し,表を作成
4 グラフの作成(表の数値をグラフに連動させているため,3と同時に完成)
と順で作成します。
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【編集後記】
今日はMacBookPro,iPad持参でクライアント訪問。
MacbookProを持ち歩かないことも増えてきましたが,クライアント訪問時には会計ソフトを使いますし,資料もその場で作成するため,どうしてもノートPCは必要となります。
iPadで使えて,クラウド対応の会計ソフトもそのうち出てくるのではないかと期待していますニコニコ
会計ソフトは全般的にそういった対応が遅めですけど・・。

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