1,000万円に対する税金

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個人が1,000万円を得たときの税金をケース別にまとめてみました。
給料
 妻,子供1人で年収(額面)1,000万円→118万500円
 

1,000万円-給与所得控除220万円-社会保険料等130万円-基礎控除38万円-扶養控除38万円-配偶者控除38万円
 =536万円
 所得税 536万円×20%-42万7,500円=64万4,500円
 住民税 536万円×10%=53万6,000円
 ※給料の所得税の計算はこちらを参照してください。

退職金
 20年勤務していた場合→15万円

 1,000万-40万円×20年=200万円
 200万×1/2=100万円
 
 所得税 100万円×5%=5万円
 住民税 100万円×10%=10万円
 ※退職金から勤続年数×40万円を引き,さらに1/2をかけたものに税率をかけます。
 ※税率は,給料の所得税と同じです。給料とは分けて計算されます。

贈与
 1,000万円をもらった場合→231万円

 贈与税(1,000万円-110万円)×40%-125万円=231万円
 ※もらった金額から110万円を差し引き,税率をかけます。

株を売却
 上場株式を売却して1,000万円の利益を得た場合→100万円
 

 所得税 1,000万円×7%=70万円
 住民税 1,000万円×3%=30万円
 ※一律10%(所得税7%,住民税3%)の税率をかけます。

相続
 相続する人が自分だけの場合→0円
 

 相続税 1,000万円-(5,000万円+1,000万円×1人)<0 ∴0
 ※相続した金額から(5,000万円+1,000万円×相続人の数)を引き,税率をかけます。

自宅以外の不動産を売却
 自宅以外の不動産を売却(不動産は5年超持っていた)
 して,1,000万円の利益が出た場合→200万円 
 

 所得税 1,000万円×15%=150万円
 住民税 1,000万円×5%=50万円
 ※不動産を5年超持っていた場合,一律20%(所得税15% 住民税5%)の税率をかけます。


自宅を売却
 自宅を売却して,1,000万円の利益が出た場合→0円 
 

 所得税 1,000万円-3,000万円<0 ∴0円
 同様に住民税も0円
 ※自宅を売却した場合,その利益から3,000万円を引き,税率をかけます。

まとめ
 同じ1,000万円でも,税金の種類が異なり,その税金の金額も異なってきます。
 やはり,ただでもらう贈与の場合が最も税金が高くなります。
 また,ケースによってはかなり優遇されているものもあり,
 このことを利用した節税スキームも多いです。
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