・そもそも簿記とは何か?~サッカーチームと会社の比較で見る簿記の目的

今月の勉強会まで,あと2週間を切りました。
今回のテーマは簿記です。
簿記とは何か?
先日,「そもそも簿記がなんなのか,何をしているのかが分からない」という質問を受けました。
何事も目的が分からなければ理解が難しいものです。
私なりにいくつか答えを持っていますが,その中の1つは,サッカーに例えたものです。
サッカーチームの評価
サッカーチームを評価すると想定してください。
ただし,試合を見ることはできません。
勝敗やスコアに関するレポートを1年間に1回,見ることができます。
サッカーの試合のレポートを作成するには詳細に試合の経過を記録しなければいけません。
まず重要なのは得点と失点ですが,得点と失点には必ず理由やそのときの状況があるはずです。
そのため,得点・失点の事実とその理由という2つの側面から記録します。
(事実)前半5分に得点した (理由)コーナーキックでFW○○がうまくマークを外して決めた
(事実)後半20分に得点した(理由)サイドからのセンタリングの精度が良く,FW○○のヘディングも優れていた
(事実)後半45分に失点した(理由)終了間際で運動量が落ちていた。スタミナ面に課題



上記のものは一例です。
このような記録を積み重ねて1年間のレポートを作成します。
2つの側面から記録されますので,レポートも2つの側面から構成されます。
・得点がいくつ,失点がいくつ,順位が何位という事実を表わすレポート
・相手のミスを見逃さなかった,パスワークがよかったなど得点・失点の理由を数字で集計したレポート
日々の記録はこのレポートを作成するためにあるのです。
会社の評価
では,会社の評価はどのように行うのでしょうか?
会社の経営を評価するために,会社の日々の活動をずっと見ているわけにはいきません。
そのため,日々の取引を記録し,その記録を集計した決算書が作成されます。
その決算書を定期的に見て,経営状況を判断するのです。
決算書の基となる日々の取引の記録が簿記です。
日々の取引は,2つの側面から記録します。
サッカーチームの評価では原則として点が動いたときに記録しますが,会社の経営の評価では原則としてお金が動いたときに記録します。
(事実)預金が増えた (理由)△△社からへ商品を売り上げた
(事実)現金が減った (理由)交通費を支払った
(注)サッカーに得点,失点した時以外の記録が必要な場合があるように,会社の経営もお金が動かない場合の記録が必要な場合があります。
これらの記録を集計した決算書は次のような2つの側面から構成されています。
・現金がいくら,預金がいくら,借金がいくら残っているという事実
・この1年間に上記の事実が起こった理由(売上がいくらで費用がいくらだったか)
決算書の場合は,これらが貨幣(お金)という単位で表現されています。
簿記とは帳簿記録であり,英語のBook Keepingに音感を合わせたとも言われています。
簿記は日々の取引を2つの側面(事実と理由)から記録するものであり,その目的は決算書というレポートを作成することです。
この目的を明確にイメージすることが簿記を理解する近道です。
勉強会では,このようなたとえ話や決算書を理解するための付箋を使ったワークなどを準備しております。
 初心者向けの勉強会です。
☆3/28(日)簿記アレルギーを克服する勉強会(身近な仕訳編)

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【編集後記】
所得税の確定申告は,先週ほぼ終わっていたのですが,最後の1件だけ昨日の夜に打ち合わせ→送信して完了しました。
今日からまた新しいフェイズのスタートです。
まずは事務所の掃除から行いました。