・業績に連動できない役員報酬

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今まで働いていて、会社から給料をもらっていた方が起業(会社設立)すると、自分の会社から自分に給料を払います。
ほとんどの場合、自社の代表取締役(役員)ですので、その給料は「役員報酬」と呼ばれます。
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【今日のテーマ】
・業績に連動できない役員報酬
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業績連動にできない(しない)役員報酬

起業すると、
「がんばった分だけ給料をもらえる」
「やればやるだけ稼げる」
と思われる方も多いです。
確かにその通りなのですが、「役員報酬」については、少々事情が異なります。
業績に連動して、利益が出れば、役員報酬を上げることは可能です。
また、ボーナスを出すこともできます。
ただし、税金上、会社の経費になりません。
例えば、
売上 1,000 
 役員報酬 100 
利益 900
という会社があるとします。
この場合に役員にボーナスを900出すと、
売上 1,000 
 役員報酬 100
 ボーナス 900 
利益 0
となります。
利益に応じて税金はかかりますので、この場合は税金は0と考えられます。
しかし、税金上は役員へのボーナスを認めていません。
税金上は、利益900で計算します。
上記の例で、毎月の役員報酬100を300に上げた場合も同様に差額の200が経費になりません。

役員報酬を変更できる期間

では、業績を反映するにはどうすればいいのでしょうか?
法律上、原則として年1回だけ、会計年度がはじまってから3ヶ月以内なら変更が可能です。
3月決算の場合、4月から会計年度が始まるので、6月30日までに決めればいいことになります。
EX-IT|
業績に連動させるならば、このときに前年の利益に応じて役員報酬を決めるしかありません。
実質的には、リアルタイムな業績連動という考えは捨てなければいけないということです。
そもそもシステム的にも業績連動は不可能(やっても意味がない)です。
会社の業績(決算時の数字)、会社が支払うことができるかどうか?、かかる税金、節税策、そして経営者自身が必要な金額、欲しい金額など総合的に判断する必要があります。
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【編集後記】
昨日は3時半に起きて、22時に寝ました。
前日は21時に寝ていましたので睡眠時間は確保できています(^_^;)
6時間半がやはりちょうどいい感じです。7時間半だとやや寝過ぎのような。
今日も6時間半睡眠で、4時半起きです。

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