・中小企業の会計をチェックするリスト

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会計上のルールは,大会社(上場している会社など)を対象にしているものが多く,中小企業の実態とそぐわないものもあります。
そのため,中小企業のための会計のルールを制定した「中小企業の会計に関する指針」というものがあります。
必ずしも強制適用ではありませんが,この指針に沿って決算書を作成した場合,会社にとってメリットもあるのです。
金利の優遇
この「中小企業の会計に関する指針」が適用されている場合,各金融機関で金利の優遇があります。
例えば,金融機関の融資を保証する信用保証協会の保証率は0.1%優遇されます。
0.1%?と思うかもしれませんが,借入金の金額や期間によっては,優遇される金額は少なくありません。

チェックリスト

上記の優遇を受けるためには,税理士が作成した「中小企業の会計に関する指針」の適用に関するチェックリストが必要です。
決算書が指針の内容を満たしているかを,税理士がチェックし,押印して金融機関に提出します。
金融機関側から「優遇がありますよ」と言われることもありますが,当事務所では金融機関提出用の決算書・申告書に添付するようにしています。
(税務署には提出していません。)
このチェックリストは所定の様式がありますので,Excelで作成しています。
金融機関で独自の様式を持っているところもあります。(本来の様式よりも項目が少ないものも)
内容は下にあるように,「預貯金の金額を残高証明書又は預金通帳等により残高を確認したか」など,決算書の信頼性をチェックする項目が約60あります。
すべてに該当するわけではなく,例えば有価証券の項目などは,有価証券を持っていない会社もあるため,「無」の欄にチェックを入れます。
EX-IT|
もし指針を適用していない項目があった場合,どうなるか?
以前勤めていた事務所でそういうケースがありましたが,その場合には,なぜ指針を適用していないかの理由を書く必要がありました。
それで通ってしまったのは疑問でしたが・・・。
決算書を作成するためのチェックリストの一部としても使えますし,冒頭のメリットもあるため,当事務所では必ず添付するようにしています。
一度,会社のチェックリストを見てみると,どういう視点で決算書が作られているかなどが分かり,いろいろと興味深いと思います。
チェックリストなどはこちらで見ることができます。
→http://www.nichizeiren.or.jp/taxaccount/indicator.html#100426


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【編集後記】
お気に入りのパン屋さんの1つ。
有楽町イトシアの地下TENDRESSEの塩パンとコーンパンです。
塩パンはオリーブオイルを練り込んでおり,特にお気に入りですね。
銀座,有楽町方面に行くと必ずと言っていいほど買って帰ります。
EX-IT|

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