社長が経理業務の手綱を握るべきー『社長!「経理」がわからないと、あなたの会社潰れますよ』序章ー

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新刊『社長!「経理」がわからないと、あなたの会社潰れますよ』は当初、『社長、経理に任せちゃいけません!』というタイトルでした。

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『社長、経理に任せちゃいけません!』

本のタイトルは企画時に仮タイトルをつけ、執筆をすすめつつ、出版社の方で最終決定します。
多少は著者の意向が考慮されますが、ほとんどの場合、出版社側で決まります。
タイトルで注目される必要があるからです。
(もちろん、中身も伴っていなければいけません)

今回の仮タイトルは、『社長、経理に任せちゃいけません!』であり、このタイトルで、書き進めていましたが、正直違和感がありした。

経理担当者の存在を否定するわけでもありませんし、経理(この場合は経理担当者)に任せずに、すべて社長がやるべきという意味ではないからです。

社長には、当然やるべきこと、やりたいことが山ほどあります。
会社の数字を作るところからすべてやっていては、とても時間が足りません。

ただし、いわゆる「丸投げ」という状態は危険すぎます。
(最終的に責任を取るのは社長です)
社長と経理担当者の視点は異なりますので、手綱を握っている必要があるのです。

手綱とは会社の行き先を判断するのに必要な数字(お金、会計、税金)の必要最低限の知識をいい、その手綱を解説したのが本書といえます。

 

 

序章の内容

序章では、経理、経理担当者についての話を書きました。
私自身、税理士として独立する前に、税理士事務所スタッフ、そして経理担当者として勤めたことがあります。
そのときの経験も交えました。

序 章 9割の社長が知らない「経理」の真実

1「経理がわからない」と、会社は潰れる!

2 経理の仕事はブラックボックス化しやすい

3 経理に対する「3つの誤解」

4 御社の経理は大丈夫?8つのチェックポイント

5 社長は経理担当者に遠慮しないように!

6 経理担当者をパワーアップさせる3つのコツ

 

 

社長のアシスト

なぜ経理担当者に任せきりだといけないのか、社長が経理担当者に遠慮しすぎていないかについて述べ、最後に社長のアシスト(援護)が必要なことを書かせていただきました。

経理という仕事は、社長とのコミュニケーションが欠かせません。
会社のことを一番知っているのは社長ですし、決定権があるのも社長だからです。

(税理士業務にも同じことがいえます)

経理担当者が黙々と数字を入力しているだけでは、専門知識も活かせず、助言もできず、会社全体にとって大きな損失といえるでしょう。

数字を作った後にこそ、本来の経理の意味があるのです。
経理担当者に本来の仕事をしてもらうには、社長主導の経理改善が必須となります。

とはいえ、経理担当者という立場だと、なかなか改善が進まないことも多いです。
例えば、社内の経費精算をスムーズにするための改善をしようとしても、各部署へうまく浸透しなかったりしますし、ネットバンクを導入して効率化を図ろうとしても経理担当者だけでは決定できません。

経理改善がすすめば、定型の仕事以外にも時間が生まれ、社長が見たい数字を分析してもらったり、会計用語について質問したりもできるのです。
「毎月、何か作業をやっているけど、何をやってくれているのかわからない」というブラックボックス状態になるのはさけるべきでしょう。

経理という仕事は、社長と経理担当者(又は税理士事務所)の共同業務なのです。
より効果をあげるためにも、社長が手綱を握っている必要があります。

 

 

ーーーまとめーーー
経理という仕事は、社長が手綱を握ってこそ、スムーズにかつ、意味あるものになります。

 





【編集後記】
昨日は、原稿の締め切り日でしたので、仕上げてメールで送りました。
テーマは、「税制改正による相続税・贈与税の影響額」です。
これでひとまず手持ちの執筆の仕事が完了しました。

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