イノベーターであり続けるために〜『会社の老化は止められない 未来を開くための組織不可逆論』より〜

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『会社の老化は止められない』という本を読み、これまで自分の身の回りで起こってきたことがどういうことだったのか、これからどうすべきかということがわかりました。
オススメです。
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不可逆性とは

本書のテーマの1つは、不可逆性です。
不可逆性とは、

”ある方向へ簡単に変化することはあっても、自然には逆方向に戻らないという性質”

のことをいいます。

人間が年を取ることも、時間の流れも不可逆性があるといえます。

 

 

人間も会社も不可逆性がある

人間が老化することは、避けられません。
これは、私も常々意識しています。

一方で、会社も同じように不可逆性があるのです。

”会社は人間と同様、生まれた瞬間から老化の一途をたどり、決して若返ることはない。したがって会社もうまい年の取り方を考えた上で「リセット」をかける必要がある。”

確かに、古い慣習や、変化を嫌う体質が会社にはびこることはよくあります。
本書には、
・ルールや規制の増加
・部門と階層の増加
・過剰品質化
・手段の目的化
・人材の均質化・凡庸化
などといった例が挙げられています。

 

 

イノベーターをどう活用すべきか?

止められない会社の老化を防ぐ方法の1つとして、

”「眠れるイノベーター」を活用する”

が挙げられていました。

新しい考えを持ち、イノベーションを起こす可能性がある人材がイノベーターです。
しかし、このイノベーターは、組織の中で煙たがられるのが現実でしょう。

本書にも、

“老化した組織においては、起業家精神を持ったイノベーターは存在しても活用されないばかりか、「異端児」として迫害され、行き着く先は牙を抜かれた普通の人になって埋没していくか、別の職場を探して外に出るかのいずれかである。”

と書かれています。

本書にはイノベーター側がどうすべきか?も書かれています。
その方法の1つは、

”いまの組織を飛び出す”

ということでした。

イノベーターは、転職したり、起業したりしてしまうのです。
組織にイノベーターをとどめ、有効に活用するのは非常に難しいのですが、それができれば組織は成長します。

しかしながら、こういった本は、イノベーター側が読み、アンチイノベーター側には届かないものです(^^;)

 

 

ーーーまとめーーー

私自身、イノベーターかどうかというと、イノベーターに近い方だと思います。
独立、起業する人は少なからずイノベーター側でしょうからね。

ただ、起業するときはイノベーターでも、組織を作っていくうちにアンチイノベーターとなり急激に老化しているケースはよくあります。

イノベーターを活かすには、自身もイノベーター側であることが必要でしょう。

 

イノベーターを続けるために私は今の仕事のスタイルを選んでいます。

それでも起業して6年近く、生まれてから40年ちょっとになりますので、考えや仕事のやり方で老化している部分もあります。

まだまだリセットすべきことは多いと、本書を読んで感じました。

人間の老化を防ぐのに、考え方や日々の生活が重要なように、仕事、組織の老化を防ぐにも、考え方や日々の仕事のやり方が重要でしょう。
本書は、会社の仕事のアンチエイジングのために欠かせない1冊です。

 





【編集後記】
石垣島での飲食・トライアスロンの結果増えた2kgをようやく減らせました(^^;)
計測によるとトライアスロンでは3,000カロリーくらいしか消費してませんでしたから。。。

今日もきっちりトレーニングする予定で、明日は10kmマラソンです。

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