セミナー開催側の「内容を絞る勇気」と「固定しない勇気」

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セミナーをやる側として、何を話すか、何を削るかは悩みどころです。
セミナー

セミナーの特性

セミナーは一定の時間内で、一定のコンテンツを伝えるものです。
書籍も量は限られていますが(だいたい8万字から10万字)、セミナーほどシビアではありません。

伝えたいことが多いから、長くやるというわけにもいかなく、多くの場合、2時間〜4時間で開催しています。
昨日だと、マクロ入門セミナーが1時間半、マクロ初級セミナーが2時間半でした。
両方受けていただいた方は、4時間になります。

これでも長いかな・・・・・・と思うこともありますが、私のスタンスとして、実際にPCを操作していただく時間を必ず入れるため、このくらいの時間になってしまいます。

「聞くだけでわかる」セミナーが理想的なのでしょうが、「実践してわかる」内容もあるからです。

一般的に、実践、つまりワークがあるセミナーは申し込み率が下がるいわれていますが、私は実践にこだわっています。
PC、Excel系のセミナーはなおさらです。

とはいえ90分や120分という参加しやすい時間で、伝えるべきことを伝えるセミナーというのもやるべきだと考え、徐々に増やしています。

 

 

内容を絞る勇気

限られた時間で、コンテンツを伝えるには、内容を絞らなければいけません。
昔は一時期迷いもありましたが、今は、内容を絞り込んでいます。
・「自分がやらないこと」
・「あきらかに効率が悪いこと」
・「これを聞くと混乱する可能性があること」
はコンテンツに含めていません。

「内容を絞る」のは勇気がいることでもあります。
「いろんな方法を知り、その中から選びたい」という方もいらっしゃるでしょうし、セミナーの前後に本やセミナーで「あれ、セミナーとは違うことが書いてある(違うことを言ってる)」と思う場合もあるでしょう。

かといって、まんべんなく当たり障りのないことを伝えても意味がありません。
多くの選択肢を与えて、混乱させてもいけないのです。

セミナーでは、内容を絞る勇気が必要だと、最近ますます思うようになっています。
(同時に、告知時にこういうスタンスであることをしっかり伝えようと思っています。セミナー告知にこの記事をリンクさせます)

 

 

内容を固定しない勇気

セミナー開催時に、ベストと考えていることを話しています。
「セミナー開催時」ですので、内容は開催ごとに異なることも多いです。

今開催しているセミナーは、繰り返し開催するものと単発で開催しているものがあります。
繰り返しの方は一般向け、単発のものはメルマガ『税理士進化論』(税理士、税理士独立を目指す方専用のメルマガ)読者向けです。

前者は、
・Excel入門
・Excelマクロ入門、Excelマクロ初級
・ピボットテーブル
・関数
・PC整理術
・Evernote
・タスク管理
・会計ソフト×Excel活用

・経理担当者向けExcel
など、
後者は、
・法人税申告書
・給与計算
・確定申告
・法人e-Tax
などを開催しています。

どちらもセミナーの翌日に内容を見直し、そのつど変えています。

(単発でも1年後に開催する可能性もあります)

セミナー参加者だけでなく、セミナー開催側も復習は必要なのです。

昨日のseminarの復習も今朝やりました。
ただし、大枠を除いて、内容を固定していません。

これも「こんなに内容を変えちゃっていいのだろうか?」「ずっと前に受講してくださった方に申し訳ないかも」と一時期思っていましたが、今は、そのときベストと思うことを伝えることにしています。
といってもころころ軸が変わるわけではなく、軸は一定で、視点や切り口、話す順番、内容などが変わるだけです。

変化はいいこともあれば、悪いこともあります。
詰め込みすぎたり、余分なコンテンツを入れたりして、かえってわかりにくくなることもあるでしょう。

同じ内容でセミナーを繰り返したほうが楽ですし、時間もかかりません。
しかし、受講者にとって必ずしもそれがベストとは言えないでしょう。
(最高の内容で固定できればいいのでしょうけどね)

セミナーの内容を固定してない勇気を持ち、毎回磨き上げていくことは欠かせません。

今後、セミナーを開催される方の参考になれば幸いです。
(内容以外にも、運営面で気をつけることもありますが、内容が第一だと思います)

 





【編集後記】
今日からスペインのサッカー、リーガ・エスパニョーラが開幕です。
今シーズンから、なんとWebで見ることができます。
録画してTVの前で見なくてもすむのがうれしいです。

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