月末が土日の場合、経理で注意すべきこと。正しい利益(成績)のために。

月末が土日の場合は、経理で注意すべきことがあります。
大きな金額だけでも、ざっくりと確認しましょう。

月末が土日の場合の口座引き落としに注意

2018年9月のように、月末が土日の場合、経理上注意しなければいけません。

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注意すべきなのは、引き落としのときです。
本来、月末(30日や31日)に引き落とされるのですが、月末が土日の場合は、翌営業日になります。
となると、その月の経理には出てきません。

家賃が12万円として、月末に引き落とされる場合でも、その月に引き落とされないのです。

翌月の1日や2日に引き落とされます。

たとえば、2018年9月の月末は、30日日曜日。
月末引き落としなら、10月1日に引き落とされます。

10月は、31日にも引き落とされるので、1日と31日の2回引き落とされるわけです。

通常は、引き落としや払った日として経理するので、こうなります。


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会社の場合の法定福利費(社会保険料の会社負担分)も同様です。

こう見ると、9月は45万円の利益が出ていますが、本来経費となるべきものが入っていません。

10月は、マイナスになっていますが、本来は9月に入るものが入ってしまっています。

月末が土日というだけで、自分の利益(成績)がずれてしまうのです。

正しい利益(成績)のために未払で経理

月別で利益を把握

利益は、月別に把握し、確認しておくのをおすすめしています。

小さいから、ひとりでやっているからそこまでは必要ないと思われるかもしれませんが、小さい、ひとりでやっているからこそ必要なのです。

利益が出ていなければ、今月、ある程度売上を増やし、経費を減らして利益を増やさなければいけません。

利益が出ていれば、そのままでいくこともできますし、ちょっとしたチャレンジもしやすくなります。

仕事を断る基準にもなるでしょう。

その月別の利益を把握するためにも、正しさ(ある程度で大丈夫です)は必要なのです。

こうではなく、

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こうあるべきです。

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この修正により、

「9月は45万円の利益」

から、

「9月は、8月ほど利益が出ていない」

という結果になります。

前年と比較する場合も、来年になって比較する場合も、月末土日に限らず比較で来たほうがいいはずです。
月末が土日かどうかで、利益が変わるのは本来おかしなことといえます。

とはいえ、「トータルだと同じ」というのは、事実です。
それでも月別の利益が大事ということは変わらず、大きな金額だけでも調整しておいたほうがいいでしょう。
会社の場合、9月がもし決算月だと、ことは重大さは、大きくなります。
利益が変われば、税金も変わるからです。

「その月の利益は、その月に」というクセをつけておいても損はありません。

月別利益のための具体的な処理

具体的には、

家賃 120,000/ 未払費用 120,000

という処理をします。

(未払金、未払費用といったものがありますが、迷うなら、どっちもでかまいません。「未払家賃」や「未払役員報酬」という独自の項目もアリです。)

これを、仕訳帳といったところや、振替伝票といったところに入れると、家賃120,000と未払費用(まだ払っていない費用)120,000が記録されます。

法定福利費も同様です。

会社の場合、役員報酬も未払の場合には、役員報酬/未払費用で入れておきましょう。

(毎月払うのが好ましいのですが)

未払で経理した翌月にやること

その翌月にも処理をしなければいけません。

今のままだと、

9/30 家賃 120,000 / 未払費用 120,000

10/1 家賃 120,000 / 預金 120,000

10/30  家賃 120,000 / 預金 120,000

となり、こうなってしまいます。

家賃が10月に2回入ってしまうのです。

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正しくは、

9/30 家賃 120,000 / 未払費用 120,000

10/1 未払費用 120,000 / 預金 120,000

10/30  家賃 120,000 / 預金 120,000

となります。
10/1は、前月の未払費用を払った、10/30は今月の家賃を払ったという形です。

そうしないと、未払費用120,000が払わないまま残ってしまいます。

残るのは、B/S(貸借対照表)です。
預金 xxxxx 未払費用 120,000

売掛金 xxxx

と残っているものが、正しいか(本当に残っているか)確認しましょう。

これまで見ていたP/L(損益計算書)を「推移表」というこういった推移の表で見るとミスがわかりやすくなります。

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ただ、この処理をする場合、ネットバンクと自動連動をしていると、めんどくさく手間もかかります。

そういったときにおすすめなのは、

9/30 家賃 120,000 / 未払費用 120,000
10/1 未払費用 120,000 / 家賃 120,000

(10/1 家賃 -120,000 / 未払費用 -120,000でも可)

と入れることです。

9月に入れて、その逆やマイナスで、10月に入れておけば、自動連動した次のデータがあっても、

10/1 家賃 120,000 / 預金 120,000

10/30  家賃 120,000 / 預金 120,000

結果的にこうなります。

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逆側にあるものが消えて、残るのは、家賃と預金だけになるからです。

ex101

こういった、「その月のものはその月に」という考え方を発生主義といい、売上、仕入、経費で発生主義にしておくと、利益を正しく把握できます。
自分の成績ですので正しく把握したいものです。

なお、1万円くらいまでの小さい金額だと、発生主義をしなくても大丈夫です。
さほど影響ありませんので。


■編集後記

昨日は、検診で胃カメラ。
寝ている間に終わっていて、「ほんとにやったの?」という感じでした。

その後、PCとAppleWatchSeries2を売却。
査定金額、なんだかんだと引かれはしますが、想定内で、満足です。

■昨日の1日1新
※詳細は→「1日1新」

Xbox One X

■昨日の娘日記
うろうろ走り回るので、とっさに「気をつけ!」というと、ピシッと、「気をつけ」して、びっくり。
保育園でやるのでしょうね。
ただ、一瞬、「気をつけ」してまた走り回ります。
「気をつけ」がまたかわいんですが。


■スポンサードリンク ■井ノ上陽一のプロフィール
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井ノ上陽一のVALU
■著書
【監修】十人十色の「ひとり税理士」という生き方
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