・経営者兼経理担当の7つの心得

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昨日,社労士織田さんの主催する社労士経営&顧客獲得塾で
開業前に必要な税金・会計の知識
についてお話ししてきました。
その内容の1つとして,経理業務があります。
自分自身が経営し,かつ,経理業務を行う場合,業務をどう考え,効率化するかが
重要です。
私自身が考える経営者兼経理担当の心得を7つ,挙げてみました。
1 会計ソフトを使う
 Excelで管理することも可能です。
 しかし,入力に関しては,市販の会計ソフト(2~3万円)を使った方が
 結局は効率がよくなります。
 
2 減らす
 経理業務自体を減らすことも意識しましょう。
 例えば,ネットバンキングを使う,不要な銀行口座は解約する,
 手書きの資料を減らす,重複して行っている業務をなくす
 など,ある程度は減らす余地があります。
 
3 領収書の整理
 領収書の整理は,過度に手間をかけるべきではありません。
 かといって,どこに何があるか分からない状態は好ましくないです。
 領収書の整理については,過去記事も参照していただければ幸いです。
 なぜ領収書を整理するのか?
 おすすめする領収書整理の例
4 税金,会計を勉強する
 経営者であれば,自分のビジネスの数字で,税金や会計が勉強できます。
 自分ごとですし,興味や具体性もあります。
 ゆくゆくは,人に任せる,外注するとしても,まずは自分のビジネスがどう決算書に表示され,
 税金が発生しているのかは把握しておいた方がよいかと思います。
 
5 ためこまない
 経理業務をためこまないことも重要です。
 ついためてしまうと,領収書の山になり,見るのが嫌になります。
 その都度処理又はある程度決まった日時に処理することをおすすめします。
 決算時期や確定申告までにまとめて処理する場合,処理量にもよりますが,業務に支障が出ます。
 そういうときに限って,新規の依頼が来るものです・・・。
 リスクの分散の意味でも作業はこまめに終わらせるべきでしょう。

6 資金の回収
 売上が発生しても,入金されなければ意味がありません。
 支払は自分の意志のみで行うことができますが,入金は取引先の意志,行動に左右されます。
 そのため,入金を確実にするしくみの構築(契約形態,自動引き落とし等)や
 リスク管理(前金,入金がなかった場合の対応)が必要となります。
7 税金のためだけにやらない
 経理業務を「税金を支払うために行う作業」と考えると苦痛です。
 自分のビジネスを分析したり,今後のヒントにしたりするツールと考え,
 興味を持って取り組んでみましょう。
 なかなか難しいことではありますが,経理業務の位置づけを考えてみることをおすすめします。
経営者で経理担当を兼ねているのは,大変かと思いますが,
将来,経理担当者を雇う,税理士に依頼するという選択肢が生じた場合に,
自分でおおまかにでも把握していることを任せるのと,そうでないことを任せるのでは大きな違いがあります。
経理担当を兼ねている期間をうまく活用して,
いろんなことを考え,経験しておくのは悪くないと思います。
 
☆2/28(日)「決算書を読むための法人税の知識」勉強会 開催します 
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【編集後記】
単純かもしれませんが,
ユーザーサポートの電話対応がいいと,次に何かモノを買うときも,その製品を選びたくなります。
今朝はそんな気持ちのいい電話対応をしていただきました。
ちょっとしたことが購入動機になっていたり,購入しない決定を下していたりするのだと思います。
逆側から考えても,同様ですね。

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