・会社の資金のリスクヘッジ

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[ゴーイングコンサーン=継続企業]というように企業は継続するという前提があります。
しかし,「継続できなくなる」状態もありえるわけです。
「継続できなくなる」状態の一例は,資金がなくなったとき。
だからこそ,資金繰りには気をつけなければいけません。
しかし,資金繰りの予定を立てても,
・入金予定のものが入金されなかった
・急に支払が発生した
など,予定通りにいかないこともあります。
そういうときのためのリスクヘッジの策が必要とされます。
策としては,例えば次のようなものがあります。

○借りることができるときに,借りておく
金融機関とのつながりを持ち,借りることができるときに借りておくのも1つの考えです。
「雨が降ったら,傘を取り上げる」というように急に資金が必要になっても金融機関はお金を貸してくれません。
急に貸してくれるところは,たいてい金利が高いものです。
確かに通常の借入にも金利が発生しますが,資金が減ってしまう場合に備える保険の意味もこめて,
多少の金利を払いつつ,会社に一定以上の資金を残しておくという考え方もあります。
今はセーフティネット貸付など,一定の金額までは比較的利用しやすい融資もあります。
・日本政策金融公庫(旧国民生活金融公庫)
・信用保証協会

○無駄なコストを削減する
当然コスト削減も策の1つですが,現在の経済状況では,それなりのコストダウンは行っているかと思います。
それでも,一定期間ごとの見直しは必要でしょう。
当然,適切な節税を行い,削減できる税金は削減すべきです。
○与信管理
取引先,特に新規取引先の与信管理がさらに重要になっています。
大手だから,長い付き合いだから・・・という視点ではなく,何か変化があったら冷静に対処することも必要になります。
支払は,自分の意志で行うものですが,入金は,自分の意志だけではなく,相手方の意志,行動に左右されるものです。
○経営者の資金
現実として,経営者自身の資金状況も会社の存続に関わる場合があります。
会社が経営者の資金に頼り切るのは好ましくありませんが,いざというときに一時的に出せるくらいの資金は維持しておきたいものです。
個人事業主にも同様のことがいえます。
こういう用途もあることから,経営者は,通常の役員や従業員とは違った考え方で給与を決めるべきだと考えています。
「社長ばっかり多くもらって・・・」という話もよく聞きますが,会社のリスクに備える意味もあります。
もちろん,もらった給与を全部使っていては意味がありませんが・・・。
☆2/28(日)「決算書を読むための法人税の知識」勉強会 開催します 
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【編集後記】
先ほど銀座に行っていたので,松屋でパンを仕入れてきました。
アンデルセンで「ハイジの白パン」と「長時間発酵食パン」をメゾンカイザーで「チャバタ」を買い,幸せです
EX-IT|
【読み終わった本】

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