・電子申告に関するTIPS

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当事務所では、税務申告書の提出に、インターネットを利用しています。
いわゆる電子申告といいます。
電子申告のうち、国税(法人税、消費税、所得税等)はe-TAX(イータックス)、地方税(住民税、事業税等)は、eLTAX(エルタックス)というシステムを使っています。
EX-IT|
この電子申告の特徴をまとめてみました。
1 必要なもの
・税理士の電子証明書
 
・カードリーダライタ
 上記の電子証明書を読み込む専用のカードリーダライタが必要です。
・電子環境のセットアップ
 使用するPCの設定が必要です。
・提出する法人・個人に関する電子申告開始届
国税、地方税ともにインターネットで提出することができます。
国税はその場で暗証番号が発行され、地方税は後日メールで暗証番号が送られてきます。
2 法人・個人側で準備するもの
上記1のものをそろえれば、クライアント(法人・個人)で準備するものはありません。
すべて税理士側で準備できるわけです。 
3 利用時間
インターネットを使うといっても、24時間365日使えるわけではありません。
 通常は、e-Taxが平日8:30~20:30、eLTAXが平日8:30~20:00です。
私の場合だと、夜はともかく、朝の時間に使えないのが不便に感じます。
4 一部対応していない資料がある
一部電子申告に対応していない資料があります。
私が使っているシステムでは、決算書一式、固定資産台帳、その他の科目の内訳書などが対応していません。
別途紙で郵送します。
 
5 地方税はすべて電子申告に対応しているわけではない
地方公共団体により、対応していない市区町村があります。
その場合は従来どおり紙で提出します。
6 税理士事務所の効率化
やはり税理士事務所の効率化にはかなりの効果です。
紙で提出する場合は、郵送、持参の手間がありますし、控を準備する時間もあります。
その分、別の業務に力を注ぐことができます。

7 インターネットによる納税
システムを利用すれば、インターネットバンクで納税も可能です。

8 導入当初
電子申告導入当初は法人の代表者の電子証明書(住民基本台帳カード)が必要でしたし、開始届を提出しても暗証番号が郵送されるなど、今よりもかなり手間がかかっていました。
またe-Tax導入時には、クライアント側にも多少混乱があった覚えがあります。
9 エラーがつきもの
電子申告のデメリットはエラーが起こる可能性があるというものです。
郵送はともかく、直接持参すれば間違いがありません。
しかし、電子申告ではPC、ネット、システムのエラーが起こりがちです。
だからこそ、余裕を持った申告が重要となります。
今日、2件申告しましたが、1件は今まで見たことないエラーが発生しました。
解決策がすぐ見つかったので助かりましたが。
利便性を考えると、多少のエラーや不便さは乗り越えたいものです。
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【編集後記】
この土日は、12/3【金】経理アウトプット1級認定講座のテキストを作成します。
『そのまま使える経理&会計のためのExcel入門』を執筆したときの経験から考えると、事例から作った方がうまくいきそうです。
3時間の講座の中で、さまざまなアウトプットの事例を実践しながら解説していく予定です。

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