地域・お客様・仕事・お金・トラブル・タイミング。IT導入の言い訳を1つずつ減らそう。

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ITやAI、 新しいものを導入するには、言い訳を1つずつ丁寧につぶしていく必要があります。

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※松山のパン屋にて by Leica Q

 

IT 導入の言い訳

ITやIT、新しいものを導入するときには、いろんな言い訳が浮かんでくるかもしれません。
・田舎だからやってもしょうがない。
・失敗したらどうしよう。
・今から行ったって無理だろう

こういった言い訳をなくしていかないと、ITをなかなか導入できません。
私も、こういった言い訳が浮かんできては、つぶしています。
最近はまだマシになりましたが、独立当初は、日々言い訳との戦いです。

東京で独立をしたので、「地域」という言い訳は浮かびませんでしたが、それでも税理士という古い業界(音声認識入力で「妖怪」と認識されてしまったのは、いとおかし)の中でやってもしょうがないだろうとか IT を使っても受け入れられないのではないか?という思いはありました。

失敗したらどうしようはいつだってあります。

「今からやったって」というのも、独立当初は感じていました。
ブログを始めようと思っても、すでにブログをやっていた方が山ほどいましたし、ホームページもたくさんいるように感じたのです。

こういった言い訳を1つずつ、つぶしてきましたし、今もつぶしています。

松山 道後温泉のパン屋ID キャッシュレス対応だった件

先日、松山に出張で行きました。
IT 仕事術の講演です。
せっかくの松山ですので、どこかに行こうかなと思って、「そういえばセルフレジの導入具合はどうだろう」と「セルフレジ 松山」で検索してみると、素敵なパン屋がヒットしました。

ホームページをちゃんとつくっていて、営業時間がわかる、場所がわかるというのは、スタンスがわかるというのは、 IT活用の基礎の基礎であり、大事なことです。
「ネットでなんて検索されない」と思われるかもしれませんが、今やネットで自らも検索することが多いのではないでしょうか。
自分も検索されるわけです。

ホームページを見ると、パンもおいしそうであり、さらには、セルフレジを導入しているという点も惹かれました。
泊まっている宿から2 km、26分、歩いて行きました。
交通手段もありませんでしたので。

普通だったらランニングでサクッと行くのですが(ゆっくりでも12分ほど)、2019年6月の事故でまだ走るのはとめられているのでやむを得ず歩きです。

そこにあったセルフレジは、東京のミッドタウン日比谷のパン屋に入っているものと同じものであり、パンの入ったトレーをスキャナー台に載せると、スキャンして値段が出てくるのです。
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そこに出てきた金額を見て、セルフレジで買う側が自ら支払います。
すばらしいシステムです。

そしてキャッシュレス決済にも対応しており、カードで払えました。
(このタイプのセルフレジは、現金にも対応しています)

地域を気にして、「松山でキャッシュレス、セルフレジを入れたって」という言い訳もあったでしょうし、トラブルがあったらどうしようとか、ちゃんと認識しなかったらどうしようという言い訳もあったでしょうし、今更入れたって他のとこもやってるだろうという言い訳もあったかもしれません。
その他にも、「お客様はどう思われるか」ということもあったでしょう。
そういったことをなくしていかないと IT は導入できません 。
(このパン屋さんがそういった悩み葛藤があったかどうかわかりませんが)。

思わずお願いして、写真の許可をいただきました。

また、松山市内を走る路面電車で、びっくりしたのが RPA の車内案内=宣伝があったことです。
(鉄道会社の関連企業のようでしたが)
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RPA の波というのは地方にも広まっており、それを感じた次第でした。

キャッシュレスもキャンペーンや PayPayなどの QR コード決済の導入もあり、急速に進んでいます。
(路面電車は独自のICカード決済でしたが)

IT 導入の言い訳をなくすには

IT 導入の言い訳をなくすためには、次のようなことを考えてみましょう。

地域

地域が言い訳になるなら、逆に自分だけがやればいいと考えましょう。
何かしら違いを出さなければいけない以上、自分だけがやっておくものというのは悪くありません。
地方ならITでより違いを出しやすいものです。

その地域でひとりだけ導入しているITがあるなんて、うらやましすぎます。

他と足並みをそろえなくても別にかまいません。
めんどくさい大先輩はいるかもしれませんが、お客様のほうだけ向いていればいいのではないでしょうか。

かといって東京だからIT がまんべんなく導入されているともいえませんし、東京でも IT 導入の成果を出汁、違いをつくるということはできます。

東京でも地域は細分化されているところありますし。

古い業界だからという言い訳で ITを入れないというのであれば、もったいないことです。
古い業界だからこそ、ITを入れて違いをつくりましょう。

お客様

お客様が戸惑うからという理由でITを入れないのあれば、逆にお客様に申し訳ないことである可能性もあります。
お客様のためを思って、お客様にとっても IT を導入したほうがよいのであれば、進んで入れるべきでしょう。
その結果、お客様が離れたとしてもしかたがありません。
すべてのお客様に満足していただくということは難しいですし、それをやってしまうと、なんら特徴がないものになってしまいます。

変えなくてもお客様が減る可能性があり、変えても減る可能性があるわけですし、それならば自分が信じた道を行きましょう。

前述のパン屋は、セルフレジの説明に「当店では衛生面向上のためスタッフが直接お金に触れない「セルフ会計レジ」を導入いたしました」とありました。
こういった理由づけも大事です。

 

仕事

この仕事は IT に向いてないという言い訳もあり得ます。
仕事に合わせてITを導入するのが難しいなら、ITに合わせて仕事を変えるしかありません。
そこまでしてITを導入するかどうかはじっくり考えるべきでしょう。

自分の方向性軸と仕事を合わせるというのは大事なことです 。
私は IT を導入できない仕事はやりません。

 

お金

IT導入にいくらかかるか。
まずは調べてみるのが大事です。

意外とかからないこともあり、無料のものもたくさんあります。
ポイントとしては、年間の利用料を1回で払えるくらいで考えておきましょう。
合わないときのリカバリーもしやすいです。

基本的に自分で学ぶ必要があるものは安く、まかせっきりは高いのが常であり、まかせっきりは自分の知識・スキルも身につきません。

また、ネットで値段がわからないITは、優先順位を下げてもいいでしょう。
見積とか資料請求とか、営業マンが訪問してくるというようなところです。
無駄に高い可能性があるので。

 

トラブル

「IT を入れてトラブルがあったら」とよくいわれますが 、IT を入れなくてもトラブルはあるものです。
・IT 以外のトラブルだったらしかたない、
・IT のトラブルだったらITのせい
というのはITに対して不公平ではないでしょうか。
トラブルのリスクとともにリターンがあるのであれば、リスクをコントロールしつつ、やはり導入すべきでしょう。

タイミング

「今さらやったってダメですよね」と聞かれることが多いのですがそんなことはありませんし、 IT の特徴はその習得速度にもあると思っています。
仮に一年間しっかりトレーニングすれば、すぐにその業界や周りで上位に入れるというのが IT の特徴です。
学びはそれをやっている時間や量だけで決まるものではないと思っています。
後から始めたからダメだとか、先に始めたから偉いというものはありません。
先に始めても途中でやめてしまったりモチベーションが下がったりしていれば、10年やっていても20年、30年やっていても意味はないでしょう。
「今からやっても」と思わずに始めれば、始めてない人よりも一歩先んじることができますし、すべての方が IT を使っているわけではありませんので、まだまだやりようはあります。

周りを見るとITをやっている人や店だらけかもしれませんが、俯瞰して日本全体、世界で見てみましょう。
けっして多いものではありません。

自分のモチベーション、熱量が高いときに、ITを導入してみましょう。

 



■編集後記

昨日は、引き続き松山。
朝、温泉に入り、早めの便で松山から戻ってきました。

 

「1日1新」

愛媛空港 鯛釜めし
羽田空港 展望デッキ

 

■娘(2歳)日記

日曜朝から昨日の朝まで出張だったので、保育園に迎えにいき、ひさしぶりに会いましたが、「パパー!」って感じでもないのはいつもどおりです。
松山出張のお土産は、鯛釜めし。
夜つくると、喜んで食べていました。

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