「税理士 仕事がない」という悩みをやわらげるために

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「税理士 仕事がない」といったキーワードで、当ブログをご覧いただいている方が増えています。
その意図を想定しつつ、回答を考えてみました。
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※カフェにて iPhone X

「税理士 仕事がない」

検索キーワードは、日々は、WordPressアプリ(見やすいので)、随時、Googleサーチコンソールの検索アナリティクスのレポート(同じく見やすい)で確認しています。

最近よく見かけるのが、「税理士 仕事がない」というキーワード。

「税理士 仕事がない」というキーワードでは、シークレットウィンドウで1位になっています。
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キーワードどんぴしゃの記事ではないのですが、内容は、そういったものです。

税理士がAIでなくなる仕事というのは、近年話題になっていることではあるので、その話題にそって検索しているケースも考えられます。
が、当事者として、税理士になろうと思っている人、税理士として独立しようと思っている人が検索していると仮定して、この記事を書いてみました。

「仕事がない」のは当たり前と考える

 

私は独立した当初、「税理士 仕事がない」状態でした。
売上のめどがついて独立したわけでもなく、仕事のあてがあったわけではありません。

独立したら、もうちょっと仕事がくると思っていました。

ただ、決してそうではなく預金残高は順調に減っていきます。

 

■独立後1年の全財産(預金残高)の推移
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むかーしは、暖簾分け(独立するときに仕事を任していただける)もあったという話も聞きますが、当時も今もほとんど見かけなくなりました。
独立前に、営業をしたことなどなく、むしろ営業をやりたくない・苦手だから税理士を選んでいます。
いざ、独立となって、「税理士 仕事がない」となるのは当然です。
(かといって、「税理士 仕事がある」状態になってから独立しようとするといつまでたっても独立できません。)

 

・独立前は、仕事は雇われ先がとってきてくれる。
・独立後は、仕事は自分でとらなければいけない。
わかっていたようで、実際に体験するまで本当の意味はわかりませんでした。

(気づくのが遅いんでしょうが)

「仕事がない」のは、「仕事がない」と嘆いていてもなんの解決にもならないでしょう。
私も嘆いていましたが・・・・・。

むしろ「税理士 仕事がない」というのが当たり前と考えましょう。
仮に、独立時の売上があったとしても、ずっと安泰というわけではありません。

私は、「仕事がない」「来ないのは当たり前」と考えてから楽になり、動けました。

 

独立後、仕事をつくるのは必須

多少楽になったのは、「仕事をつくる」必要があると覚悟したからです(仕事を増やす」だとイメージと違うので、「つくる」としています)。

穴を探す

どんと構えていて仕事が増えるという時代は、業種にかぎらず、はるか昔に終わっています。
平均年齢70歳の税理士業界は、20年、30年、40年、50年とやっていて地盤を築いている方が多く、一見、仕事はもうないように思えるでしょう。

いわばこんな感じです。
もう領地がない・・・と。
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ただ、よーく見てみると、空いているところはあります。
切り口だったり、新しいことだったり、メニューだったり。
よーく見なくても空いている穴(ポジション)はあります。
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後発だからこそ、その穴を探して、仕事をつくっていかなければいけません。
違いをつくれば、後発でもやりようはあります。

穴を狙うことに慣れてくれば、意図的に穴を開ける、つまり競合がまったくない状態もつくれます。
そうしている方も、たくさんいらっしゃいますし、僭越ながら、私も、税理士でひとりだけやっているものもあるつもりです。
(ひとり税理士とは、ひとりでやる税理士という意味とともに、税理士の中でひとり、唯一無比という意味もあります)

そして、別にこの枠じゃなくたっていいのではでしょうか。
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手数を増やす

こういった穴を探し続けつつ、仕事につなげるために、手数を増やしていました。

独立当初だと、
・交流会へ行く
・はがきを出す
・ブログをやる→思考の整理、現在地の確認、自分のやりたい方向性の確認、覚悟など
・HPをつくる
・冊子をつくる
・紹介をお願いする
・紹介してくれそうな人がいるところへ行く
・パンフレットをつくる
・名刺を工夫する
・DM
・チラシ投函
・営業の勉強をする(セミナー、本、コンサルティング)
・セミナーをする
・メニューをつくり公開する
・料金表を工夫する
・はがきを送る
・金融機関へ挨拶
・保険会社とのつきあい
・自分の軸を決める
・お客様の声を聞く
・事例を聞いてみる、調べてみる
などといったことをやりました。

やらないと決めていた、税理士紹介会社の利用、テレアポ、FAXDM、飛び込みはやりませんでしたが。

 

増やすだけではなく、「速く」やることも大事です。
変化に対応するにはスピードも大事で、ましてやそのスピードが遅い業界ですので、チャンスはあります。

「速く」も大事で、いいと思ったらすぐやる!買う!試す!、そしてときには、やめる!というのが大事かと。
(私は、ファンネルのイメージで、手数を増やしています。)

今の私が仕事がありすぎて困るという状況ではないのでなんともいえませんが、少なくとも「仕事がない」を脱することができたのは、「手数」「速さ」の要素もあったと思っています。
(まだまだ油断できませんが)

 

今後、AIで税理士の仕事がなくなるにしろ、そうでないにしろ、仕事をつくることは欠かせません。
独立してから11年。
この間にも、税理士の新しい仕事は増えています。
(よく言われる、活躍の場が増えているとはちょっと違うんですけどね)

「仕事をつくる」とは、自分はもちろん、お客様に向き合うことです。
どんなニーズがあるか、どう役に立てるかをつきつめて考える機会は毎日でも必要だと考えています。

既存の仕事がなくなろうと、仕事をつくれればなにかしら貢献できるはずです。
独立しなければ「仕事がない」に悩まなくていいかもしれませんが、雇われていると「仕事をつくる」もできません。
(本丸ごと「仕事がない」となることもあります)

 

 

税理士をとっても、税理士として独立しても、仕事がないのでは?と考えてこの記事をご覧の方は、こういう考え方もあると思ってみていただければ。

 

 


■編集後記

昨日は、お客様先にて。
月次決算、法律上の手続きなど。

■昨日の1日1新
※詳細は→「1日1新」

東京恋テラスのパフェ

■昨日の娘日記
昨日は、お祝い日だったので、娘と保育園帰りにケーキ(パフェ)を買って帰りました。
帰り道待ちきれず食べたがってましたが。

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