お金の不安を減らし「仕事を断る」選択肢を持つために意識すべきこと

フリーランス、小さな会社が「仕事を断る」という選択肢をもつことは重要です。
そのために私がやっていること(理想を含めて)を挙げてみます。
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仕事を受けざるをえない状況

・気が進まない
・金額が安い
・自分の軸とは違う
・法的にリスクがある
・自分でなくてもできる
といった仕事は断るべきです。

ただし、お金の問題から受けざるをえないこともあります。

当然のことですが、お金の不安を消さないと、仕事は断れません。

 

お金が多少あっても不安は消えない

「お金に余裕があるから仕事を断れる」
というのが理想の状況でしょう。
しかし、そんな状況を作るのは非常に難しいですし、私もそうではありません。

では、お金がいくらあれば、不安は消えるのでしょうか。

フリーランス、中小企業で、お金の不安が消えることはほとんどないでしょう。
お金の不安を消すために仕事を受け続けると、「断る」ということもできず、自分の軸とも異なる仕事もやらざるをえません。

結局は、お金はあるけど時間はなく、ストレスも多くなんのために仕事をしているかわからないという状態になるのです。

お金・時間のバランスをとり、仕事・人生を楽しみ、いい仕事をするには、仕事を「断る」という選択肢は欠かせません。

 

 

「仕事を断る」という選択肢を持つためにやっている6つのこと

私は、お金の不安を減らし、自分の軸に合わない仕事を断れるように、次のようなことを意識しています。

1 お金の管理をきっちりやる

税理士という仕事柄、当然なのですが、お金の管理をきっちりやっています。
毎朝記録をつけ毎月1日には前月の数字を、年明けには1〜12月の数字をまとめます。
さらには、常に1年先くらいまでのお金の動きを予測し、「このままいくとどうなるか」のチェックを欠かせません。
独立して以来、「7ヶ月後に資金が尽きる」「6ヶ月持たないかも」という状況は何度も経験しています。
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6ヶ月、7ヶ月後まで持つのなら、今仕事を断っても、別の新しい仕事が来る可能性は高いです。
これが、来月危ない、再来月危ないのなら受けざるを得ません。
(6ヶ月でもリスクは大きいですけどね)

そういう状況にならないように、入金や支払の管理をしています。
漠然と不安をもっていては、断ることはできません。
数字の裏付けのある判断ができるようにしておくべきです。

 

 

2 新規で仕事をとる力をつける

仕事を断るということは、収入、お金が減ります。
その分を補填しないといけないわけです。

新たに、自分の軸にあった仕事をとる力は常に磨いておかなければいけないですし、しかけ、種まきも欠かせません。
知識やスキルもあげる必要があります。

自分の軸にあわない仕事に時間を費やすと、こういったしかけや種まきもできず、知識やスキルのレベルアップもできません。
従来の仕事だけをしなければいけない悪循環に陥ってしまいます。

やりたい仕事、自分の軸にあう仕事をやり続けると、次のしかけや種まきにつながったり、知識やスキルもレベルアップします。
そうでない仕事は、次につながりません。
たとえば、私が領収書をひたすら入力する仕事をいくらやっても次につながらないのです。
テンキーをすばやくたたくスキルは必要ありません。
だからこそ仕事を選ぶべきなのです。

新しく、自分の軸にあった仕事をとる力は身につけておかなければいけません。
私はまだまだ弱いです。

 

 

3 お金を借りる

仕入代金を先に払わなければいけない、設備投資する、オフィスを借りるなどといった状況があれば、積極的にお金を借りましょう。
たとえば、1,000の投資をするときに、手持ちの現金で払ってしまうと、一気に1,000のお金が減ってしまいますが、
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1,000の投資と同じだけ借り入れて、5年で返済すれば、毎年200の支払(返済)ですみます。
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この間、無理して仕事をとる必要はないのです。
じっくりと自分の軸を築き、知識やスキルを磨くことができます。
このメリットに比べれば、金融機関に払う利息は痛くありません。
「安心料」「自分の軸作りのための時間料」と考えられます。

私も、独立時にお金を借りていますし、今年2月にオフィスを移転したときにも借りました。

もちろん、出資(返済義務はない)を受けるというのが理想でしょうけどね。

 

 

4 固定費を極小に

家賃、人件費、IT投資などの固定費は極小にすべきです。
これらが大きいと、固定費のために仕事をしなければいけなくなります。

家賃⇒本当に必要か、本当にその場所でないといけないのかを考えましょう。
人件費⇒人手が必要な仕事をとるべきなのか、ITでかわりはできないかを考えましょう。人をいったん採用すると、やめてもらうのは現時的に難しいことも念頭におくべきです。
IT⇒知識を身につけることが重要です。世の中まだまだぼったくりは多いので気をつけましょう。わからないからとりあえず払う、高いからちゃんとしてくれるだろうという考えは捨てるべきです。

うちは、家賃は9万円(オフィス兼セミナールーム)ですが、人件費ゼロ、IT関係の固定費も最低限にしています。
ちょくちょくPCを買いかえたり、IT機器を買ったりしていますが、人件費に比べれば安いものです。

そしてこの固定費には、プライベートも含まれます。
生活コストがどのくらいかかっているかで、仕事を断るという選択肢もとりやすくなるのです。

 

 

5 収入を分散する

継続的な収入、単発の収入といった種類を増やすようにしています。
税理士というと、継続的な収入で楽なように思われるかもしれませんが、そうではありません。
継続的に収入をいただくというのは大きなプレッシャーですし、そんなに数をこなせるわけではないのです。
そのため、私は継続収入(顧問契約)の数を限定しています。
HPにも書いてあるとおり、現在新規の顧問契約は受けておりません。
(お客様からの紹介のみとさせていただいております)

継続収入を限定することで、単発収入を上げなければいけません。
執筆、セミナー、コンサルなど収入をあえて作っているのは、リスク分散でもあります。
(やりたいからというのもありますが)

収入は相手があることですから、コントロールが難しいものです。
それゆえにお金の不安につながります。
そのリスクを可能な限り分散し、コントロールできる支出を可能な限り抑えるというのが、常に意識していることです。

 

 

6 自分の軸を意識し続ける

今回の記事で、何度も書いてきた「自分の軸」。
これが定まっていないと、断れません。
自分の軸を意識していると、目の前のお金よりも中・長期的なことを考えることができます。
結果、お金への不安を減らさざるを得ないのです。

ブログやメルマガを書くこと、やらないことリストで自分の軸を磨いてきたつもりでしたが、まだまだだと痛感しています。

最近断った事例は、ちょっと躊躇したものもありました。
「ま、いっか」と受けようとしていたものもあり、まだまだ軸がぶれていると感じた次第です。
そのために昨日、今日とこういう記事を書き、反省しています(^_^;)

なかなか断りきれない方は、まずは自分の軸を日々意識し続けてみましょう。
どういう仕事・生き方をしたいかを考えるとうまくいくケース、どういう仕事・生き方をしたくないかを考えるとうまくいくケースの双方があるでしょうね。
私は後者のタイプです。

 

 





【編集後記】
仕事上、WindowsPCが必要になったので、昨日、ネットや店頭で探しました。
今のところ、SurfacePro2か、VAIO Pro又はDuoが候補です。
直販の赤いDuoがかっこいいのですが、ちょっと高いのが難点ですね。。。