教えるには技術と人間性が必要ー『教え上手』よりー

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先日読んだ『教え上手』。
著者は小学校の教師もつとめる大学教授の方です。

(170冊本を出されています)
”多くの「自ら考え、行動する」子どもたちを排出してきた”という著者の考え方は、仕事に活かせる部分が多く、参考になります。
教え上手

教え方を教わる機会はない

「教え方がうまい」「教え方が下手」というのは、確かに存在します。

この「教え方」というのは、誰にも教わりません。
積極的に学んでいかないと、教え方はうまくならないといえるでしょう。

 

 

すべての仕事は「教える」につながる

「教師、講師という仕事をしていなければ、教える力は必要ない」と思われるかもしれません。
しかし、すべての仕事は「教える」につながります。

モノを売る場合も、商品に関する知識を教える必要がありますし、飲食店でも、その素材や作り方を教えることがあります。
私の仕事でも、セミナーや書籍はもちろん、お客様との通常の会話にも「教える」要素は多く含まれています。
ブログやメルマガも例外ではありません。
人を育てることも、「教える」力が必要です。

「教える」ことがなく、たんたんと仕事をしていては、いいモノやサービスは提供できません。
「教える」とは仕事の質を高めるキーの1つだと考えています。

 

 

「教え上手とは」

『教え上手』には、そんな教え方のコツが書かれています。

まず、

”「教え上手」とはどのような人のことをいうのか。それを考えるにはふたつの軸が必要です。ひとつは「技術」、そしてもうひとつが「人間性」です。”

とありました。

確かに、「この方は、いろいろ詳しいんだろうけど、教わりたくない」ということはよくあります。
人間性、相性、好みなどさまざまな要素が、「教え上手」には絡んできます。
自分だけではなく、相手との関係性もからんでくるので難しいものです。
人間性というものを磨いても、相性が悪かったら、ダメでしょう。

中学、高校のときから、私はこの傾向があります。
相性のいい先生だと、成績も上がっていました。
(相性に左右されるようではダメなのかもしれませんが)
税理士受験でも、しっくりいく先生が見つからなかった科目(税理士は5科目合格が必要です)は、不合格だったり、苦戦したりしていました。
ばっちりの先生(もちろん技術もすばらしいです)が見つかった、法人税、消費税が結構すんなり合格しています。

今でも、セミナーや本で教わる方、スイム、バイク、ランを教わる方は、人間性、考え方にも共感する方です。

前日、とあるセミナーを受けて非常に感銘を受けたのですが、その講師の方の言動がどうもひっかかりました。
技術やノウハウはすごいのですが、もうその方から学ぶ気はありません。

……と教わる側からは好き放題言えますが、教える側となると、その人間性がどう評価されるかわかりません。
それでも日々磨いているという意識が必要でしょう。
難しいですけどね。。。

本書でも、技術と人間性のうち、技術に焦点をしぼってかかれています。

 

技術面で印象に残った点を1つ挙げてみます。

 

”長く調べて、短く伝える――これが教えるときの原則なのです”

 

というフレーズです。

自分が知っていること、学んだことをすべて教えようとしてはうまくいかないと思います。
何を伝えるか、何を教えるかを、教える相手によって、深く考えなければいけません。

自分が学んだ膨大なことを編集して、人に伝えるのが、「教える」ということではないでしょうか?
今は多少力を抜けるようになってきましたが、私も昔その傾向にありました。いろいろと勉強したことをついつい話したがるのです。
自分が勉強したこと=相手に役に立つことではありません。

反面、教えなさすぎもNGです。
「自分で考えろ」「まずはやってみて」「やればわかる」というだけでは、「教える」にはなりません。

「教え上手」になる道は険しいです。
Kindleだと760円ですので、是非読んでみてください。
(2009年の本なので、中古も安いです)





【編集後記】
今日開催される友人の結婚式2次会の最終打ち合わせ・備品確認を昨日の夜やりました。
なんとか準備も終わり、あとは本番で臨機応変に対応しようかと。

今日は軽くトレーニングして、夕方の披露宴から参加します。

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