お客様のために!業種、業界、慣習にとらわれないビジネスモデルが必要ー『「納品」をなくせばうまくいく』ー

業界の常識というのは、お客様には関係のないことです。
環境も激変している今、本当に必要とされるものは、業界にとって非常識なものであることも多いでしょう。
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残業のない会社ソニックガーデン

2012年8月に、当ブログの記事をTwitterで引用していただきました。

このときから、社長の倉貫義人さんに注目していました。

ソニックガーデン(株式会社ソニックガーデン)は、システム開発の会社です。
システム開発というと、残業だらけで社員が疲弊しているイメージがあります。
そのシステム開発会社が、「残業しない」「残業しないことをトップが支持していること」という点に驚いたのです。

その倉貫さんが、『「納品」をなくせばうまくいく』という著書を出されるという情報をつかみ、実は速攻で読んでいました。
(記事にするのが遅くなりました・・・)

納品のない受託開発とは

そもそもシステムの受託開発は、「納品」ありきです。
納品され、そのままほったらかしのこともあれば、その後の運用で問題があると、追加費用がかかることもあります。
昔、IT企業にいたときにも、数千万円かけて会社が作ったシステムが、全然使えず(特に経理面で)、非常に苦労したことがありました。
今も会計システム、税務システムは嫌いです。
改善が遅いですし、本当にユーザーの声をひろっているのだろうかと思うこともあります。
(拾っていたとしても、実際に使っていない年配税理士の声でしょう・・・決裁権があるので仕方ないことなのかもしれませんが)

だからこそ、自分で自由に作れる、お客様にも提供できる、Excelやマクロを私は使っているのです。


------※この記事は、投稿日現在の状況、心境、法律に基づいて書いています。---------

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そんな受託開発で、

“受託開発であっても「納品はしない」”

というスタンスが、本書に書かれています。

“私たちは月額定額にすることで、従来の一括請負のように「作れば作るだけ自社の利益になる」という仕組みを捨て去りました。”
と、いわば顧問税理士ならぬ顧問プログラマとしての役割を担っているのです。
顧問弁護士や顧問税理士のような「顧問プログラマ」という仕事と働きかた | Social Change!

正直、どんなシステムができあがるか、どんなシステムが使いやすいかは、ユーザー側も開発側もわかりません。
作ってみなければわからない

作ってみたけど、イマイチ

納期があるからしょうがない
ということもあるはずです。

ときには、必要のない機能やサービスがついていることあり、そこに多額のコストと開発時間が費やされていることもあるでしょう。

そうではなく、

“作らない提案”

もしつつ、

”本当に必要な順番に、少しずつ開発をしていくことが大事になります。”

というのがソニックガーデンの考え方、サービスであるというのです。

業種、業界、慣習にとらわれない

「業界がこうだから」
「こういうものだから」
「ずっとこうやっている」
という業界の慣習は、どこにでもあります。
そんな慣習にとらわれず、「本当に必要なものは何か」を考えるべきです。

“ソフトウェア開発の技術は、以前に比べて圧倒的に進化しており、効率化するための環境も整いつつあります。多くの機能を、多くの人を使って作ることが偉いと言われるような時代は終わりを告げるのではないでしょうか。”

と書かれているとおり、技術は進化し、環境が整いつつあります。
仕事のやり方、提供するサービスも変わっているはずです。むしろ変わらないとおかしいでしょう。

税理士業界も、従来のやり方では通用しなくなっています。
資格業というと、「こういうものだから」と甘く見てもらっていることがありますが、積極的に、危機感を持つべきだと考えています。
それが杞憂に終わったとしても、お客様のために考え続けることは決して無駄にはなりません。
税理士業でも「納品」するのがセオリーです。
試算表、決算書、申告書、納付書、総勘定元帳。これらを納品することがお客様のためになるとは思えません。
「数字で経営を把握していただく」「経営上のお金、数字、税金の不安をなくしていただく」というサービスだと考えています。

だからこそ、私も、ある意味「納品」をなくしているともいえます。
顧問だけでなく、単発のコンサルティングや自分で決算申告をするサポートをしているのもその一環です。
Excelマクロによる効率化のシステム開発もしているので、本書には非常に共感を持てました。
(倉貫さんには是非お会いしてみたいです。)

システム開発の本だから・・・といって敬遠するのはもったいないです。
「業種、業界、慣習にとらわれないビジネスモデルの作り方」という視点を学ぶためにも、ご自身でビジネスをされている方、される予定の方はぜひ読んでみてください。





【編集後記】

昨日の午後から羽咋市入り。
電動自転車を借りて、あらかじめ調べておいた場所を回りました。
今日は午前中普通に仕事。その後講演です。

【1日1新】
※詳細は→「1日1新」

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羽咋市
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