フィルムカメラNikon F3 T入門。不便・現像の手間・コストを超える楽しさ。

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デジカメ(デジタルカメラ)だけではなく、フィルムカメラを使っています。
手間はかかり、不便ですし、非効率ですが、楽しいのでおすすめです。

※フィルムカメラ Nikon F3 T by Leica M10+90mmF2

フィルムカメラの現状(2022年)

今や、カメラと言えば、デジカメ(デジタルカメラ)を意味します。
ただ、そもそもカメラとは「フィルムカメラ」でした。
私が子供の頃はフィルムカメラ。
そののちに、使い捨てフィルムカメラの『写ルンです』が出てきました。

その一方で、レンズを交換できる一眼レフカメラは、フィルムを使わず写真をデータで処理するデジタル一眼レフカメラに。
そして、デジタル一眼レフカメラは、レフ(ミラー)を使わないミラーレスカメラとなり、今の主流となっています。

フィルムカメラは、製造すらされてなく、新品で手に入れることは困難。
そのフィルムすら手に入りにくい状態です。

さらに、フィルムカメラは、デジタルカメラと比べて、
・撮ってその場で確認できない
・フィルムが必要、フィルム代がかかる
・現像の手間がかかる、現像代がかかる
といったデメリットがあります。

効率を考えるとありえない選択肢です。

私は、徹底して効率化し、そのノウハウを提供しています。
その私が、フィルムカメラを選びました。
非効率なのに。

効率・非効率の2軸で考えるのではなく、
・楽しさ
・おもしろさ
・メリット
を含めて考えた結果です。

非効率でもやりたいこと、楽しいことをやるために、日々効率化しているわけですから。
娘に「これはむかーしのカメラなんだよ。すぐ見れないしね」と話すと、「ふーん、なんで」と聞かれたので、「楽しいじゃん、そういうの」と。
「そうだよね」とわかっているのか、なんか合わせてくれました。

そして、買ったのがNikon F3 HP。
1982年に発売されたカメラ、40年前です。
その後20年にわたって販売されていました。

フィルムカメラ、かつ、一眼レフで選ぶなら、
・Nikon

・Leica
と言う選択肢があります。
どちらも、デジカメとレンズを持っており、そのレンズをフィルムカメラで使えるという状況です。
(そういうことからもフィルムカメラには近いところにいました)

ただし、Nikonだと5万円前後、Leicaだと15万〜50万円と高くなります。
検討した結果、赤いライン(赤が好きなので)も魅力的なNikonにしたのです。
Leicaは、状態はよくなくて15万、20万ですので……。

そして、使いはじめたNikon F3 HP。
ただ、フィルム1本目のときに、不具合が。
シャッターを切れないときがあるのです。
買ったマップカメラに相談しつつ、フィルム2本目に。

また別の不具合(シャッターがおりたまま)もあり、フィルムを使い切ってから、カメラを送りました。
(電池を入れ直すとまた使えるように)
撮れないことはないのですが、不具合が出てくると、フィルムをムダにしています。
こういったところもフィルムカメラならではです。
デジカメならSDカードを抜いてさっと送ればいいし、ムダにはなりませんし。

結果、初期不良で、
・返品

・修理(3、4週間)
を選べるとのこと。

初期不良は、2週間以内なら返品・交換可能です。
同程度の商品がないため、交換はダメでした。

3,4週間待つなら……と代替品を探し始めました。
ここで再度Leicaを検討していましたが、選んだのは、Nikon F3 T。
F3 HPと性能は同じで、外装がチタンであり、シルバーカラーがある機種です。
赤のラインもあります。
ブラックと検討したのですが、現地で確認してこれにしました。
一緒にいた娘にも聞いて。

F3 HPが48,800円、F3 Tは、69,800円でした。
カメラにしては安いのか、フィルムカメラにしては高いのか。

デジタル一眼レフのNikon Dfと比べるとこんな感じです。
デジタルになると大きくなります。
重さはそう変わりません。
Nikon F3Tが740g、Nikon Dfが756gです。

ミラーレス一眼のNikon Z7Ⅱ(705g)、デジタル一眼レフのNikon Df(765g)、フィルム一眼レフのNikon F3 T(740g)の比較。
ミラーレスの軽量化、小型化はすばらしいものです。

 

フィルムカメラの使い方についてまとめてみました。

 

フィルムカメラの使い方

カメラへ電池を入れる

デジカメだと、バッテリーを充電するというのが、最初の手順です。
フィルムカメラの場合、バッテリーではなく、乾電池(Nikon F3 Tの場合、LR44という小さいもの)2つで動きます。
カメラの底にある電池を入れる場所(右から2つ目)の蓋をコインで外し、電池を入れましょう。

フィルムの準備

そして、フィルムが必要です。
今や品数も減っていますが、Amazon、ヨドバシカメラ、ビックカメラなどにはあります。

フィルムには種類があることに注意しなければいけません。
通常は、
・ネガフィルム
・カラーかモノクロか
・ISO感度が100か400か
・24枚、27枚か36枚か
という選択肢があります。

デジカメだと毎回設定できるISO感度。
フィルムは、そのフィルムごとにISO感度が決まっており、変えることができません。
無難に行くなら400(より暗いところにも対応)でしょうね。
晴れた屋外だけで撮るなら100でもいいでしょうが。

27枚か36枚はお好みでしょうね。
最初のうちは、早く現像したかったので、24枚(27枚)にしました。

富士フィルムのカラー、ISO感度100、24枚なら、657円。
FUJIFILM カラーネガフイルム フジカラー 100135 FUJICOLOR-S 100 24EX 1

ISO感度400、27枚なら、870円。
FUJIFILM フジカラー PREMIUM 400 27枚撮り 135 PREMIUM 400 27EX 1

デジカメのSDカード1枚が、買い切りで何度も使えて数千円と考えると、フィルムはやはり高いです。
後述するメリットはありますが。

カメラへフィルムを入れる

そのフィルムをカメラへ。
Nikon F3 Tは、左側のストッパーを外しながら、レバーを上げれば、背面がパカッと開きます。
そこにフィルムを入れるのです。

そのフィルムをのばして、右の棒に差し込み、蓋をして、

右側のレバーでフィルムを巻き、シャッターを押します。
シャッターのカウントが0になれば、OKです。

 

カメラのISO感度をフィルムに合わせる

最後にカメラのISO感度を確認しましょう。
フィルムのISO感度に合わせます。
現状、フィルムのISO感度は、100または400。
入れたフィルムに合わせておきましょう。

 

すべてのフィルムで撮り終わったら

フィルム1本を取りおわったら、Nikon F3 Tの場合、底の左側にあるボタンを押して、

左側のレバーでフィルムを巻き上げます。
回しているうちに軽くなると、フィルムが巻き上がったということです。

その後、左側のストッパーを外し、レバーを上げて、裏面を開き、フィルムを取り出します。
巻き上げきらないうちに、開いてしまうと、撮った写真がすべてムダになるので気をつけましょう。
(昔、子供の頃やったような)

現像に出す

フィルムの現像というと、こんな感じにプリントアウトした写真のイメージもあるでしょう。
今も、もちろんそうすることはできますが、1枚ごとのプリント代もかかってしまいますし、プリントした写真の保管にも困ります。

フィルムからデータにすることもできるのです。
デジカメのように。
データがあればプリントアウトもできます。
(なおプリントアウトは、セブンイレブンが便利です。Googleフォトと連動がスムーズで。ヨドバシカメラ等にある端末は現金のみ、かつ使いにくいです……)

現像時にそういった指定ができるのです。
ネットで現像を頼めるところもありますが、時間もかかりますし、郵送の手間もあります。
店舗で頼めるところを試してみました。

  キタムラ ヨドバシ ビック
値段 1,672円 1,210円 1,100円
形式 ダウンロード CD SDカード
納期 1時間〜 1時間〜 2時間

便利なのは、キタムラ。
店舗により、即できるところとそうでないところがあるので、要確認です。
ここは、ダウンロードでお願いすれば、QRコードをもらえて、指定の時間がたってからダウンロードできます。
現像の依頼のときだけ行けばいいのです。

こういったネガもありません。

ダウンロードまで最短1時間とありますが、私のときは、2時間でした。

スマホでQRコードを読み取り、スマホにダウンロードして、Googleフォトに上げることもできます。
今後は、ここでやろうかと。
ちょっと高いのですが、便利なので。

ヨドバシカメラは、データにするならCD。
最短1時間でできますが、受け取りに行く必要はあります。
ここもネガはありません。

ダウンロードもできますが、ダウンロードが可能になるのは、5日後。
そして、モノクロだともっとかかりました。
モノクロは現像できるところが少なく、手間もかかるそうです。

ビックカメラは、キタムラとヨドバシの中間。
データは、SDカードに入れてくれるので、それを店頭で、スマホかパソコンに取り込みます。
(リーダーは貸してくれます)
依頼して、2時間後に取りに行くという感じです。
2回来店するのが手間ではあります。

ここはネガがあります。
ネガで「焼き増し」も頼めるのです。

キタムラが近所にないのですが、新宿等に出たときに、依頼すればいいかなと思っています。
よく行く銀座付近にない(東京か日本橋)のが残念ですが。
銀座付近なら、有楽町のビックカメラに出すかもしれません。

いずれにせよ、不便であり、手間がかかり、コストがかかるのは、事実。

ただ、前述したとおり、フィルムカメラの楽しさがあるのです。
出てきた写真を見て、「あ、これはいけるわ」と思いました。

 

フィルムカメラの楽しさ

「フィルムカメラならではの写真が撮れる」。
これが、不便、手間、コストを超えるメリットです。

こんな感じのものが出てきました。
(レンズは、Nikon Ai 55mm F2.8)
 

 

手ブレ補正は当然なく、どのように撮れるか・撮れたかの確認もできないので、失敗もあります。
夜はなかなか厳しいです。
こんな感じで。

このフィルムならではの味は、この上なく楽しいです。
ただ、デジカメでも同じような効果で撮ることはできなくはありません。
撮った写真をフィルムっぽく加工することもできます。

しかしながら、フィルムカメラにはさらなるメリットがあるのです。
それは緊張感。

デジタルだと、何枚撮ってもいいのですが、フィルムだと慎重にシャッターを切ります。
撮れるか・撮れたかもわからず、現像待ちです。
そして、仕上がってきた写真を見るときにドキドキ感。
これは、デジタルにはないものです。

フィルムカメラを使っていると、デジカメを使うときにも、いい意味で緊張感が生まれます。
ガチガチの緊張感ではなく、いい意味での緊張感です。

その相乗効果も含めて、フィルムカメラは楽しめます。
写真の勉強にもなるものです。
仕事術、効率化も、アナログとデジタルと両方を知っておくといい相乗効果があります。
経理も。
カメラもそうだなと。

フィルムカメラ1台だとさすがにつらいでしょうから、フィルムとデジタルと双方持っておくのもおすすめです。
(デジタル2台買うなら、フィルム買ったら?と昔の自分に言いたいですね)



■編集後記
昨日は、家族で出かけました。
妻の整体、カフェ、カメラ屋など。
カメラ屋は、私の用事ですけど。

夜は、セルフマガジンプロジェクトのセミナーを開催。

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■娘(4歳11ヶ月)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
ハンバーガーを食べるつもりが、混んでいたので、おやつに何を食べたいかを聞くと、「ラーメン」と。
たまたますいていたので入れました。
ちゃんぽんを。
そのあと、白パンも食べていましたが。
「スタバに行きたい」とも言いましたが、土曜日で混んでいたので断念……。

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