段取りの「更新作業」に終わりはないー『「段取り」の鉄人』よりー

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『料理の鉄人』にも出ていた陳建一さんの『「段取り」の鉄人』を読みました。
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料理も仕事も段取り

”どんな職種、どんな業界にせよ、仕事をすることの基本にはすべてに「段取り」があると僕は思っている。「いつまでに、こういう形で仕上げる」とか、「いつまでに、その仕事を終わらせる」という目標は必ずあるはずだ。それを本当に時間内に達成しようと思ったら、何はさておき、絶対に「段取り」を組むだろう。”

料理が日課の私としては、本書のいいたいことはすっと入ってきました(^^)

料理では複数の作業を同時に行いますし、調理の順番や盛りつけのタイミングを考えなければいけません。
仕事も複数のことが同時に進行することが多く、その順番やタイミングが重要となります。

料理と仕事は共通点が多いのです。

 

 

段取りの「更新作業」

その段取りについて、本書ではこう語られています。

”「こんなことがあったから、次からは気をつけよう」とか、「こうしたほうが、もっと効率よくできるな」など、毎日の仕事の中では新しい発見が、そこかしこに転がっている。新たに発見したことは、どんどん段取りに反映していく。
そんな段取りの「更新作業」には終わりはない。”

段取りは日々更新していくものだということです。
通常、仕事量は徐々に増えていきます。個人のスキルも徐々に磨かれていき、経験も積まれていきます。
仕事のやり方、段取りも、変わっていくべきものだと私は思っています。

段取りを更新するリスクも当然あります。思わぬミスがあったり、最初は時間がかかっていまうこともあるでしょう。
それでも、こうした方がいい、こうすべきというものがあれば、どんどん採用すべきです。

ルーティン業務、毎日、毎週、毎月、毎年の仕事は、段取りの更新の効果が非常に大きいのですが、ルーティン業務ほど段取りの更新が難しいと言うこともいえます。ついつい、次のタイミングが来てしまいがちです。

私もそうなることがあるため、すぐに段取りを更新できるかどうかにかかわらず、必ず気づいたことをメモするようにしています。
メモするのは、本書のとおり、
・「こんなことがあったから、次からは気をつけよう」
・「こうしたほうが、もっと効率よくできるな」
ということです。

特に年1回の業務ではメモしておかないとまず忘れますからね。

 

 

段取り更新に必要な3つの要素

段取りの更新には≪時間≫という要素が欠かせません。
段取り更新に必要な要素を料理と比較しつつ、3つ挙げてみました。

 

1 着手をはやく

時間に余裕がない状態で料理をすると、あわててやけどをしたり、包丁で手を切ったりする可能性もあります。
ある程度の余裕をもつために早めに作り始めなければいけません。

仕事も着手のタイミングを早くすることが重要でしょう。

 

2 かかる時間を把握する

複数の料理を作るには、それぞれにかかる時間を把握しておかなければいけません。
スープにはこれくらい、肉を焼くにはこれくらい、ソースを作るにはこれくらいという感覚です。
着手を早くしても、この時間の見積もりがずれていると、うまくいかないでしょう。

段取りを更新して最初のうちは時間がかかるものです。
その分着手を早くする、徐々に変えていくなどの工夫も必要となるでしょうね。

 

 

3 時間の制限

陳健一さんの出ていたTV番組『料理の鉄人』は、1時間で与えられて食材を使って料理を作るものでした。
この経験が段取りを改めて鍛えるいい機会になったそうです。

いくらおいしい料理を作れても、出てくるのに時間がかかっては意味がありません。

夕飯を17時に作り始めて23時頃完成するということが、仕事上では起こりがちでしょう。
時間を制限して、できるだけ短い時間で仕上げるという視点も必要となります。
その制限が新たなアイデアを生むことも多いです。

Kindle版

 





【編集後記】

Dropboxを導入したお客様が「うまく動かない」ということでしたので、急遽お会いしてPCを実際に確認させていただくことに。
想定していた状況と全く異なりましたが、なんとかその場で解決できました。(^^)
これでデータをほぼリアルタイムに共有できます。

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