経費が税金に与える影響

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経費を使えば使うほど,税金が減る。
法人や個人事業主の場合,
税金は,利益×税率で計算します。
利益は収益から費用(経費)を差し引いて計算するため,
経費を使えば使うほど税金が減ります。
確かに事実ですが,
重要なのは,
いくらの経費を使ったら,税金がどのくらい減るか
ということです。
法人の場合
課税される所得(法人税上の利益。決算書の税引前当期純利益とおおむね一致)によって,
税率は,2段階に分かれます。
所得が800万円を超えていれば,
法人税,住民税,事業税合計で利益の40%
800万円以下であれば,
利益の30%程度が税金です。
800万円を超えている場合に,
1万円の経費を使うと,
1万円×40%=4,000円の税金が減ります。
決して,1万円税金が減るわけではありません。
この1万円が交際費として課税される場合は,その10%は課税されてしまいますので,
1万円の経費を使うと,
9,000円×40%=3,600円の税金が減ることになります。
(交際費が年間600万円を超えると,税金は減りません。)
※消費税が課税される場合(原則的な方法)は,
 1万円の消費税500円だけ支払う税金(消費税)が減ります。
 (税抜経理とする)

個人事業主の場合
課税される所得(事業の利益-青色申告特別控除(65万円)から所得控除を引く)によって,
税率は,6段階に分かれます。
例えば,所得が195万円以下なら所得税は5%です。
住民税は一律10%ですので,合計で15%の税金がかかることになります。
1万円の経費を使うと,
1万円×15%=1,500円の税金が減ります。
※消費税が課税される場合(原則的な方法)は,
法人と同様に500円の消費税が減ります。
事業税がかかる場合は,さらに事業税分が減ります。
まとめ
このように,経費の金額が税金の金額に与える影響は税率によって変わってきます。
上記の例では1万円でしたが,
これが100円だと,減る税金は,
法人の例で40円(+消費税5円),個人事業主の例で15円(+消費税5円)です。
また,税金の計算は,端数を切り捨てます。
所得(≒利益)は,千円未満切り捨て
税金は,百円未満切り捨てです。
経費をいくら使ったら,税金にどのくらい影響があるかを把握しておきましょう。
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