B/Sで見る「これまでどのくらいの利益を蓄積しているか?」

資本金の本来の定義は,
ビジネスの方向性や将来性に賛同してくださった方々から,
出してもらったお金です。
上場すると不特定多数の方から,お金を集めることができます。
中小企業の場合,
本来の定義のように,お金を集めることは難しく,
創業者=社長自身がお金を出したり,
家族から出してもらったりするのが現実です。
いわば,
自分がやっているビジネスの元手ということになります。
その元手で稼いだ利益をどのくらい蓄積しているか?
B/S(貸借対照表)の純資産で見ることができます。
B/Sの純資産とは?
EX-IT|
B/S,貸借対照表の
左側は資産,
右側は負債及び純資産です。
右側の負債及び純資産でお金を集めて,
左側の資産でお金を使います。
右側で集めたお金のうち,返さなければいけないものが負債,
返さなくてもよいものが純資産です。
この純資産は,資本金と利益剰余金に分けることができます。
資本金は,前述のとおり,ビジネスの元手となったお金。
利益剰余金は,これまでの利益の蓄積です。
起業して1年であれば,1年間で
2年であれば,2年間で稼いだ利益の合計額を表します。

利益の蓄積がある場合
例えば,起業して3年の会社で,
純資産が2,500万(資本金が1,000万円,利益剰余金が1,500万円)
とします。
この純資産が意味するのは,
元手1,000万円(社長が出したお金)でスタートし,
3年間で1,500万円の利益を蓄積したという事実です。
元手の1.5倍の利益ということになります。
EX-IT|
利益の蓄積がない場合
次の例を考えてみましょう。
資本金1,000万円でスタートし,上記の例と同じく起業して3年の会社です。
資本金1,000万円のはずなのに,純資産は800万円となっています。

EX-IT|
純資産の内訳を見てみると,
資本金1,000万円,利益剰余金マイナス200万円です。

EX-IT|

これは,元手1,000万円でスタートして,
3年間の累計で利益がマイナス200万円
ということを意味します。
途中で増資等やその他の特殊な要因(配当など)があれば見方が変わってきますが,
通常は,これらの例のような見方ができます。
いくらの元手で,いくらの利益を蓄積しているか?を
B/Sでチェックしてみましょう。
ただし,利益=お金ではないので,
この利益の蓄積があるからといって,会社にお金があるわけではありません。
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【編集後記】
今日は平成22年税制改正の内容が発表される予定でしたが,
先日,来週へ延期されることに・・・。
その税制改正について,
昨日,執筆のご依頼をいただきました。
ありがたいことです
掲載は,月刊経理ウーマン2/20発行号ですので,
定期購読されている方は読んでいただけるとうれしいです。
(書店販売はありません)
【読み終わった本】

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