・Excelで会計ソフトを作り始めました。

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税理士にとって、会計ソフトはなくてはならないものです。
それだけに思い入れも強く、以前から理想の会計ソフトを思い描いていました。
「自分で理想の会計ソフトを作ろう」と考えつつ、10年弱、ようやく6月2日から作り始めました。

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【今日のテーマ】
・Excelで会計ソフトを作り始めました。
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会計ソフトへの要望
まず、現行の会計ソフトの状況を整理してみます。
会計ソフトは、大きく分けると、市販のもの、税理士事務所経由で導入するもの、専用に開発するものがあり、どれも一長一短で、いろいろと要望があります。
・操作性
最近のソフトに比べて操作性が悪いことが多い気がします。
Windowsのソフトで標準の操作ができなかったり、画面の切り替えに時間がかかったりします。
これは、従来の操作性を変えることができないという事情もあるのかもしれません。
従来の手書きの会計に慣れた方が、すんなりとソフトを導入できるように考慮している気がします。
そろそろゼロベースで開発した新しい会計ソフトが出てきてもいいのではないかと思っています。
「間違いがあってはいけない」という会計ソフト特有の性質はありますが、使う側をもっと信頼してくれてもいいかなぁと。
・デザイン性
デザイン性に優れた会計ソフトもありません。
伝票の延長のような、いかにも「事務作業」を行うようなデザインだと思います。
正直、会計ソフトでの作業は退屈です。
税理士である私でもそうなのですから、もし会計や簿記に苦手意識がある方だとなおさらでしょう。
仕事にデザイン性は必須だと思います。
だからこそ、Macを使っています(笑)
・オフコン時代を引きずっている
多くは語りませんが、会計ソフトだから許されていることって多いです。
あまり分からないから、こんなもんだろう・・・と思っていると、痛い目に合います。
特に税理士事務所経由で導入するシステムは、疑問に思う点が多いです。
オフコンと言われた時代をひきずっている結果が、高価格や前述した操作性だと思います。
バージョンアップごとにソフトを買い替える必要がはたしてあるのか?という疑問もあります。
少なくとも今の主流ではない気がします。
今やいろんなものが無料になっている中、会計ソフトも無料でWeb上で使える時代が来ると思います。
ビジネスにしろ、プライベートにしろ、会計リテラシーを上げるために必要なことです、
会計ソフトを作る理由
会計ソフトはExcelをベースに作ります。
私は、いま会計ソフトを単に入力にしか使っていません。
入力後は、Excelにデータを変換して、Excel上で資料を作っています。
クライアントに提供する資料もすべてExcelです。
Excelのデータを会計ソフトに取り込むことも多く、Excel→会計ソフト→Excel・・・・・・といったりきたりしているうちに、「Excelで全部できた方が楽じゃないのか?」と思っていました(笑)
それで長年思っていたことに挑戦しようと思ったわけです。
Excel本を書いたことでスキルも上がり、めどがついたことも理由の1つでしょうね。

今後の構想

黄色い部分に仕訳を入力すると、青い部分にB/S、ピンクの部分にP/Lが推移表の形でリアルタイムに反映されます。
EX-IT|
簿記・会計は、どういう仕訳を入れるとどう反映されるか?がポイントだと思います。
画面を切り替えずに反映されると、簿記・会計を学ぶツールにも使えると考え、この形式にしています。
推移表は5年くらいのスパンで見ることができるようにします。
会計ソフトは年度ごとに切り替えなければいけませんので。

今は経費の金額をグラフ化していますが、予算と比較して色が変わるようにしてもいいかなぁと思っています。
資金繰り実績、予定表も追加する予定です。

特に販売などは考えてなく、自分が使いやすいものを追及してみようかと思っています。
元々毎朝、会計データを入力するので、そのときに少しずつ改善しています。
ある程度形になれば、モニターをお願いするかもしれません。
まだまだ課題は山積みですし、完成するかどうかも分かりませんが、とりあえず始めてみました(^_^;)
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【編集後記】
昨日、移転した友人の事務所へ。
個性的で、こだわりがあり、仕事がやりやすそうな事務所でした。
それぞれのスタイルで仕事をできるのが、独立の楽しいところだと思います。

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