今すぐ会社を辞められる力。終身雇用崩壊時代 転職・独立に必要な力。

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「定年まで勤めて年金もらってゆっくりと過ごす」という終身雇用が終わっている今、自分で対抗する力が必要です。
終身雇用崩壊にどう対抗していくか、私自身戦ってしましたし、今も戦っています。
約20年前に終身雇用を捨てた経験も踏まえてまとめてみました。

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※豊洲ぐるり公園にて Pixel 3

終身雇用崩壊後も生きる力

最初に勤めた会社で定年まで働く終身雇用。
日本社会の根幹となっていたシステムです。
継続して働くことによるメリットもありますし、何よりも安心して働けるというのは、人間にとって大事なことではあります。

ただ、ずっと勤めたいと思っても会社がなくなることもありますし、環境が変わることもありますし、そして終身雇用自体が崩壊することもあるでしょう。
大企業だからといって安心できる時代ではありません。
ましてや中小企業、個人事業主ならいわずもがなです。
(私が、それ自体ではあるのですが)
会社がなくなったからとして、新しい勤め先やお金を保証してくれるしくみもありません。
自分で、ある程度の選択肢は持っておきたいものです。

このブログのテーマ、そして私がサポートしているのは独立、雇われない雇わない生き方。
かといって、この記事で終身雇用崩壊→独立ということだけを言うつもりはありません。
終身雇用崩壊後の選択肢は、独立だけではなく転職というのもあるからです。

それを踏まえても終身雇用崩壊に対抗する力は持っておいたほうがでしょう。
その力とは、こちらからも「今すぐ会社を辞められる」というカードです。

国家公務員・個人事業主・会社からの退職5回

私自身、終身雇用を捨ててきました。
国家公務員、個人事業主、個人事業主、中小企業、個人事業主と退職し、流れ着いたのは独立です。
個人事業主や中小企業はともかく国家公務員は制度上は応終身雇用を保証されている仕事でした。

その退職に立って考えたのは、「終身雇用を保証されていたとしても、お金は入った入ってくるとしても 辞める」という決断です。

その決断を含めて5回退職をしています。
参考までに、なぜ辞めたのかということをまとめてみました。

1 国家公務員3年3ヶ月

終身雇用の国家公務員を辞めたのは、長期的な考えもあり短期的な考えもありました。
長期的な考えは、終身雇用とはいえ、ずっとそこで働いて自分の人生が固定されるのもどうかなと思ったことです。
また、人生でやり残したこととして、「試験で結果を出」すということがありました。
それまでの人生、試験を受けつつも不合格の連続で、思うような成果を出してなかったのです。
税理士試験も気になりつつ、その前の簿記の試験でつまづいたり、踏み込めなかったり。
自分としてやり残したことがあったのです。

そのやり残しがあったら、人生後悔するだろうなと思いつつ動けなかった自分が嫌で、それを払拭するために、退職して税理士の道を選びました。

また組織が合わないなと思っている自分もいて、独立という道も考え、独立できる資格=税理士を選んだわけです。

短期的な考えとしては、最初に勤めたときから不安だった異動というもの。
自分が好きではない仕事になったらどうしようという不安がありました。
転勤を絡めた異動というのは絶対にやりたくなかったので、最初からそういう勤め先しか探していません。
ただ、部署の異動はあり得ました。

その部署の異動で、私からするととんでもない仕事が待っていたので(残業もあり)、その仕事を2、3年(1つの部署でだいたい2,3年働きます)やって、その当時27歳でしたので30歳をそこで迎えるのは嫌だなと。
それなら、今決断したほうがいいと思い、踏み込んだわけです。
ある意味長期的な考えだったかもしれませんが、「こんなの嫌だー」という気持ちもありました。
人間踏み込むときには、理性も大事ですが、感情も大事です。

2 個人事業主7ヶ月

2つ目の職場は、税理士事務所=個人事業主。
公務員退職後、税理士試験に1年専念して社会復帰します。

その理由は税理士資格のために試験合格とともに実務経験が2年必要だということ、そして何よりも食べていくお金がなかったからでした。
1年は、何とか食べていけましたが、それ以上は無理だったのです。

そこを辞めたのは、その年に受けていた税理士試験の合格確率を上げるためでした。
私にとって、税理士という資格は、終身雇用を捨てた代償としてなんとしても手に入れたいものでしたし、終身雇用崩壊に対抗する力の1つとして、考えていたものです。

税理士試験は複数年にわたって受験しつつ、5つの科目に合格すれば資格が取れます。
その前の年は3つ受けて2つ合格。
その年は働きながら2つ受けており 、今後のことを考えるとその年に2つ取ってしまったほうがいいのは間違いありません。
そのため4月で辞めさせていただき、8月の試験まで専念して勉強しました。
きわどい賭けではあったのですが、なんとかその年に2つ合格し、残り1つという結果にはなったのです。
私の退職で、その職場が嫌だーという要素がゼロと言いませんがほとんどなかったのは、このときだけでした。
あ、喫煙だったのが嫌でしたわ。

3 個人事業主1年7ヶ月

その次も、個人事業主で税理士事務所。
資格のためでもあり、独立後のため(実務経験)のためです。

ここを辞めたのは、まず人間関係であり、それ以上いても勉強にならないということもありました。
在職中に税理士試験5科目がそろい、税理士という資格が手に入って居づらくなったというのもあります。
勉強頑張りましょう!というスタンスですが、実際にとってしまうと微妙な関係になるのです。
(こういった事情も私が雇わない理由です。終身雇用も保証できませんし)

終身雇用崩壊に対抗する力として、資格をとりつつも、牙をといでいた時期でもあります。

 

4 一般企業1年2ヶ月

資格だけでは食べていけませんが、終身雇用崩壊に対抗する力の一端にはなりえます。
このころ、独立するか転職するかという選択肢があり、私が選んだのは転職でした。
独立資金を貯めるという目的もあり、税理士業界よりも給与水準が高い一般企業を選んでいます。
上場企業とベンチャーに近い中小企業という選択肢がありましたが、私が選んだのは後者。

この選択がよかったかどうかはわかりません。
その会社の前をトライアスロンバイクでときどき通りかかり、そのたびに思い出しますが、今が一番なので特に後悔はしていません。
辞めた理由は人間関係です。
どちらにせよ、終身雇用はもう望んでいません。

5 税理士事務所1年11ヶ月

その後も、独立するか転職するかという選択肢がありました。
ただ、もう一度だけ税理士事務所をやってみようと思い、1つ目、2つ目の税理士事務所とは目的を変えて選んでいます。
終身雇用は、経験を積み重ねていくことがそのメリットの1つですが、自分で何を積み重ねるかは選べません。
終身雇用を捨てる、または終身雇用が崩壊後は、自分で何を積み重ねるかを選べます。
言い方を変えると、選ばなければいけません。

独立はもちろん、転職でも何を積み重ねるかを考えて選ぶと力になるでしょう。

ここは辞めた理由は、独立を決断したからです。
ただ、退職するのが5回目ともなると、人生しっぺ返しもあるもので、私の望むタイミングよりも早い退職となってしまいましたが。

このように8年6ヶ月の戦いを経て、終身雇用どころか雇用自体から離れてしまったわけです。
既に雇用を離れて10年以上経った今、改めて考えても、独立は楽な戦いではありませんし、今後食べていけなくなって履歴書を持って面接を受けなければいけないという可能性はゼロではありません。
その決断が正しかったというのは、人生が終わったときにしかわからないでしょう。

ただ、これらの5回の決断、そして今独立できたのは、「今すぐ会社を辞められる力」を多少なりとも持っておいたからでもあります。
そして、独立すれば、「今すぐ会社を辞められる力」は、「食べていく力」になるのです。
共通点はたくさんありますし、今も昔もやっていることは変わっていません。

どういうことを考えていたか、どういう力を身につけようとしていたかをまとめてみました。

 

今すぐ会社を辞められる力を身につけるには

「今すぐ会社を辞められる力」として、次の3つを考えています。

 

情報を集める

戦いには情報が必要です。
その情報とは内部と外部。
(独立後は外部が中心です)
内部の情報は、辞めるタイミングを見極めるものです。
就業規則に辞めるタイミングが書いてあるかどうか、就業規則がないまたは形だけの場合は、法律上は2週間前にいえばいいことにはなっています。
とはいえ、2週間前に言ってさっと辞めるというのは好ましくなく、立つ鳥跡を濁さないようにしたいものです 。

民法627条

  1. 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

仕事の流れを見極めて最適なタイミングも探りましょう。
そのためには仕事の流れを把握しておくことも欠かせません。

有給の消化も視野に入れたいので、退職日の設定も大事です。
有給休暇が3日残っていれば6月30日で辞める場合なら、6月27日を最終出社日にして6月30日を退職日に設定して退職願を出します。
退職願の書き方も調べておきましょう。

引き継ぎが必要であれば、自分がやっている仕事をまとめておくことも大事です。
仕事内容は常に整理しておかなければいけませんし、仕事を整理しておけば、たとえ辞めない場合であっても、役に立ちます。
私は、いつ辞めてもいいようにマニュアルをつくっていました。
ある意味ずっとそこにいるかのようにマニュアルをつくって整理し改善していました。
そうしておくからこそ辞められます。
仕事の主導権を握っておく=内部での発言権を強めておくことも、辞めない場合も役に立ち、辞める場合も役立つものです。

退職金が出るかどうかの調べも欠かせません。
退職の時期はある程度主導権を持つべきです。
そうしないと転職にしろ独立にしろ、いつまでたってもすることはできません。
辞めるタイミングをコントロールできるかどうかは、「今すぐ会社を辞められる力」にもなります。

会社(雇い主)の都合のいいときに辞めるわけではなく、「何月何日に辞めさせていただきたい。辞めるにあたっては、これだけのこと=引継ぎをします。」という感じで進めましょう。

個人事業主・中小企業の場合、「代わりの人が見つかったら」という条件は期限付きでお願いするべきです。
そうしないと代わりの人が見つからない限り、辞めることができません。
そもそも人が辞めるというリスクも考えて人を雇うものですし、そのリスクをこちら側が必要以上に背負う必要はないと思っています。

法律上、解雇はできないとはいえ、半ば解雇に近いような状況に置かれることもありますし、雇う側と雇われる側とは、イーブンと考えておきましょう。
お金を払ってるから偉いという関係はありません。
この考えは、転職にしろ、独立にしろ、活かせます。

外部の情報は、転職、独立に関するものです。
転職するのであれば、転職市場の情報を知っておくべきでし、どういった職場・仕事があるか、転職サイトで調べたり人材紹介会社に登録したりしておきましょう。
面接を受けてみる、紹介会社の方と会ってみるということも大事です。
私はそういったことをやっていました。

常に辞める選択肢というのは考えておくものです。
給料以上の仕事をすることは前提であり、それとこれとは、また別の話です。
自分の人生ですので、その会社を100%信用していて何かあっても、後の祭りです。
誰も保証してくれません。
自分の人生の手綱を握るためにも情報収集は欠かせません。

独立も考えてなら、独立後の情報を集めておきましょう。
そうすることによって、「うわっ、独立って大変だな」と独立を思いとどまることができれば、それはそれでアリです。
モヤモヤしているのが一番よくありませんから。

転職と独立の中間ともいえる副業の情報も必要です。
副業するなら、副業が OK か、実際はどうかという内部の情報も欠かせません。

無料で集められる情報も多いので、必要なのは時間だけです。
情報を集める時間もないということだけは避けましょう。
時間も心も、会社にどっぷり浸からないことが大事です。
一生懸命仕事をする・全力を尽くすということと、人生の舵を全部預けてしまうということは別物と考えましょう 。
会社に依存すればするほど、今すぐ辞められなくなります。

私はどの職場も仮の場所と考えていましたが、仕事はそれなりにやっていたつもりです。
自分の場所を見つけられたのは、独立してからでした。
もし独立せずに、自分の場所が見つかるのであれば、それでいいと思います。

むしろその居場所が見つからなかったから独立したというわけです。

自分の場所、この世に何か残すための場所として、独立という選択肢もあるということは考えておきましょう。
ただ、独立したからといって、自分の場所を見つけられるわけではないというのが世の中の難しいところであります。
私も、そうならないように、今でも気が抜けない戦いは続いているところです。

 

お金を持っておく

5回の退職では、なんだかんだお金がキーポイントでした。
お金が十分あった時期は、私の人生ではありませんが、辞めるときにお金は必ず計算していました。
これは税理士になる前も計算していたので、税理士だからというわけではなく、むしろ生存本能からくるものです。

限られた給料、その給料を1万円あげるのも通常は難しいでしょう。
持っているお金というのは、入ってくるお金から使うお金を引いたものですので、で入ってくるお金を増やさない以上使うお金を減らすしかありません。

私は生活費も下げていました。
必要なものは買いますが、そうでないものには使わないという鉄則は今も昔も変わりません。
無駄な飲み会も当時から出ませんでしたし、二次会にもいきません。
今でこそ二次会に行くなとか会社の飲み会に行くなという風潮がありますが、時代がようやく追いついてきたなという感じです。
夜遅くまで飲んで、終電がなくなってタクシーで帰るということもありませんでした。

独身のときから自炊をし、食費を下げ、家賃も工夫していました。
ランチも弁当です。
弁当を持って行っていると、変に職場に付き合わなくていいというのもメリットです。

こういったことを気にしていたのは、家計簿を25歳のときにつけ始めたからでした。
かんたんでも、今の全財産や使ったお金を記録しておきましょう。
その記録があってこそ、お金の使い方に注意するようになります。
めんどくさいかもしれませんが、人生の選択肢を増やすため、今すぐ会社を辞められる力を手に入れるためには欠かせません。

その結果、それほど給料は高くありませんでしたが、なんとなくお金が貯まっていました。
最初に公務員を辞めたときは、1年間細々と暮らせるだけ(14万円×12+α)+2年間の税理士受験校への支払い(56万円)ができるぐらいありました。
受験や情報収集に必須のパソコンは、余力がなく7000円の30回払いで買いましたが。

もし、このお金がなかったら決断ができてなかったかもしれません。
それでも4パターン考えていました。
・5月に辞めるパターン
・6月に夏のボーナスをもらって辞めるパターン
・12月に冬のボーナスをもらって辞めるパターン
・翌年4月までやって辞めるパターン
などです。

タイミングを遅くすればするほど、お金は貯まるのですが、税理士試験の勉強時間が減りますので、合格確率は下がります。
結果的に資格を取るのが長引くわけです。
税理士試験は9月から翌年8月まで実質11ヶ月勉強するものですので、1か月の差は大きく、どれだけ勉強できるかで合格確率が変わります。

私が選んだのは6月で辞めるというパターンでした。

お金のことを考えると、先ほどの内部の情報でいえば、有給を消化するということも大事です。
私は結果的に19日捨てました。
退職を決めたのが4月5日であり、話したのは5月はじめ、辞めたのは6月30日で消化する暇もありませんでしたし、最終出社日を決めて有給を消化するという知識もその当時なかったのです。
(できたかどうかわかりませんが)

まあ、今考えるとそのときのお金は誤差ではあります。
少ない金額ではありませんが。

今までの人生でいろいろ考えるとお金は大きな要素を占めてはいるのですが、そのうち誤差になります。
むしろ、誤差になるような選択をするのが大事じゃないかなと。

お金のことを考えると、仕事を辞めて転職するとか独立するとかっていうのは、決して好ましいことではありません。
ずっと勤めていたほうがいいわけです。
ただ、その大事なお金のことばかり考えていると、タイミングを失ってしまいます。

そして会社の事情で辞めざるを得なくなったり、自分の環境・心境が変わったりすることもありますし、タイミング=時間は大事です。
そして、取り返せませんし、そのタイミングの遅れは誤差ではなくなります。

お金に関しては、副業をしてある程度収入があるというのも、「今すぐ会社を辞められる力」になるでしょう。
たとえば、月5万円、10万円の収入があれば、ゼロでスタートするよりも有利です。
1円でも稼ぐというのが難しいわけですので、それを体験することも人生において悪くありません。
どっちみちやるのであれば税金がかかるぐらいやりましょう。
売上を立てて経費を使い、その差額の利益を出し、その利益に応じて税金を払うというところまで体験したおくと、お金のトレーニングにもなります。

また、お金を集めるということもできます。
出資してもらう、クラウドファウンディングで集めるということもありますし、銀行から借りるということもあるわけです。
もちろん、原則として、これは独立という道を選んだ場合にあるものですが、知っておいて損はないでしょう。
特にお金を借りるとなると、借金を抱えるというイメージで抵抗があるかもしれませんが、お金を集める1つの方法です。
むしろ借りたお金を返すという方が明確でわかりやすくしがらみがありません。

私の場合、1回目の退職は税理士業に専念するため貯金で過ごせました。
しかし、2回目の退職のときは、転職活動してもなかなか見つからず、想定していたときよりも3ヶ月遅れて職が決まったので、人生でそのときが最大のお金のピンチでした。
減っていく残高を眺めながら、お金を使う気にもならず、当時の友達からゲームソフトを借りたりしていたくらいです。
ゲームせんでもいいがなと思うかもしれませんが。
辞めてから転職となるとこういったリスクもあることは考えておきましょう。
(すぐ来てほしいというところが多いので交渉は必要ですが)

3回目の退職と4回目の退職は、次に仕事を決めてから退職しましたので、お金は途切れていません。
5回目の退職のときは、想定より時期が早かったこともあり、貯金もなくお金を銀行から借りました。
借りる方法を知っていたのも強みといえば強みです。
一応、税理士事務所で銀行から借りるお手伝いもしていましたので。

かんたんに書くと次のようなことも知っておきましょう。
・独立したときのほうが借りやすい→応援してくれる制度がある。
・借りるなら日本政策金融公庫と通常の銀行の2つのラインがある。通常の銀行は保証協会というところの保証が付いているので、銀行側の基本的にリスクがない。
・借りるときの利息は通常1%から2%、高くても3%。それぐらいの利息を払ってお金を借りて時間を稼げるなら借りたほうがいい。
・大きい銀行より小さい銀行、近くの銀行のほうが親身になってくれる。信用金庫・信用組合とか最高。どこから借りてもお金はお金。
・お金を借りてきちんと返しておくとそれが実績になる。
・お金を借りることは、お金のことを考えるいいトレーニングになる。

 

スキルを磨いておく

3つ目はスキルを磨いておくこと。
転職するにしろ独立にするにしろ、知識やスキルは必要です。
何ができるかというのがあれば選択肢は広がります。
その方法の1つとして資格というのもあるでしょう。
私が選んだのは資格でした。

最初に辞めたときはスキルがなく、スキル=資格を身につけるための退職でしかなかったのですが、その当時のスキル=パソコン・IT・プログラミング・Excelなどは、今も活きています。

スキルを磨くときに考えておきたいのは、
・この仕事をやってどんなスキルが身につくか
・このスキルは他のところでも使えるか、積み重ねられるか
・このスキルは武器になるか
ということです。

これは、自分の心がけ次第でも変えることはできます。
たとえば資料をつくるときにWordでベタ打ちしているところを、自分は工夫してExcelでグラフをつくったり、パワポで資料をつくったりすれば、それはそれで積み重ねられるわけです。
Wordで打つときもタッチタイピングやショートカットキーを意識すれば積み重ねられます。

もちろん、ある程度の仕事の自由度も必要で、1から10までびっしりマニュアルがあるようなところだと、自分なりのスキルを磨くのも難しいでしょう。
(私がいたところは幸い自由度が高いところばかりです。放置されすぎて困ったこともありましたが)
ただそういったところは、よくも悪くも研修制度が充実しているので、図らずもスキルが身につくこともあります。

そのスキルが他のところでも使えるか、転職なり独立に持っていけるかというのも考えておきましょう。
その会社独特のソフトをいくら使えるようになったなっても他のところでは使えないわけです。
その会社の独自のルールで戦えても、他のルールのところでは戦えない場合もあります。

私は、税理士のスキルもそうですがExcelやプログラミングをやっていたおかげで、今もそのスキルを使うことができているわけです。
パソコン関係のスキルは、どこに行っても使えるでしょうから磨いておいて損はないでしょうし、読む・書く・話すという3大基本スキルなら、どこでも使えるものです。

・仕事の根っこの部分を積み重ねる
・汎用性を意識する
・仕事の意味を考え、より深く入り込み、整理する
といったことを意識しましょう。
右から左に大量にこなす「作業」だと、知識やスキルは身につきにくいものです。

そしてそのスキルが武器になるかどうか。
他の人が身につけていないスキルであれば、転職にするにしろ、独立するにしろ、武器になりえます。
転職も独立も、市場で違いを出すというのはやはり大事です。

会社では、同じようなことを求められ、とがるよりもそつなく、新しいよりも従来のまま、革新より確実が求められますが、その中で自分だけの牙は研いでおきましょう。
他との違いは、今の違いもあれば、今後の違いもあります。
時代が進んでもなくならないもの、時代が進むからこそ必要とされるもので違いを出していきましょう。
私は勤めていたときから、パソコン、ITで違いを出そうとし、Excelやプログラミングはやっていましたが、電卓、テンキーのスキルは捨てていました。
今後必要かどうかを考えると、いらないと思ったからです。
(しぶしぶこなしてはいましたが)

「今すぐ会社を辞められる力」は、決してネガティブなものではなく、人生の選択肢を増やすうえで必要な、ポジティブなものといえます。
そのうえで、結果として、そのまま勤め上げるのか(可能なら)、転職するか、独立するかがあるだけです。

独立して11年ちょっとたった今も、上記の3つのスキルは引き続き磨いています。
「今すぐ会社を辞められる力」=「終身雇用崩壊に対抗する力」です。
独立後は、終身雇用崩壊ですから。
情報、お金、スキルは欠かせません。

 

 



■編集後記

昨日は、スイムレッスンへ。
9年前からお世話になっているTIスイムサロン。
流れるプールで泳いで、4方向から録画しアドバイスをもらえます。
改善のアドバイスをいただき、その後田町のプールで実践。
今シーズンのトライアスロンに向けて、いい感じになりました。

 

■昨日の「1日1新」

今の自宅から電車で船堀へ

■昨日の娘日記
ももクロのブルーレイを見たがり、じっと見ています。
青色が好きなので、「青がいい!」と時々言いますが、今のメンバーは、赤、黄、ピンク、紫いなく……。

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