ひとり社長・フリーランスがやっておくべき経営分析

日本実業出版社様の『企業実務』4月号から1年間、連載することになりました。
テーマは経営分析です。
企業実務

日本実業出版社『企業実務』にて連載スタート

連載は、『これならわかる・使える実践「経営分析」塾』というものです。

12回にわけて中小企業向けの経営分析について書いていきます。
雑誌『企業実務』は、定期購読誌で書店では販売されていません。
http://www.njh.co.jp/magazine/0201/

『社長!「経理」がわからないと、あなたの会社潰れますよ』にも、経営分析の内容は書いており、私自身好きな内容です。

経営分析というと、難しいもの、専門的なものというイメージがありますが、そうではありません。
逆に、難しいものは意味がなく、私も詳しくないです。

今回の連載でも、必要なものを現時点で12個絞っています。

その中の一部をご紹介すると、次のようなものです。

・総資産利益率→経常利益/総資産で計算し、事業の効率を表す
・月別推移、年別推移→推移を見てその傾向から判断する、異常値を探す
・労働分配率→人件費/粗利益で計算し、人件費が多すぎないか、利益が少なすぎないかをチェック
・借入金月商倍率→借入金が多すぎないかをチェック
・移動年計→過去12ヶ月の数字を合計し、その傾向を見る


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------※この記事は、投稿日現在の状況、心境、法律に基づいて書いています。---------

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単に数字(試算表、決算書)を見るよりも、比較し、割り算することにより、いろんな側面から事業の状況をチェックしてみるべきです。

「ひとり」だと数字の見方が変わる

大企業向けの経営分析の話もあり、多くの本は大企業向けに書かれています。
中小企業向けだとまた見方も変わるわけです。

そして、ひとりでビジネスをする場合もその見方は変わります。

1 規模が小さいため、個人(家計)も合わせて見るべき

2 規模が小さいため、リスクヘッジをよりしっかりと

3 数字の確定が遅れがちなので、まずは数字を確定(入力、整理)

といったものです。

特に、3は重要な要素ですが、なかなかできていないのではないでしょうか。

「数字を分析」の数字ができてなければ、または古すぎては意味がありません。

決算の時だけちゃちゃっと数字をまとめるだけでは遅すぎるのです。
フリーランス(個人事業主)だと、3/15ぎりぎりに出すのは、2ヶ月半前の数字、会社だと、2ヶ月前の数字(決算から2ヶ月後が提出期限のため)になってしまいます。

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2ヶ月前の数字は使い物になりません。

ひとり社長、フリーランスである私が見ている数字

ひとり社長、フリーランスの私が見ている数字、いわば経営分析しているのは次のようなものです。
前提として、毎朝、前日の数字をまとめています(レシートを入力しています)。

人を雇っていないので、人に関する経営分析値は使いませんし、事業上の資産もほとんどないので、総資産利益率も使いません。

1 事業と家計のお金

事業のお金(会社、個人事業)と、家計のお金を合算してExcelでみれるようにしています。
いわば総資金が一目でわかるようにしているわけです。

この金額が、前年・前月と比べて増えているか減っているか、その理由は何か?を把握しています。
こういうことも広義の経営分析です。

2 売上、経費、利益の比較

売上、経費、利益を前年、前月と比較しています。
あわせて、移動年計も見ています。

私の場合、粗利(売上総利益。売上ー原価)は関係ありません。
売上=粗利だからです。
粗利が関係ある場合は粗利も見ていきましょう。

経費だけではなく、家計(飲食、食費、趣味、トライアスロンなど)にどれくらい使ったかもきっちりみます。

3 売上、経費、利益の推移

同様に推移を見ます。
推移とは月ごとの変化です。
さらには、年別にその推移も見ています。

4 売上の種類別割合

売上の種類別に割合を比較しています。
税務顧問、コンサル、セミナー、出版、執筆、ブログなどで割合を見てバランスをとるためです。

5 固定費を把握

固定費とは、売上に関係なくかかる経費です。
家賃や、毎月払っているサーバー代、通信費などを把握しておきます。
これが多すぎると、売上が下がったときに苦しくなるからです。

家計も同様にチェックしています。

6 特別な売上、支出

特別な売上、支出を把握しておきます。
これまでのものに加えて、今後かかるものも把握しておくべきです。

まとめ

数字を見る、経営分析の大前提は、「正しく、新しい数字」があることです。
これがないと、分析しようがありません。

今日が3/30なら、3/29までの数字ができていることが大事で、この先6ヶ月の予測ができていることが理想です。

確かに日々経理するのは大変でしょうが、

「規模が小さいから分析しなくていい」

ではなく、

「規模が小さいから分析しなければいけない」

といえます。

数字で、現状がわからないと、
・無駄遣いをしていないか
だけではなく、
・仕事の取り方が正しいか(安すぎないか)
・時間の使い方が正しいか
といったこともわかりません。





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【編集後記】

昨日は午前中に、Excel入門セミナー、午後にExcelマクロ入門セミナーを開催。
参加していただいた皆様、ありがとうございました。
昨日は、スカイプ実況での参加者の方も。
セミナーの模様を、スカイプで映し出しながら参加していただきました。
音声で会話もできるので、質問も受け付けることができます。
双方向のセミナーをやるようにしているので、音声会話は欠かせません。

各回1名様限定で、今後スカイプ参加を受け付けることも考え中です。

【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」

ホームベーカリーで全粒粉パン
セミナーをスカイプで受講していただいた




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