勉強し続けることの是非

by 税理士 井ノ上 陽一

独立後も勉強し続けることは大事です。
むしろ、必須といえるでしょう。
しかしながら、勉強の続けた方には気をつけたいものです。

※どこでも勉強し続ける by Nikon Zf+24-70mmF2.8

独立後の勉強

大昔は、「勉強なんて嫌だ。大学に行くまでが勉強だ」と思っていましたが、そうはいかず、その後も勉強は続きました。
公務員試験(23歳)、税理士試験(26歳から29歳)というコテコテの勉強もしつつ、独立後も勉強しています。
独立後の勉強は、独立前とはまた違ってくるものです。

自分が提供する仕事の勉強はもちろん、営業の勉強もしなければいけません。
法律やITなどを学ばなければいけない場合もあります。
独立前は誰かがやってくれましたが、独立後は自分が全部やらなければいけません。
お金の面、資金繰りというのも、やる必要があります。

そういったものを勉強し続けるというのは大事なことであり、私も独立後18年になろうとしている今も勉強をしています。
しかしながら、勉強を続ければいいというものでもないかなと思うのです。

勉強し続けるのは正しい……が

勉強の方法には、本を読む、セミナー・コンサルティングを受ける、というものが主にあります。
これらのものを続けるというのが本当に正しいかどうかです。

セミナーやコンサルティングは、安いものではありませんし、それなりの時間もかかります。
そして、そのセミナーやコンサルティングを受けるだけで満足してしまうということもあるわけです。
これが勉強し続けるということになるかどうか。

一方、本は読めばいいというわけではありませんが、セミナーやコンサルティングよりも安く済ませることができ、スピードも調整が効きやすいものです。
興味があるところはゆっくり読み、そうでないことはさっと読み飛ばすことができます。
この違いからいうと、勉強し続けやすいのは本じゃないかなと思っています。

いずれにしても勉強の方法というのは、独立当初と、たとえば3年目、5年目、10年目、それ以降と変えていく必要があるんじゃないかなと。
勉強の対象もそうです。

そして、どんな勉強をするにしても、勉強の範囲は定義しておきましょう。
私の定義は、「行動までが勉強」です。

 

行動までが勉強

・やるべきことが明確に
・気づきがたくさんあった
・目からウロコでした
・じっくり考えてみます
・スラスラ読めた
などといった段階では勉強は終わっていません。
そもそも、コテコテの勉強であっても試験というものがあり、そこで成果を出すことが勉強だったはずです。
独立後の勉強は試験がありません。
単に授業を聞くだけで終わるということにもなりがちなのです。

ここに気をつけましょう。

特にセミナーやコンサルティングは、いくら高額のお金を払っていても、聞くだけだと意味がありませんし、もったいないことです。
独立後、それなりにお金・時間に余力が出てきて、うわべの勉強に費やすということは避けましょう。
勉強の結果を書く、話すということは「行動」ではありません。
行動した結果、自分が得たことを提供するようにしましょう。
(「あとは行動だけです」というのは、勉強の成果ではないかと)

勉強は投資であり、成果を目指したいもの。
行動までを勉強と定義しましょう。
そうであってこそ、勉強し続ける意味があります。

 



■編集後記
昨日は、朝、Zoom個別コンサルティング。
新規のご契約の手続きも。
その後、レンズ、クレジットカードが届くのを待ち、レンズのテストに。
2時間かかりますが、羽村市動物公園へ。
ちょっと注意点はありますが、いいレンズです。
その後は、また2時間かけて帰りつつ、パーソナルトレーニングへ。
硬くて思うように動かない体をなんとか。

1日1新Kindle『1日1新』
Sony 50-150mmF2
新宿駅南口のスペース
中央線グリーン車

■娘(8歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
夏休みの奈良旅行のホテルを変更しました。
娘と妻にも相談しつつ。
やっぱ泊まっておきたいホテルがあったので。
プールもあるので楽しみにしています。
そして、鹿も。
鹿せんべいをあげたいそうです。
食べたいとも言っていますが、人間用があるのかどうか。

You may also like