「会社に行かない働き方」は楽しいけど楽ではない。月刊BIG tomorrow10月号掲載。

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月刊BIG tomorrow(ビッグトゥモロウ)10月号で、これまでの生き方・働き方、今の生き方・働き方を取り上げていただきました。
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「会社に行かない働き方!何処でも稼げる人の仕組み」

月刊BIG tomorrow10月号で取り上げていただいたのは、「会社に行かない働き方!何処でも稼げる人の仕組み」という特集です。
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ブログ経由で経由でお声かけいただき、1時間ほど取材していただいた結果が今回の記事です。

部屋に置いてあった、トライアスロンバイクにまたがっての撮影もしましたがその写真ではなく、チーム「ポセイ丼」の仲間との写真を採用していただけました。

記事には、「この方法で自由な生活を手に入れた!」とありますが、そんなにかっこいいものでもありません。
今日は7時頃起きて(富士山登山のダメージもあり、昨日0時過ぎに寝て目が覚めたのは7時でした)、そのまますぐ仕事をスタートし、お気に入りのマルイチベーグルを食べて、今ブログを書いていて、午後からはブログ入門セミナーをやって・・という1日です。
自由かどうかというとなんとも言えませんが、会社には行っていません。

「会社に行かない働き方」と選んだというよりも、「会社に行けない」という欠点があるので、なんとかしなければいけなかったという感じです。

「会社に行けない」という欠点

父をみて「会社に行けない」と思った

18歳の頃、大学入学のタイミングで、父が宮崎から東京へ転勤になりました。
決まったのは、2月頃だったかと思います。
当時宮崎にいて、家族5人暮らし(父、母、妹2人と私)。
もともと私は家を出てひとり暮らしをする予定でしたが、上の妹は、高校入学、下の妹は小学校4年生になるタイミングでした。

特に高校入学で受験をしなければいけない上の妹は大変だったようです。
そうはいっても会社の命令。従わなければいけません。
このとき思ったのは、
「宮崎から東京という急激な環境の変化(もともと父は宮崎生まれ・宮崎育ち)、高校入学というタイミングなんて会社は考えないんだな・・」ということでした。

さらに、父は正義感も仕事への思いも強く、いろいろと意見を言うタイプです。
それが転勤につながったということもあります。
(その状況でも定年まできっちり働いてくれた父には感謝です)

当時の私は、父の血を当然受け継いでいて、同じようなタイプだと自覚していました。
「会社に入って、ずっと勤めることはできないんだろうな・・・」と危機感を持っていたのです。

そんな危機感を持ち、不安になりながらも就職活動をし、結果的に全滅。
就職浪人となり、ふらふらしながら、簿記1級試験を受けるも不合格。
独立を考えるなら税理士かな・・と思いつつも踏ん切りが付かず、1年弱の受験勉強(当時)ですむ公務員試験を受けて、公務員(総務省統計局)になりました。
リスクヘッジのため、転勤のない仕事を選んでいます。
おそらく離島にとばされるタイプですので。。

 

残業だらけに即白旗

せっかく入った公務員。だまっていれば定年まで勤めることができます。
ただ、やはり疑問はあり、「3年たったら考える」と周囲にも話していました。
様々な慣習や安定志向の人と戦い、悩まされ、3年たったときに異動があり、残業だらけの部署に(それまでの3年間は工夫次第で残業せずに帰れました)。

もともと「会社に行けない」欠点がある私は、即白旗を揚げました。
弱すぎます・・・。
ただ、辞めては食べていくことはできず、なんとかしなければと思って、選んだのが税理士という道です。
資格を取れば独立でき、会社に行かなくて済みます。

会社に行けない私としては、そこしか道はありませんでした。
その後も4カ所の職場(税理士事務所、企業)を渡り歩くことになり、やはり「会社に行けない」欠点は治らずじまい。
最後の職場を辞めることになったのが34歳。
もう転職はないな・・と思ってようやく独立しました。

独立しても苦難の道

「独立して人を雇って任せれば楽できる」というのが税理士の王道パターンです。
ただ、そこにも疑問があり、自分が求めていないことだと感じていました。
それどころか、独立しても仕事はなく、お金が出ていくばかりです。

「資格を持って独立すれば仕事が来る」
「腕に自信があれば仕事が来る」
といった典型的な過ちをしていました。

独立当初は、仕事は来るけど、安く買いたたかれ、無理難題をいわれることも多かったです。
不安定な上に収入は少なく、負担は重く・・というよくわからない状態になり、そこから大幅な軌道修正をし、その結果、今に至っています。

「会社に行けない」私でも、なんとか生き残っていられるのは、ありがたいことに必要としてくださる方々がいるからです。
同じように「会社に行けない」と考える方は、独立・起業に道があります。
会社がどうこうというよりも、タイプ、適性、性格の問題です。

楽な道はないけど、楽しい道はある

ただ、その道は楽ではありません。
公務員を辞めて受験をはじめたのは27歳の時。
30歳を前にひたすら受験勉強をするのは楽ではありませんでした。

今回の雑誌記事をさらっと読むと、順風満帆で計画的にきたように思われるかもしれませんが、行き当たりばったりで必死に逃げてきた結果です。

その道のりだけではなく、今も別に楽ではありません。
今の仕事のベースになっているブログの毎日更新も楽にはできないものですし、自由な生活といっても一時たりとも油断はできず、常に気を張っています。
昨日、おとといの富士山登山にもMacBook12インチを持って行っていますし、ある意味自由ではないのかもしれません。

さらには「だまって仕事をできない」という欠点もあり、最近も2つほど仕事を断りました。
それをやっておけばお金は入ってきますが、自分の軸とは違うからです。
(「会社に行けない」という欠点は、単に出社できないというものではなく、組織で仕事ができない、自分の軸と違う仕事ができないという欠点でもあります。)

その反面、最近、書籍の新たな企画が通ったり、新しい仕事をいただいたりしているので、波瀾万丈ですが、楽しんでいます。

世の中には、楽ではありませんが、楽しい道はあり、むしろ楽をしないからこそ楽しいのだと思うのです。

その道が会社にあれば、それで問題ありません。
会社に行く、行かないではなく、楽かどうかではなく、楽しいかどうかを基準にした方が、悔いのない人生を送れると思うのです。

もし、私と同じように会社に行けないタイプなら、

会社に行けない

食べていかなければいけない

動かなければ、決断しなければいけない

と、会社に行かない方法を必死で考えて行動しましょう。
1つ愚痴を思い浮かべるよりも1つ行動するくらいで。

・独立後をイメージして仕事する(一歩踏み込んでスキルを身につけるような仕事をする、スピードを上げる。ITやExcelのスキルは会社員時代に自分で勉強しました)
・来たる日のためにお金を管理し、貯めておく(これで私は助かりました)
といったこともオススメです。

私は会社に行けないなぁ。。と思った18歳から34歳まで16年もかかってしまいました。
今ならネットもありますし、個の活動の場は広がっていますので、「会社に行かない」を選ぶ敷居はずっと低いです。
ただ、繰り返しますが、楽ではありません。
世の中では、「自由な生活=楽」というイメージがありますが、決してそうではないと思うのです。

記事を読んで何かにきっかけにしていただければ。
Amazonでも買えます。

記事を読んで、さらに知りたいという方は、こういった本も書いていますので、ぜひ。

こちらの最新刊は税理士向けに書いていますが、今の仕事観をまとめた本です。





【編集後記】
この2日間、こっそり富士山登山へ。
(書いてしまっていますが)
はじめての富士山、予想以上につらかったのですが、無事ご来光を見ることができました。
EX IT SS

下山後、ブログをご覧いただいている方から、「井ノ上さん!」と声をかけていただき、びっくり&うれしかったです。

【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」

富士山9合目から頂上→ご来光
花の湯

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