ほどよい持続可能性のための「ひとりしごと」「雇われない雇わない生き方」

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2017年10月16日に「雇われない生き方セミナー」、2017年10月30日に「雇わない生き方セミナー」を開催しました。
この2つのセミナーに共通し、重要なキーワードは「持続可能性」。
「持続可能性」のために、ひとりを選んでいます。

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※『たまにはTsukiでも眺めましょ』にて 

雇われない生き方セミナー・雇わない生き方セミナー開催

舞台は『たまにはTsukiでも眺めましょ』

『たまにはTsukiでも眺めましょ』の髙坂勝さんとセミナーを開催しました。
髙坂さんは、オーガニックBar『たまにはTsukiでも眺めましょ』を13年、ひとりでやっています。
拡大、拡大!が大多数の飲食業界で、ひとりをあえて選んでいる方です。

本をきっかけに意気投合し、親しくさせていただいております。
髙坂さんも「ひとり」、私も「ひとり」。
業界も歩みも違うのですが、その「ひとり」という共通点から、セミナーを企画しました。

場所は、その『たまにはTsukiでも眺めましょ』(通称「たまTsuki」)。
これ以上ない舞台です。

テーブルも椅子もカウンターも全部手作りなんです。
メニューは1枚、裏表でダンボール。
注文をとるのもお酒を出すのも料理をつくるのも、仕入れるのも、ブログを書くのも、掃除をするのも、髙坂さんひとり。
週休3日(土日月)が休み。
すばらしい「ひとりしごと」です。
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今回、Xperia TouchとiPhoneでやりました。

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セミナーの内容

セミナーは2回開催しました。
10/16は「雇われない生き方」、10/30は「雇わない生き方」。
いずれも月曜日、お店が休みの日でした。

オーガニックドリンク(アルコール含む)1杯込での開催です。

ひとりしごとをやるには、まず独立が必要。
その独立前の道のりが「雇われない生き方」。
そして、そこで人を雇うのではなく、ひとりでやっていくのが「雇わない生き方」
それぞれでお役に立てればと2人で話しあい、企画しました。

話したことを簡単にまとめてみます。

10/16「雇われない生き方」
・最初の一歩とその踏み出せた理由
・「雇われる」の卒業
・その後の進路を選んだ理由
・問題の解決→説得、時間、お金
・やっておいてよかったこと
・今独立するならこうする
・今やるべきこと

10/30「雇わない生き方」
・ひとりという現状
・ひとりを選んだ理由
・ひとりのメリット(縮小も自由、楽しめる、リスクヘッジ、持続可能性)
・ひとりのデメリットと解決策(売上の限界、リスク、イメージ)
・失敗談
・「雇われない生き方」で本当に大事なこと

つぶさない・つぶれない

いくつもの重要なキーワードが飛び交う中、印象に残ったことに1つは、「持続可能性」です。

「持続可能性」。
持続する、つまり食べていく、生きていくことは当然のように思われますが、決してそうともいいきれません。

特に独立すると、持続できなくなることもありえます。
自分の事業、店をつぶさないことが大前提です。

それを思い知ったのが、他ならぬ私でした。
独立当初、「あれ、こんなはずじゃ」とうまくいかず、お金を無駄に使ったり、空回りしたり。
あと3ヶ月で資金が尽きるな・・・という不安に怯えたり。
今も、その不安は完全には消えていません。

「独立してうまくいかなきゃ、会社に戻ればいい」といいますが、そうそううまくいかないものです。
一度独立した人を雇うのを嫌う人も多いですし、何よりも戻るなんてできません。
会社員の適性がなく、独立したので。

「つぶさない」というよりも、ひとりしごとの場合、「つぶれない」ことが大前提です。

ほどよい「持続可能性」

その「つぶれない」ために、ひとりを選んでいます。

「ひとりのほうがつぶれる」
「雇われているほうが安心」
「雇っていたほうが安心」
という考え方もあるかもしれませんが、決してそうではありません。

雇われているのは持続可能性がある?

雇われている状態のほうが、持続可能性があるかどうか。
確かに、安定はしていますが、その会社自体の持続可能性が危うい時代です。

大企業はもちろん、中小企業、個人事業ならなおさらでしょう。
安易な解雇が法律上許されないとはいえ、解雇っぽいことはいくらでもあります。
嫌がらせだったり、仕事の押し付けだったり。

雇われている場合でも「つぶれない」という感覚は大事です。

私が昔いた役所だったら持続可能性はあるかどうか。
解雇もなく、退職もなく、転職も考えられない公務員だからこそ私は不安でした。
持続可能性がありすぎるのも、困りものです。
他の選択肢がないのですから。

雇うのは持続可能性がある?

じゃあ、独立して、人を雇って拡大すれば持続可能性があるかどうか。
人を雇って人件費が増え、持続可能性が高まれば高まるほど、つらくなるケースもあります。

人件費がかかる

家賃もかかる

売上を増やさなきゃ
と追い立てられるからです。

そんな中で考えるのは人件費を下げること。
決まった人件費でより長く多く働いてくれれば、相対的に人件費は下がりますし、人が辞めて補充しなければ人件費は浮きます。

無理に仕事を増やすために、無駄な支出(設備、広告費など)を増やし、価格競争に巻き込まれることも多いでしょう。

こういった状況が「持続可能性」といえるかなぁーと思うわけです。
拡大しているからいい、大きいからいいというわけではないでしょう。
拡大ならいいのですが、膨張しているだけではないでしょうか。

ほどよい持続可能性

どの生き方が持続可能性があるというわけではなく、どんな生き方をしてもやりようはありますし、油断はできないと考えています。

私は、雇われるのも、雇うのも適正がなかったので、雇われない・雇わない生き方を選んでいるだけです。

ひとりしごとは、人件費もかからず、家賃もかからず、必要な売上も少なく、粗利も高いので、持続可能性があるともいえますが、その一方で持続可能性がないともいえます。
寝込んだら売上は減りますし、遊んでばかりだと売上が減るからです。

ただ、売上をあえて減らすこともできます。
髙坂さんのように週休3日にすることもできますし、2地域居住をしたりすることもできるわけです。
さらに、『たまにはTsukiでも眺めましょ』は2018年3月に閉店(減店)します。
拡大だけではなく縮小もでき、縮小する自由もあるのです。

私も縮小している部分がありますが、こういった選択をするのがうらやましく思います。

持続可能性のために「ひとり」を選ぶ生き方もあるはずです。
少数派ですが。
風呂は熱すぎても冷たすぎてもダメで、自分にとってほどよい温度があるはずです。
そのほどよい生き方をふわっとバランスをとれるのはひとりのよさといえます。

雇われるのでもなく、雇うのでもない場です。
EX IT

何が合っているのか、正しいのかは人によるわけですし、雇われるのも雇うのも向いていないなーという方は、こういった場もあることを知っていただければと。
「持続可能性」とは、次の世代につなげるという意味もあります。
自分が食べていくだけではなく、次の世代につなげるための仕事、書いたり話したりする仕事をして、ひとりしごとを増やすのも、私にとっての持続可能性です。

雇われたり雇ったりすると、また別の持続可能性に強いられてしまうこともあります。

 

自分にとって、ほどよい持続可能性を見出しましょう。
それがどんな生き方かですね。


【編集後記】

昨日はひさしぶりに自宅付近で丸1日過ごしました。
なんだかんだ、イベント続きでしたので。
久々にユニコーンガンダムも拝んできました。

【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」

闇金ウシジマくん42
雪見だいふく モチシュー

【昨日の娘日記】
風呂にはいるときには、椅子に座ってもらって、私自身をまず洗っています。
昨日はシャンプーが終わってふと見ると、娘がずぶ濡れ。
水がかかってしまったのですが、平然としていました。
普段から水には強く、水を怖がって嫌がっていた私とは大違いです。

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