・「なぜ、安いのか?」を検証する

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価格はモノを買うときの基準の1つです。
もちろん、安ければ安いほどいいのですが、目的を達成できなければ意味がありません。
必要な機能がなかったり、一見安いけど、実はそうではなかったり。
安いものに飛びつくのではなく、「なぜ、安いのか?」を検証する必要があります。
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【今日のテーマ】
・「なぜ、安いのか?」を検証する
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売上の構成
モノやサービスを売る側としては、「売上」を上げることは至上の課題です。
「売上を上げる」ことを考えるために、売上の構成を見てみましょう。
売上は、価格(単価)×個数で構成されます。
価格が3のものを4つ売れば、売上は、3×4=12です。
EX-IT


利益の構成
売上から経費(原価や人件費、家賃その他の費用)を引いたものが利益です。
前述の売上12から経費9を引くと利益は3となります。

EX-IT
このままの状態で、価格を3→2に下げると、
売上は、2×4=8
経費がそのまま9だとすると、利益は8-9=-1となってしまいます。
安易に値下げをすると、こうなってしまうわけです。
EX-IT
安くして利益を確保するためには
では、売る側はどう考えるか?
「値下げをしても、個数が増えればいいのではないか?」と考えます。
例えば、価格を3→2に下げても、個数が4→6になれば、次のように利益3を確保できます。→パターンA
パターンA
EX-IT

または「経費を減らせばいいのではないか?」と考えます。
家賃を下げる、人件費を下げる、原価を下げる(安く仕入れる)などといった方法により、経費を9→5に減らせば、利益3を確保できます→パターンB
パターンB
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安い理由を考える
私はモノを買うときに、安い理由を必ず考えます。
ときには、「なぜ、こんなに安いのか?」を問い合わせたり、聞いたりすることもあります。
冒頭に書いたように、そのモノやサービスを買う目的を果たせないと意味がないからです。
いわゆる「安物買いの銭失い」ってやつですね。
(かといって、高ければいいってものでもありません。難しいものです。)
安い理由には次のようなものがあります。
・他に目的がある(高額商品を売りたい。情報を集めたい)
・機能を限定している
・原価の安いものを調達することができた
・サービスを限定している
・安い人件費(外国人、修行中の人を雇う)
・家賃、人件費など固定をかけていない
・偽物、海賊版、詐欺
・スポンサーがついている
・広告収入などがある
など。
最も気をつけているのは、「実は安くない」場合です。
他にモノを購入するのが必須だったり、必要なものを追加していくとかえって高くなったりするケースがあります。
いわばぼったくりバーのようなものでしょう。
巧妙に、「嘘とは言えない嘘」が隠されていることもありますね。
「○○円~」の「~」には注意しています。
こういったこともあり、当事務所の料金表は、「~」をつけてません。安い方では、ありませんけどね(^_^;)
税理士は継続的にお付き合いすることが多く、契約当初に価格で不信感があってはいけないと思います。
モノやサービスを買う前に「なぜ、安いのか?」を考えてみてください。
売っている側の事情やビジネスモデルを考えるとカラクリを見破ることができると思います。
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【編集後記】
昨日、クライアント先で給与計算の引き継ぎを行いました。
担当の方が産休に入るからです。
来月から数ヶ月私が担当します。
実は2年前に続き2度目。2人目の出産だからです。
前にやったときにマニュアルを作っていましたので、助かりました。

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