起業して「食べていける」ようになるためにやるべき6つのこと+本当に大事なこと

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「どのくらいで食べていけるようになるのか?」という質問を受けることも多いです。
独立・起業したあとの「食べていける」ということについて考えてみました。
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「食べていける」とは

そもそも「食べていける」とはどういう状態をいうのでしょうか?
ビジネス(事業)の方で、入金と支払がイコール、プライベートの方で入金と支払がイコールになると、とりあえず「食べていける」という状態といえるでしょう。

ただし、次のようにビジネスとプライベートがまったく別になっているわけではありません。
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イメージとしては、フリーランス、中小企業は、こうなります。
一体化して縦にならぶのです。
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ビジネスでお金が足りないケースもあれば、
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プライベートでお金が足りないケースもあります。
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それでも、ビジネス・プライベートを一体化して、入金と支払がほぼ同じならいいわけです。
(実際はこれにビジネスの税金=法人税等、プライべートの税金=所得税等がからんでいますので、さらに複雑になります)

「食べていける」というと、プライベート、生活がうまくいくかということですが、ビジネスとプライベートを一体化して考えることになります。

もしお金が足りないときは、
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貯金の取り崩し・借入で補うわけです。
この場合の借入は、ビジネスでもプライベートでできますが、利率が低いビジネスの方で借入をするのが懸命でしょう。
家族に借りると甘え(返済しない又は返済が延びる可能性)がでますので、金融機関に借りるのをおすすめします。
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食べていけるようになるためにやること

食べていけるようになるためにやるべきことは次の6つがあります。

1 ビジネスの入金を増やす

入金を増やす=売上を増やせばいいわけです。
売上でなくても、補助金を利用する、借入を利用するという手があります。

2 ビジネスの支払を減らす

入金を増やすのは相手があることですので、なかなかうまくいきません。
あくまで、入金から支払を引いた差額を増やさなければいけませんので、入金を増やしても、支払が増えては意味がないのです。
売上だけを拡大しても、いつまでたっても食えるようにはなりません。
この支払には人件費、家賃という大きなものも含まれます。

多くの場合、売上拡大(入金増)→人件費、家賃増(支払増)→結局は楽にならないという負のスパイラルにはまってしまうのです。
ビジネスの入金と支払を考える際には、仕事のとり方が重要となります。
利益は上がるか、時間はどのくらいかかるか、自分がやりたいかなど総合的に考えなければいけません。

3 プライベートの入金を増やす

通常は、プライべートの入金=ビジネスの支払(給与等)です。
ビジネスの方でお金がまわらないと、なかなか増やせないでしょう。

4 プライベートの支払を減らす

実は起業する上でここが一番大事です。
プライベートで固定費、生活コストがかかっていると、なかなか食えるようになりません。
「食える」という基準をさげておくべきです。

最も大きいのは住居費でしょう。
持ち家よりも賃貸の方が臨機応変に対応できます。
起業したら、コストを下げるために引っ越しすることもできますし、少々狭くても都心部にマンションを借りる、交通費が安いところに借りるという選択も可能です。

私自身、これに失敗しました。起業の5ヶ月前にマンションを買ってしまい、この選択ができませんでした。
かろうじて、都心に近く、交通費が安く、駅から近いという立地でしたが、「食える」までに時間がかかったのはこのせいでもあります。

その他、日頃の食事、趣味、酒、たばこなどの生活習慣もコストにかかわってきますので、見直すべきところは見直しておくべきでしょう。
過度の節約をしなくても、生活習慣を見直すだけでもかなり変わります。

酒は少々、たばこ、ばくちはやらない、時間があればトレーニング(初期コストはかかるがトレーニングはほぼかからない)、食事は作る派、一人のときは外食しないという生活習慣は、確実に「食える」ラインを下げてくれています。

重要なことは、お金の記録をつけることです。
これが難しいんですけどね(^_^;)
ぜひ、やってみてください。

5 貯金をしておく

起業に向けて貯金をしておくというのも重要でしょう。
私もこれができてませんでした。。。
マンションの頭金に使ったこと、それほど給料の高くない税理士事務所に勤めていたこと(お金より仕事内容・時間を優先してました)から、貯金はなく、起業が決まった時点でだいたい100万円くらいでした。
起業したら即なくなります(^_^;)

ただ、貯金というのは時間がかかるものですし、結果論です。
貯金をするために起業のタイミングをずらすことは絶対にやめましょう。
今ある貯金でどうやるかを考えるべきです。

人間、限られたお金、限られた時間の方が、力を発揮できます。

6 借りる

お金が不足している場合、もちろん出資してもらうという選択肢もありますが、なかなか難しいです。
現実的には、借りることになるでしょう。

私も起業が決まった日の午後に即金融機関に電話しました。
借り方は知っていましたし、金融機関を説得できる資料作りもわかっていましたので、すんなりOK。
お金の不安を減らしてスタートできたのです。

「借金なんて・・・」と思われる方もいらっしゃいますが、有効な戦略の1つといえます。
無理に仕事を取りに行かなくていいですし、時間を稼ぐことができるのです。
借りたお金を計画的に使うという習慣もつきますし、金融機関へビジネスモデルを認めてもらういい機会でもあります。

さらに起業時は、お金が借りやすいのです。
通常は業績が判断材料になりますが、起業時はその業績がないため、今後の見込み、方向性(もちろん数字に裏付けられたもの)で借りることができます。

 

 

「食べていける」と同じくらい大事なのは、自分の軸を持つこと

「食べていける」ようになるために、私が当初やったのは、4の「プライベートの支払を減らす」、6の「借りる」です。
さらに、2の「ビジネスの支払を減らす」も年々やっています。

今が「食べていける」ようになっているかというと、なんともいえません。お金がガッポリたまっているわけでもありませんし、仕事しなくていい状態でもないです。
むしろ、「楽に食べていける」状態にならないほうがいいのではないかと思っています。
ある程度のハングリーさがないと、仕事に集中できないタイプだからです。
あえて、「食べていける」ようになったとするならば、独立4年目の2010年かもしれません。あくまで数字上の話で、楽になったわけではありませんけどね。

私自身が「入金を増やす」才に長けていないこともありますが、「食べていける」よりも自分の軸を作ることに専念しました。
自分がどういう仕事に向いていて、どういう仕事に向いていないのか、どういう人と仕事をするとうまくいって、どういう人と仕事をするとうまくいかないか、やってみないとわからないことも多いです。
時間とのバランスもみながら、どういう仕事をするかを常に考えています。
その軸を作る時間をつくるためにも借入を利用したのです。

「食べていける」ようになっている方は大勢います。
ただ、起業して自分の軸が定まっていて、「楽しそうだな〜」と思える方はそれほどいない印象です。

起業すると、なんとなく顧客は増え、なんとなく売上は増えていきます。
その「なんとなく」が怖いのです。
なんとなく人を雇い、なんとなくオフィスを拡大し・・・とやっていると、本当ももっと楽に「食べていける」はずなのに、そうでなくなることもあります。
さらに、拡大した固定費をまかなえなくて、利益率の悪い仕事、やりたくない仕事をとり・・・という悪循環にもなるです。

 

「食べていける」かどうかというのはお金で解決できますが、自分の軸を持つというのは、お金では解決できません。

・       ビジネス、プライベートともに固定費を減らし、「食べていける」というラインを低くする

・       事前の貯金又は借入で「食べていける」問題を解決する

・       自分の軸を作る。「食べていける」ようになるためだけの仕事を追い求めない

ということが重要です。

 





【編集後記】
昨日は、プールに行って体をほぐし、ラクーアで温泉、マッサージを含めながら終日書籍執筆。
回復も執筆もはかどりました(^_^)

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