JDL IBEXクラウド組曲Major。ひとり税理士の税務ソフト選び。

税理士にとって、税務ソフトは必須です。
現在、私が選択しているものをまとめてみました。
今後独立される方、会社で税務申告をしようと思っている方の参考になれば幸いです。
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税務ソフトは、大量生産が前提で高い

税務ソフトは、税理士事務所業界で大きな役割を果たしています。
当初は、専用のPCでしか使用できませんでしたが、今はPC(Windows)のソフトとして使えます。
ただし、古い時代の名残があり、税理士事務所業界(平均年齢60歳!)の古さもあり、使いにくいもの、高いものも多いです。

税理士事務所のビジネスモデルは、人を雇い、顧客を増やし、どんどん拡大していくのがスタンダードです。
いわば大量生産のスタイルで、それにあわせて税務ソフト会社も発展してきました。

税務ソフト会社にとっては、どんどん拡大する税理士事務所の方を好み、むしろそのように誘導していることもあります。
拡大しているので、ある程度のコストは払えますし、大量生産を前提としている税務ソフトなら、逆に割安になることもあるでしょう。

うちのような
・1人でやる。税理士が担当する
・規模を拡大しない
・質を高める
といったモデルは少数です。
もちろん、多額のコストを税務ソフトに払う気はありません。

従来からの税務ソフトは非常に高く、
「どこがこんなに払ってるんだろう??」
「税理士ってホントは儲かるんじゃないか??」
と思うほどです(^^;)

私の税務ソフトの選択基準

独立してから6年ちょっと。
税務ソフトをTKC→NTTデータ「達人」→JDL税務netと変更していきました。

追記:JDL IBEXクラウド組曲Majorと名称が変更となりました。

最初に使ったのは、専用ソフトの大御所TKC。
独立直前につとめていた事務所で使っていたので、それほど検討せずに使っていました。
これが間違いです。独立するときはゼロベースで考えましょう。


------※この記事は、投稿日現在の状況、心境、法律に基づいて書いています。---------

まあ、ひとり税理士にはとにかく高く、10万、20万とぼんぼん飛んでいきます。
気に入らなかったのは、どこで課金されるかわからないところ(今はどうかわかりませんが)
データを送信すると、600円とかとられるのに、事前にはわからず、あとから請求がきます。
請求書をちゃんと読まないとわからないようにもなっているのです。

私がやった最大のミスの1つ、サーバーのリースもこのTKCでやりました。
5年リースで120万。TKCを使うのをやめたあとも、きっちり払い続けたのです(^^;)

その他、特定のメーカーのPCしか推奨しない(シカトしましたが)、型落ちのIT機器販売、高い保守料、対応の悪さ、担当者によってはITにも税務にも詳しくない、過剰なセキュリティたどいろいろありましたね(^^;;

しがらみもめんどくさく、情報も研修もそれほど勉強にならず、徐々に離脱を考えてやめることができました。

ソフトとしては信頼性がありましたが、だれでもできるようになっているのが不満の1つです。
このソフトを使っていると、腕が落ちる、考える力をなくすように感じました。
やはり大量生産にむいているソフトといえるでしょう。

国税庁と関係が深いことから電子申告(e-Tax)関係は使いやすいです。

次に使ったのはNTTデータ「達人」。
税理士協同組合というところ経由で入ると、12,000円×12ヶ月+18,000×2=年間18万円ほどで使えます。
TKCよりもかなり安いです。
電子申告関係が使いにくいことを考えると、まずまず使えます。
余計な機能追加、無料だった機能の有料化、あこぎなハード販売など、嫌な部分も多いです。

勤務していたときも、JDL、ミロク、EPSONなどを使ってみましたが、通常のソフト、最新のソフトに比べると、どれも古く使いにくいです。
結果、今では、どうせ使いにくいなら、安い方がいいという考えになりました。
チェック機能が物足りないという点は、自分の勉強、チェックリストでカバーすればいいのです。

また、よりより新しいソフトが出てきたら変更できるように、リースでないもの、最長でも1年単位で払うものを選択しています。
Excelで作った方が税務申告書作成自体の効率は格段にアップしますが、電子申告ができないため、トータルの効率は下がるのです。
いい税務ソフトがでることを期待しています。
なんなら、協力させていただきたいほどです。

JDL税務net、Excel、e-Taxソフト、国税庁サイト

そこで選んだのは、JDL税務net。
JDLというのは、専用メーカーで、嫌いな部類に入るのですが、これはその税務ソフト部分を切り離して提供されているものです。

コストを抑えるため、別のソフトを使ってみたいという意味で、今年の10月に変えてみました。
法人の税務申告をするためにかかるコストはこんな感じです。
同様のソフトと比べると、かなり安くなっています。
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ライセンスは厳しく、1台のPCでしか使えません。
複数のライセンスを買っても、データ共有はできず、データ自体を移行させないと使えないしくみです。
めんどくさくて、実質は複数人で使うのは厳しいでしょう。
(追加でサーバーを入れてもらいたいというメーカーの意向が見え隠れします)

使った感じは、まあ古くて使いにくいのですが、及第点です。
年間使用料として払っているので、いいソフトがでたら切り替えます。

その他、次のようなソフトを併用し、コストを下げ、効率・質を上げています。
・Excel
会計、シミュレーション、納税予測、決算書作成、給与計算などをやっています。
そんじょそこらのソフトには負けません^ ^
自分だけでなく、顧問契約、コンサルのお客様へも提供しています。
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・国税庁e-Taxソフト http://www.e-tax.nta.go.jp/download/e-taxSoftDownLoad.htm

意外と使える無料ソフト
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http://www.e-tax.nta.go.jp/

法人税の申告書も作れますが、計算機能すらなく現実的ではありません。
私が使っているのは、申請書・届出書、そして税金の納付。
法人税、消費税、源泉所得税の納税処理ができます。
ネットで法人税、消費税、所得税を納付する方法 | EX-IT

まとめ

税務ソフト選び、これから独立する方は、
・1年で変えられるか
・コストをおさえられるか
を考えてましょう。

既存のソフトを使っている方も、いろいろと検討してみてはいかがでしょうか。
慣れているソフトもいいのですが、違う種類のソフトを使うと、税務もITのスキルも上がります。

そして、会社で税務申告をしたいという方にも、私の方法はオススメです。
許容範囲のコストといえるでしょう。
もちろん、税務知識は必要ですけどね。

会社で使うなら、無料ソフトもあるので、試してみて記事にします。
(1社しか登録できないので、税理士には向いてません。)

税務ソフトをSaaS方式でご提供。「JDL IBEX税務net」





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【編集後記】
昨日の午後は、税理士事務所IT効率化セミナー、Excel資金繰りセミナーを開催。
最近、近畿地方からご参加いただく方が多く、昨日も奈良、滋賀、三重(3名)からお越しいただきました(^^)
地域による仕事のやり方の違いも聞くことができ、参考になります。

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