本を出すのは、大きな影響を与えることもできますが、自分への影響もあります。
気をつけましょう。
※ カフェにて iPhoneX
本を出すと、他人の人生・仕事が変わる
「本を出す」
なぜ本を出したいと思うのでしょうか?
私の場合は、自分の考えをより多くの方へ伝え影響を与えるためのものと考えていました。
読者の人生、働き方、仕事が変わるわけです。
そんな大げさなと思われるかもしれませんが、それくらいの覚悟がなければ、本は書けません。
なんせ、全国の書店に並んでしまい、ネットで買えてしまうのですから。
最初の本がAmazonに出ていたとき、実は目を背けてしまいました。
「わーーーーーーーー」という感じで。
書店に並んでいたときも同じです。
そんな本は、ブログとはまた違う形で、影響を与えることができます。
実際に、本を読んでいただき、
・仕事のやり方を変えた
・考え方が変わった
・独立した
・ブログをはじめてみた
・メニューを出してみた
・自分でやってみた
などといった声をいただいており、本を書いてよかったと本当に思う次第です。
経理代行ができなくなった本『新版 ひとり社長の経理の基本』重版。
先日、『新版 ひとり社長の経理の基本』が重版となりました。
初版、つまり最初に刷っただけで終わってしまう本が7割とも8割ともいわれる中、ありがたいことです(本は返品制度もあり、売れないともう二度と刷られることはないという特殊かつ厳しい世界です)。
担当してくださったダイヤモンド社の編集者、中村さんのツイート。
この本の企画を通してくださり、書かせてくださったことに感謝しています。
『新版 ひとり社長の経理の基本』に重版がかかりました! 旧版からカウントすると、これで累計24000部。実務書としては大ベストセラーの領域。すごく嬉しい。法人税の計算もできるという、超すぐれもの。「100年たっても読まれる本」になりうる1冊。読み継がれる本にしたい。 pic.twitter.com/oBfD7RmC7F
— 中村明博(編集者) (@naka727) 2018年4月13日
この本を出したことにより、前述のように、人生・仕事が変わったという声もいただきました。
そして、本を出すことは、書いた本人の人生・仕事を変える可能性もあります。
それは、
・本の反響により変わるもの
・本を書いている過程で自分の考えが変わるもの
・本のイメージが自分についてしまうこと
から起こることです。
この本は、ひとり社長(ひとりでやっている社長)は、税理士に依頼せずに、経理や税務申告書をやりましょうという本です。
税理士がいないと経理も税務申告もできないというのは、おかしな世の中ではないでしょうか。
自分の仕事のことを自分でやるという道があってもいいはずです。
この本を出して私自身の人生・仕事も変わりました。
『新版 ひとり社長の経理の基本』を書いているので、そういった仕事は受けることができなくなったのです。
ニーズはありますし、受けたほうが売上も増えるのですが、それができなくなり、考えようによっては、この本を出した代償はそれなりに大きいものでした。
2010年に出したこの本。
Excelを活用しようという本なので、私自身もExcelをもっともっと勉強しなきゃいけなくなりました。
まあ、好きでやっていることではあるのですが。
この本が出たことで、正統派税理士の道は早くも閉ざされました。
2014年に出したこの本。
「一生仕事に困らない」なんてタイトルなので、仕事に困れなくなりました。
忙しい、嫌な仕事、値付けに苦しむなんてこともできません。
そして、2015年に出したこの本。
「ひとり税理士」としてあえてひとりを選び、そのメリットを活かしてお客様へ貢献するというスタイルを提供していますので、
人を雇えなくなりました。
ひとり税理士じゃなくなりますし。
人手不足の税理士業界、大規模な税理士法人からの引き抜きや外注の依頼も増えている状況です。
それらも全部断らなければいけなくなりました。
独立をすすめる本でもあるので、私が独立していなかったら整合性がなくなるからです。
自分の人生・仕事も変わることを覚悟して本を出す
本を出すために、自分の人生・仕事が変わってきました。
そういう危険性があるということは、本を書くときに意識しておいたほうがいいでしょう。
私の場合は幸い、
・経理代行をもともとやるべきではないと考え、むしろレシート入力は嫌い
・Excelは大好きだし、いつまでも勉強したいし、腕を上げたい
・仕事に困らないようにするのは、もともとやるべきものだし、そうであることを目指している
・人を雇わないメリットを誰よりも感じ、雇われることなんて絶対嫌だ
というタイプだったので、前述の本を書いたことで、よりよい方向性になりました。
これがもし思わぬ方向性だったら、本を書くことにより、自分の人生・仕事も思わぬ方向性に変わってしまいます。
自分の方向性と異なる本は、出すべきではないということです。
いくらお金を積まれても。
本を出すことに自分の人生・仕事も変わることを覚悟しておきましょう。
5万から10万字を書き、半年から1年、ときには2年を費やして書く本。
それなりの覚悟は欠かせません。
ただ、いい方向性でかければ、本を出すことにより自分の軸をさらに磨くことできます。
これは大きなメリットです。
昨日は、「書く仕事セミナー」を開催。
書くことについて、やっていること・考えていることについて語りました。
後日、音声教材として販売する予定です。
【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」
田町の会議室
とあること・・
田町 五島人
五反田 WIREDCAFE
【昨日の娘日記】
リビングのテーブルの下に入って立ち上がると頭が当たるようになってきました。
ただ、ゴンゴン当たっていても本人は平気な顔。
痛くないのかな・・と心配ですが、大丈夫なんでしょうね
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本
「繁忙期」でもやりたいことを諦めない! 税理士のための業務効率化マニュアル
ひとり税理士の自宅仕事術
リモート経理完全マニュアル――小さな会社にお金を残す87のノウハウ
ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント
税理士のためのRPA入門~一歩踏み出せば変えられる!業務効率化の方法~
やってはいけないExcel――「やってはいけない」がわかると「Excelの正解」がわかる
AI時代のひとり税理士
新版 そのまま使える 経理&会計のためのExcel入門
フリーランスとひとり社長のための 経理をエクセルでトコトン楽にする本
新版 ひとり社長の経理の基本
『ひとり税理士の仕事術』
『フリーランスのための一生仕事に困らない本』
【監修】十人十色の「ひとり税理士」という生き方