本の企画の立て方

Kindle本も含めて、少なからず本の企画を立てています。
こういうのはどうかなと。
その企画の立て方についてまとめてみました。


※Amazonの著書一覧 by Sony α7SⅢ+24-70mmF2.8Ⅱ

書きたい本を書いていいのか

本を書きたいなら、企画を立てられるようにしておきましょう。
そのほうが確率は上がります。

本の依頼のルートとして、
・企画が決まっていて、書く人(著者)を探す
・書く人(著者)を決めてから企画を立てる
というものがあります。

この後者の場合、こちら(書く側)が企画を立てることができたほうがいいのです。

その企画で、「自分が書きたい内容」というものをどのくらい含めていいのか。
Kindle出版以外は、自分が書きたいものを出せるわけではありません。
「本を書きたい」という情熱はいいとして、「自分が書きたい本を書きたい」はちょっと抑えましょう。
超有名人だったら、何を書いたってヒットする可能性がありますが、われわれはそうはいかず、ニーズも考える必要があります。

とはいえ、自分がまったく書きたくないものは出してはいけません。
書きたくないものを書いても意味はなく、どっちみち売れないからです。
仮に売れたとしても、出してはいけません。
本はそれなりの影響があるもの。
書きたくないもので本を書いてしまっては、その影響で、方向性が荒れてしまいます。

書きたいものとニーズがあるもの。
いいバランスを見つけましょう。
これは、本以外の仕事でも同様です。

本の場合は、編集者さんというプロの目があります。
企画が通るか通らないか、売れそうかどうかは、プロの目で判断していただけるのです。
(編集→営業と2段階の目があることも)

ただ、こちらが企画を出す以上、ニーズをつかむのに、こちらもプロの目が使えます。
編集者さんよりもこちらが上回るプロの目とは、これまでの出版実績もありますが、「現場を深く経験している」というものです。
出版以外の仕事で、現場、お客様に深く関わっていれば、ニーズがわかります。
企画を立てるときにそれを活かしましょう。

出版以外の仕事のお客様は、ほぼ読者と同じ。
ニーズも活用できるものです。

そのニーズに関しては、類書も考えておきましょう。

類書のさじ加減

類書とは、すでに出ている本で似ているもの。
本の企画のときに考えたいものです。
まったく新しいものは、売れない可能性もあります。
かといって、すでに出ている本を単に真似るわけにもいきません。

すでに出ている本は、ニーズがあるもの。
その類書でありつつ、また違った角度で勝負することはできます。

同じネタの角度を変えて攻めるというスキルを日々磨いておきたいもの。
発信こそ、そのネタの角度を変えて攻めることなのです。

日々の発信は、その発信を見ていただいて出版につなげることだけではなく、ネタの調理方法を鍛え、企画に活かすことにもつながります。

大前提として、類書を徹底して研究し、編集者さんよりも詳しいくらいになっておきましょう。
ご自身が出そうと思っている分野はひたすら研究すべきです。
100冊あるわけではありませんから。

この類書(類人?)研究は、出版以外の仕事でも同様です。

そしてアイデアが浮かんだら、目次をつくってみましょう。

本の目次というイメージ

本は、ある程度のボリュームが必要です。
おおむね200ページ。
1項目4ページとしたら50項目。
50項目を章にわけるので、
・5章だと10項目ずつ
・10章だと5項目ずつ
という構成になります。

1項目2ページなら100項目です。

この構成は、目次そのもの。
目次をつくってみましょう。

章ごとのバランスをとるため、同じくらいの項目になるのが理想です。

『インボイス対応版 ひとり社長の経理の基本』だと、87項目。
5章なので、1章が20項目弱です。

最新の『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』だと、90項目で16章なので、1章が6項目ほど。

今書いている本は、6章23項目、16章48項目。
本の性質により項目数は異なりますが、200ページは欲しいところです。
(税理士業務の見極め方は、281ページ)

多すぎるのは削ればいいのでまだいいとして、少なすぎるのは、本として成り立ちません。
目次がつくれない企画はボツということです。
広がりがないということですので。

これまで企画を立てる、また編集者さんと一緒に考えたときに、「目次を書いてみます!」といって、広がらなかったものもありました。
そういった企画はボツです。

目次をつくる鍛錬も日々の発信できます。
このブログだと3章2000字でイメージしており、そこまで広がらないと記事にしません。
YouTubeだと、章はありませんが、おおむね10分まで広がるかで決めています。

もちろん、Kindle本もその鍛錬になるものです。
Kindleだと、200ページというよりも、3章3万字くらいで考えています。
日々の発信に加え、Kindle本も出版への道としておすすめです。

企画力は磨いておきましょう。
セミナーだと、50分、90分という単位でイメージが広がるかで決めています。



■編集後記
昨日は、引き続き京都・亀岡。
朝ランで、平和台公園へ。
なかなかの激坂で楽しめました。
下って戻って7kmほど。

風呂に入って、朝食をつくって掃除して宿を後に京都駅へ。
ランチ込みのコンサルティング(+30分)を。
営業、税理士業について。

その後、ヨドバシカメラに行き、ヘッドフォンを新調。
イヤホンケースをなくしてしまい、帰りの新幹線で困るので、いっそ新しいものをと。

15時からは、会議室でコンサルティング。
営業について。

終了後、京都駅までご一緒させていただき、お土産を買って新幹線で帰りました。
メールコンサルティングをしつつ。

1日1新Kindle『1日1新』
亀岡 平和台公園
京都 加賀屋 会議室
AONIC 50

■娘(7歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
引き続き京都でLINE電話しつつ、LINEしつつ。
お土産は、さくらバージョンのわらび餅を。
帰宅後、先日買ったゼリーも一緒に食べました。
お風呂には間に合わず……。