会計ソフトと税理士と私。目指す世界があるなら「直接」伝える。

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こういう世界にしたいと考えるなら直接伝えることにこだわりを持ちましょう。
間に何かがはさまると、その思いがブレるからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※お台場アクアシティにて iPhone 7 Plus

どういう世界を目指すか?

稼ぎたい
自由になりたい
有名になりたい

「ひとりしごと」では、こういった要素があることも否めません。
ただ、目先のお金や自分だけを考えていては限界があります。
かといって、理想ばかり考えていても、食べていけません。

現実を見つつ、目指す世界も考える。

その絶妙なバランスが大事です。
これに気づいたのは、独立してしばらくたってから。
4年もかかっています。

それまでは仕事に疑問を持っていたのも事実です。
目の前の仕事をこなし、拡大していく。
その延長線に何があるのか疑問でした。

そこで、視座を高くし、影響力を高め、自分が目指す世界をみすえるようにしました。
私が目指すのは、「時間とお金のバランス」です。

お金は稼げても時間がない
時間があってもお金がない
といった状況は好ましくありません。

もちろん、たっぷりのお金を稼げればそれはそれでいいかもしれませんが、現実的にはそこそこのお金と足りない時間というバランスが多いのではないでしょうか。
そこで、時間とお金のバランスをとり、仕事もプライベートも楽しめるような世界を目指しています。
1つの道として、ひとりで仕事をする、雇われない・雇わない生き方を提唱し、そのためのサポートを仕事の軸にしました。

その想いを届けるために、こだわっていることが、「直接」です。
直接伝える、仕事を直接いただく、直接提供する。
ということにこだわっています。

間に何か・誰かが入ると、ブレるからです。

会計ソフトと税理士の関係性

例として会計ソフト会社のビジネスモデルがあります。

会計ソフト会社は税理士を通じて広めていくのが王道です。
税理士はエンドユーザー(会計ソフトを必要とする人。以下ユーザー)とつながっています。
顧客を多く抱える税理士に対して、より添ったほうが楽に広げられるのです。

会計ソフト会社の目指す世界が、
「税理士の負担を軽くする」
「税理士が使いやすい会計ソフトを目指す」
「税理士の効率化」
なら、今のモデルでもいいかもしれません。
EX IT 4

「会計ソフトは税理士が使うもの。だから税理士をむいて仕事をする」とし、レシートや通帳を預かって税理士が入力する世界を目指している会計ソフトならそれはそれでいいでしょう。
税理士自身もそういった代行業務を軸にし、「ユーザーがデータ入力で悩まないような世界」を目指すなら想いは一致します。

ただ、「ユーザーが使いやすい会計ソフト」を考えているなら、税理士が間に入ることで、その軸はぶれてしまいます。
税理士=ユーザーではないからです。
経理をやっているともかぎりませんし、クラウドを望んでいるとも限りません。
ユーザーを向いてソフトを作っていかないと中途半端なものになるでしょうし、実際そうなってしまっているのです。

・用語
・機能
・操作性
・デザイン
・効率性
など、まだまだ税理士の顔色をうかがっています。

税理士を度外視して、思い切ったつくりにしてもいいはずです。
ユーザーを向いているようで税理士を向いているので、ユーザーに適しているソフトにはなっていません。
EX IT 5

特にクラウド会計ソフトでは、経理業務が一部自動化できて楽になるという大きなメリットはありますが、間違いだらけという事態も多く、それを修正するのが税理士の仕事になっている場合もあります。
むしろ、修正を前提としているところもあるくらいです。
ユーザーだけで完結できるように考えれば、チェック機能や知識の提供も欠かせません。
もちろん、それがソフトでできるかどうかは別の話ですが、数字の推移をチェックして、異常値を目立たせる、グラフを見て判断してもらうステップを入れる、貸借対照表の数値がマイナスだと警告がでるなどといったことはできるはずです。
(責任の問題で回避しているかもしれませんがやりようはあります)

ユーザーにとっていいソフトができれば、税理士はそれに対応します。
むしろ、もっと思いきった方向に舵を切ったほうが世界は変わるものです。
税理士への営業にかける労力を、ユーザーのニーズを集めることに費やしたほうがいいではないでしょうか。
(税理士が間にいたほうが儲かるのでしょうが)

 

 

私が気に入っているのは家計簿ソフトMoneyTree。
決算書はでませんが、デザイン、操作性、用語などソフトはユーザーを向いていて使いやすいです。
私も使っていて、ビジネス、プライベートすべての口座を連動して、全財産を日々見ています。
アプリもサイトも使いやすく、データを取り出して経理にも使えるものです。

EX IT 2

このMoneyTree、会計ソフトで連動できるものはありますが、その会計ソフトが使いにくいので、意味はありません。
この方向性で、ビジネス用に発展するといいのですが。。。
(経費精算機能や法人口座登録機能はあります)

ユーザーを向いていたら、こういう画面・デザインにならないでしょうし、
EX IT 3

こんな感じにはならないでしょう。
このMFは税理士紹介をビジネスにしているのが嫌いです。
EX IT 7

こっちのfreeeもユーザー向け画面は、こんな感じで、お知らせ、税理士紹介がドーンと。
その下に業績が表示されます。
税理士に向いているならこれでいいんでしょうけど、ユーザー向けに提供したいなら、業績が上部に表示、せめてお知らせや税理士紹介は消せるようにしておくべきでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どちらにせよ、目指す世界が違うので、会計ソフトとは距離をおいています。

「直接」伝えることのこだわり

「時間とお金のバランス」を目指すとして、税理士分野で私が考えているのは、「税理士なしで自分で数字を見ることができる世界」です。
時間とお金のバランスをとるのは、数字を見ないとできません。
お金の不安があると、ゆっくりと過ごせませんし、数年後を考えた仕事もできないものです。
仕事を断ることも、仕事を選ぶことも、仕事の値段をつけるのも、数字を見ているからこそできます。

税理士に頼まないと数字がわからない、むしろ、頼んでいるからこそ数字やお金がわからなくなるという世界を望んでいません。
こう考えると、「【税理士が】使いやすい会計ソフト」がいいのかわるいのか。
会計ソフトが税理士のものと割り切ればシンプルですが、特にクラウド会計ソフトが出てきてから、一般ユーザーも増えてきているのでそう割り切れません。
小規模なビジネスも増えてきている以上、税理士がいる前提は崩れつつあり、ITにより自分で経理の敷居が下がっているのも事実です。

そういった思いを直接、ユーザー=お客様へ伝えることにこだわっています。
だからこそこうやってブログを書いたり、本を書いたりしているのです。

この本も、税理士としての仕事の一部を捨てる覚悟がなければ書けませんでした。
(それでも食べていける道を考えています)

間に誰もはさまないからこそ直接伝わります。
もちろん、伝わる数は少ないのですが、確実に伝わるものです。

私は紹介を受けません。
紹介をいただきそうなときも、HPやブログを見てご本人から直接申し込んでいただきます。
9割型連絡が来ませんが、それでいいのです。
直接伝えていないからしかたありません。

「紹介だからしかたなく」
「嫌な仕事だけど紹介で断れなくて」
「紹介がなくならないか不安」
「紹介してもらうのに手数料を払う」
といったことがあるのは、自分が目指す世界が直接伝わっていない仕事をしているからではないでしょうか。

・時間とお金のバランスを取りたい
という方はもちろん
・ひとりで仕事をしていきたい
・独立したい
・ブログを書きたい
・Excelを使いこなしたい
・ITに強くなりたい
・トライアスロンをしたい
・時間をうまく使いたい
・ドローンを使ってみたい
などといった方に直接伝えることを日々やっています。
ネットがあれば十分可能な時代です。

 

 


【編集後記】

昨日は終日セミナーに参加。
その後、新宿ヨドバシで、修理から戻ってきたRICOH THETA SCを受取。
充電できなくなり、修理依頼をしていたのですが、本体交換となりました。

水にも濡らしていないし、原因は不明です。
無料交換だったのはいいのですが、名古屋で撮った写真が消えたのが残念で。。。

【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」

中野のセミナールーム
中野駅 ベックス
オリジン弁当 牛ハラミ弁当

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