「わかりやすさ」も「わかりにくさ」も大事

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独立後、仕事をしていく上で、わかりやすさはもちろん大事ではあるのですが、わかりにくさもある意味大事かなと思っています。

※わかりにくい?本  by Leica M10

「わかりやすい」

「わかりやすい」とか「わかりやすく」とか、よく見かける言葉で、「わかりやすく」ということは心がけているつもりです。

選んでいただき、ご依頼いただくためには、わかりやすくないとダメでしょう。
わかりにくいものを選ぶというのは、なかなか勇気がいることです。
ただ一方で、「わかりやすい」は、よい面ばかりではないかなと。

見るからに「わかりやすい」ということは、これまで他にも似たようなものがあるということでもあります。
ある意味わかりにくい側面も大事ではないかなと、常々思っているわけです。
(だから、ブログにもわかりにくいものを挙げていることがあります)

何をやっているか、わかりにくい……

先日、私のやっていることを説明しなければいけない場面がありました。
交通事故後の損害賠償の件で、どれぐらいの損害があったかということを整理する場面です。
88日間の入院。ひとりしごとで、いざというときに備えてやっておいてよかったこと | EX-IT

私が今やっていること、売上などを弁護士にお話ししました。

わかりやすくするため、自己紹介では、「税理士」とだけいっています。
シンプルで伝わりやすいですし、説明を加えなくていいからです。
(怪しまれずにすみます)

ただ、今回の場合は詳細に何をやっているか、売上をどうやって立てているかという話、そして入院でどういった影響があったのか、退院後にもどのくらい損害があるかということを話す必要があります。
となると、わかりにくいわけです。

会社持ってて、セミナーをやってて、ブログやってて、本を書いてて、個別コンサルティングというのをやってて、動画や音声を売ってて……と。

セミナーやってますというと、「どこに依頼してるのですか」「どういったところに所属しているんですか」というような話になります。
どこにも依頼してなく、ネットで募集していると答えると、やはり、わかりにくいわけです。
講師の依頼を受けてセミナーをやっているというほうがわかりやすいでしょう。

「どんなセミナーをやってるんですか」と聞かれ、税金というとわかりやすいのですが、「Excel、RPA、音声認識入力、ブログといったセミナーやってます」というと、なんじゃそりゃという反応になるのは無理もありません。

ブログの収入という話をすると、「どこのサイトで書いているんですか」と。
「どこでもなく自分で運営してます」 「Google から広告料もらって」みたいな話になると。やっぱり摩訶不思議な世界ではあります。

個別コンサルティングに関しても、継続ではなく、原則単発であり、お申し込みがあったら細かい日程を調整して実施しています。
入院中でいうと、事故があった翌日には個別コンサルティングの受付をいったん停止しました。
その部分が損害になるわけですが、こういったやり方も、そんなにわかりやすいものではありません。

本を書いたりしてますという話をすると、「どんな本ですか」という質問になり、「今年はExcelと RPAです」と答えると、税理士との関連性が薄く(まあ、関連はあるといえばありますが)、やはりわかりにくいことになるわけです。

通常休業時の損害としては、給料をもとに休んだ日で計算するので、ごくごくシンプルなのですが、わかりにくいスタイルなので、弁護士さんにも、大変申し訳ないです。
まあ今後も、このやり取りや交渉は続きます。

こういったやり取りをしていて、ふと、「わかりにくい働き方をしているのは悪くないかな」と思った次第です。

わかりにくさは「違い」になる

私が見ていても、いい意味で「この方わかりにくいな」という方は、いらっしゃいます。
どうやって食べているんだろうとか、どこで売上が発生してるんだろうとか。
こういったわかりにくさというのは、他との違いにもなりえます。

わかりやすいと、比較されてしまうという一面もあるわけです。
かといってまったくわかりにくいと依頼しにくくなりますので、メニューや申し込み方法といった部分はわかりやすくしておいたほうがいいでしょう。

わかりにくくてもいい部分、わかりやすくしなければいけない部分という取捨選択、バランスは欠かせません。
言い方を変えると、提供して真似していただく部分と誰にも真似できない部分、再現性がある部分と再現性がない部分のバランスともいえます。

専門用語、堅苦しい言葉を使うのは、必要な「わかりにくさ」ではありません。

いい意味での、わかりにくいということは。
・これまでにない
・これまでのものの組み合わせ
・他の人がやっていない
ということです。
どこかで聞いたことがあるようなこと、よく知られていることは、「わかりやすい」のですが、違いをつくりにくいでしょう。

仕事のスタイルだけではなく、知識やスキルも、わかりにくいものは違いになります。
わかりにくいというのは、他の人が手がけないもので、身につけるのも難しいものです。
そういったものを身につけておけば、他との違いになるでしょう。

冒頭の写真にある本で書いたRPAも、2年ちょっと前からやっていることです。
英語だらけで、お金も時間もそれなりにかけて、わかりにくいものに手を出していました。
その結果、違いにもなって、本という仕事にもつながったわけです。
そして、「RPA」自体、今でもわかりにくいものでしょう。
(それに挑戦していただきたく本を書きました。「わかりやすく」とはいいません。)

わかりやすく、わかりやすくと、引っ張られすぎてしまうと、わかりにくさを追求できなくなりますし、他と同じようなものになってしまいます。

また、一般的にはわかりにくくても、特定の人には深くささり、わかりやすいというのも、いい意味でのわかりにくさではないかなと。
すべての方にわかりやすいものは、誰にもささらないものです。

わかりやすさとともに、わかりにくさも大事にしていきましょう。



■編集後記

昨日は打ち合わせ、その後、代々木、新宿へ。
最近、新宿駅前に出店しているベーグル(トライベッカベーカリー)を先日に続いて買いました。
なかなかおいしいベーグルです。
ただ、店舗はないようで、催事で時々やっている感じでした。

「1日1新」

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■娘(2歳)日記

保育園が昨日でいったん終わり。次は年明け。
それを感じているのか、「おともだちと走りたかったー」と。
なんとかなだめつつ、「シール買おうか」とダイソーへ。
ディズニープリンセスのシールを2つ買いました。
「どっちにする?」と聞くと、「2つ買おっか!」と……。

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