元手と投資。個人のB/Sは時間、体、知識・スキル、信頼も含めて考えよう

B/S(バランスシート、貸借対照表)は、意外と難しいもので、会社の経営者でも苦戦することが多いです。
このB/Sは、会社だけのものではなく、個人にもあります。
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B/Sの基本

BSの基本は、次の3つです。

右が元手、左が投資

B/Sは、どこからお金を持ってきて、どこにどうやって使っているかを示すものです。
どこからお金を持ってきたか、つまり元手は、右側に、どうやって使っているか、つまり投資は、左側に表示されます。

さらに元手は他人からもってきたもの=負債と、自分で生み出したもの=純資産があるのです。

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投資先である資産には、次のようなものが含まれます。
・預金(何もしていないようですが、銀行に投資して利子を得るものと考えられます)
・有価証券(株)
・売掛金(未回収の代金。信頼を元に取引先へ無利子で投資していると考えられます)
・不動産
・現金(投資しないで手元にもっている現金も含まれます)

負債には、次のようなものが含まれます。
・買掛金、未払金(信用を元に、支払を伸ばしてもらい一時的に借りていると考えられます)
・借入金
・預り金

純資産には、次のようなものが含まれます。
・資本金(会社へ投資してもらったお金)
・利益の蓄積(創立以来の利益、つまりP/Lの蓄積)

左右が一致

必ず左右が一致します。
資産の合計は、負債の合計+純資産の合計と一致するのです。


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------※この記事は、投稿日現在の状況、心境、法律に基づいて書いています。---------

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P/Lは純資産に含まれる

売上や費用、利益を表示するP/Lは、純資産に含まれています。
純資産には、これまでのP/Lがすべて含まれているのです。

たとえば、2/24と2/25のB/Sを比較してみると、資産が60、純資産が60増えています。
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2/24から2/25の取引は、売上100、費用40です。
それぞれ現金で行っています。

売上100から費用40を引いた利益60が、純資産として、現金60が資産としてB/Sに影響しているのです。

利益60だけがのっていても、売上や費用の明細がわからないため、赤字の部分を切り離してP/Lにしています。
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P/Lはわかるけど、B/Sがわからないという声をきくことがありますが、B/Sを主体に考えてみた方がわかりやすいです。

B/Sの評価基準

では、どういったB/Sが評価されるのでしょうか。
評価基準を3つあげてみました。

1 純資産が多い

純資産は、利益の蓄積と資本金(集めたお金)です。
利益の蓄積は通算の成績なので、当然評価されます。

たとえば、1シーズンだけ3割打者、得点王の選手より、通算して3割打者、得点ランキング1位の方が当然評価されるでしょう。
中小企業の場合、資本金は増えない(当初社長が出資したまま)ことが多いため、利益の蓄積がより重要なのです。
ここがマイナスだと、負け越しということになり、評価は下がります。
(借入もできません)

2 他人からの元手の比率が低い

他人から元手をえる、買掛金、借入金は、あるとダメというわけではありません。
元手のうちの比率が重要なのです。
次の2つのB/Sだと、右側の方が評価が高くなります。
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3 お金がある・収益性が高い資産がある

同じ資産でも、当然、お金が多い方が評価が高いです。

ただし、現金、預金も価値はありますが、収益を生みません。
収益を生む株式、不動産を持っていることも「お金がある」といえます。

収益を生むかどうかで考えると、売掛金(未回収の代金)、在庫(商品、製品など)も収益を生みません。
持っているからいいというものではないです。

個人のB/Sも考えよう

このB/Sは個人にもあります。

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資産は、現金、預金の他、外貨預金、投資信託、株式、不動産などです。
ポイントも資産に含まれます。
負債は、借入金のほか、クレジットカードを使ってまだ払っていない代金、住宅ローンなどです。
純資産は、これまで得た収入(給料)から、これまで使った費用を引いた利益がのります。

純資産が多いか

前述した評価基準で考えると、純資産が多いかどうかで評価が高まるはずです。
個人の純資産では元手(資本金)がありませんので、これまでの利益の蓄積のみで構成されています。
(両親からの援助を元手に入れてもいいでしょう)

給料や事業で得た利益がここに来ます。
通算して利益を得てきてもいいでしょうし、若い頃にガンガン働いて多くの給料を得て、その後は投資から得る収入で暮らすというのも1つのスタイルです。
重要なのは、【利益】の蓄積ということ。
収入だけではありません。利益は収入と費用の差額ですので、費用、コストを減らしても利益は増えるわけです。
日々の固定費を減らし、むだづかいをしないことも重要となります。
年収1,000万円でも、ガンガン使っていては利益が残りません。

通常は、働いて得る利益のみが純資産となりますが、収益性を生む資産(不動産収入、配当収入など)があれば、純資産を増やす手段が増え、リスクも減ります。

自分の元手の比率が高いか

個人の場合、他人からの元手、負債は、それほどない場合が多いです。
借入をせずに、普通に生活していれば、クレジットカードの代金が負債になるくらいでしょう。

ところが、住宅ローンで自分の住宅を買うと、負債は増えます。

全額住宅ローンを組んで、自分が住む不動産を買った場合、資産と負債が同じだけ増えます。
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買った時点では、純資産に何も影響はありません。
(時価により純資産には今後、影響が出てきます)

他人からの元手、ローンに頼り切らずに、自己資金、つまり自分から生まれた元手があれば、リスクは減らせます。
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私は全額ローンで家を買ってしまったため、リスクは大きいわけです。
(後悔しています。。)

収益性のある資産を持っているか

自分で住む不動産を買った場合、純資産に影響はありませんが、買った不動産を他人に貸していれば、収入を生みます。
不動産を貸すか、自分で住むかで、収益性が変わるのです。

いい銘柄の株式を持っていれば、配当が入りますが、株式を売って利益を得ると、一瞬純資産は増えますが、その後は続きませんし、収益性のある資産が減ってしまいます。

悪名高い毎月分配型の投資信託(毎月お金がちょっとずつ入ってくる投資信託)も、一見、毎月の分配金で純資産が増えているイメージですが、実は資産である投資信託が目減りしているのです。

預金は収益をほとんど生みません。利率が低いからです。定期預金も微々たるものでしょう。
外貨預金で持っていればどうなるか、海外の株式、投資信託を持っていればどうなるか、収益性を考えて、資産を持つべきです。

収益にはリスクがつきものですので、そのリスクも考えると、預金だけでいいのか、国内だけでいいのか、不動産も持った方がいいのかなど、考えることはたくさんあります。

まとめ

個人のB/Sは、会社のB/Sと同様にバランスとリスク分散が大事です。
今回解説したように、ずっと蓄積されるものですので、瞬間最大風速ではなく、平均風速で考える必要があります。
今、楽しくても、数年後じり貧だといけないわけです。

私が今考えてるのは資産のリスク分散と、純資産を増やすことです。
純資産は事業の利益をメインに増やし、元手を資産に投資しています。

このとき、B/S外の資産に投資することも重要です。

B/Sの外にも資産があり、リスク分散や収益性に大きく影響があります。
B/S外の資産とは、体、知識・スキル、信頼です。
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体・・・体が資本といわれるように、元気に軽やかに動ける体力が必要です。これが元手になります。
知識・スキル・・・自分の知識やスキルを高めるための投資(読書、セミナー、IT、実践、アウトプット)を怠りません。
信頼・・・信頼を築くのは時間がかかりますので、ちょっとずつ投資をしておくべきです。

中途半端に、少額ずつ株や外貨預金をするよりも、B/S外の資産に投資した純資産を増やす可能性は高いでしょう。

特に事業をやっている方は、収益性を上げやすいです。

(その分リスクも高まりますが)

そして、B/S外の元手もあります。
それは時間です。
誰しももっているこの元手である時間。
これも含めて個人のB/Sを考えるべきです。
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まとめると、
元手:時間とお金(本来のB/Sの負債と純資産)
資産:お金になるもの、収益性のあるもの、体、知識・スキル、信頼
となります。

資産にならない時間とお金の使い方は、極力減らすべきです。
会社のB/Sについては、私の本でも力を入れて書きましたのが、よかったらぜひ。





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【編集後記】
昨日の夜、ミャンマーにいる友人とSkypeをする予定が、21:00過ぎには眠くて撃沈。。。
日曜日のバイクレッスンのダメージと、昨日ハードスケジュール(当社比)だったのが原因です。
友人には大変申し訳なかったのですが、リスケしてもらいました(^^;)
朝起きれるけど、夜起きてられないってのも、ときどき困りものです。

【1日1新】
※詳細は→「1日1新」
・一之江のパン屋




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井ノ上陽一のVALU
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