Amazon Kindle出版売上の経理・仕訳・勘定科目

Kindle で出版した場合の経理について、その考え方をまとめてみました。

※Kindleで出版している本 by Leica M10

Amazon Kindle出版の売上

Kindle で出版すると通常の出版と同様印税を受け取ることができます。
売上になるわけです。

その売上は2種類あります。

kindleの販売による売上

1つはその本が売れたことによるもの。
通常であれば35%、 KDP セレクトであれば70%が売上となります。

KDP セレクトとは
・電子書籍として Kindle で専売する(ブログも不可)
・Kindle Unlimited 読み放題として登録する
・上記の要件を満たせば印税が70%になる
というものです

Kindle Unlimited は月980円で対象の本が読み放題になるというしくみです。
私も毎月契約しています。

Kindle Unlimited で読めるのであれば、他の本も含めて月980円で読めるほうがいいという考え方もあるでしょう。
KDP セレクトにすると、本が売れることは少なくなる可能性があります。

 

Kindleが読まれたページによる売上

売上の種類のもう1つは、その Kindle Unlimited で読まれたページ数によるもの。
1ページあたりいくらと計算され、それがいくらかは月によって変わります。

これら2種類の売上をどうやって経理していくか、まとめてみました。

 

 

Amazon Kindle出版の売上確定タイミング

売上の経理で重要なのは、その金額とともにそのタイミングです。
そのタイミングが早すぎたり遅すぎたりすると、売上を正しく把握できません。

そして早すぎる場合は税金を早く払うことになりますし、遅すぎる場合は税金を遅く払うことになり、後者の場合は特に問題になるわけです。

Kindle の場合、売上が入金されるのは2ヶ月後の月末。
振込であればすぐ振り込まれますが、小切手の場合は到着がさらに遅れます。
Kindle の設定で振り込みにしておきましょう。

2ヶ月後ということは8月の売上は10月末に入金されるのです。
このとき10月末に売上を記録するのは好ましくありません。
8月に売り上げたものだからです。

もし8月決算や9月決算だとこのズレがさらに問題になります。
税務署のから、よく指摘があることです
(通常は指摘がなく、実際に見に来る税務調査で指摘があります。その税務調査は数年に1度、場合によっては、10年以上ないことも)。

その月の売上は、その月に記録しましょう。
確定したら、その月分として記録するのが経理の原則です。

これは税金上の話だけではなく、自分のためでもあります。
たとえば、8月にKindle本を出していれば、8月の売上は増える可能性があり、それが8月にきちんと記録されていれば、正しく表現できますが、10月だと、その事実と異なってしまうからです。

kindleの売上確認方法

では、Kindleの売上がわかるのはいつか。

2種類の売上は、それぞれこうなっています。
・販売による売上→リアルタイムにわかり、翌月1日には確実にわかる
・ Kindle Unlimitedによる売上→読まれたページはわかるが売上が確定するのは翌月中頃

本記事執筆現在(8月4日)では、6月分の売上は確定しており、Amazonのレポートの[月別のロイヤリティ]で確認できます。
「電子書籍のロイヤリティ」が販売、「KU/KOL」がKindle Unlimitedの売上です。
※KUは、Kindle Unlimited、KOLは、Kindle オーナー ライブラリー (Kindle端末を持っていれば1冊無料で読める制度)

7月の売上はまだ確定していません。
販売による「電子書籍のロイヤリティ」は表示されますが、「KU/KOL」は、既読KENPCとなり、「ロイヤリティ合計」は、N/A(該当なし)です。
※既読KENPCは、既読Kindle Edition Normalized Page Count、読まれたページのカウント(最初の1回のみ)

なお、本ごとの詳細なレポートは、[レポートを作成]から、

ダウンロードできます。

なお、売上の対象は、日本(Amazon.co.jp)だけではありません。
たとえば、アメリカ(Amazon.com)でも売られています。
売れていませんが。

「yoichi inoue」で検索すると、こう出てきました。

読まれた数=Kindle Unlimitedの売上、つまり1ページあたり1円だったら計算しやすいのですが、そうではありません。
1ページ1円以下です。

翌月の中頃に再度チェックして、 Kindle Unlimited の売上だけ入れる方法になるでしょう。
もしもっと早く入れておきたいなら、読まれた数で入れておけば、それより多くなることはありませんのである意味問題ありません。
金額が大きいと、そうとも限りませんが。

私はひとまず読まれた数で入れておき、後で修正するようにしています。
翌月の1日に経理をすると決めていますので、そのときにやりたいからです。

Amazon Kindle出版の仕訳、勘定科目

Kindle 売上のように、売上のタイミングと入金のタイミングが違う場合に、経理では「売掛金」という項目(勘定科目)を使います。

8月に売上があれば、
8/31 売掛金 10万円 / 売上 10万円  Kindle
として、
10月末に振り込まれたら
10/31 普通預金 10万円 / 売掛金 10万円
とします。

税金上はこれで問題ないのですが、自分が数字を把握するためには、もうちょっと細かく経理したいものです。

私は、
8/31  Kindle売掛金 4万円 / Kindle売上 4万円 販売
8/31  Kindle売掛金 6万円 / Kindle売上 6万円 Unlimited
と分けています。

補助科目やタグを使って、
8/31  売掛金-Kindle 4万円 / 売上-Kindle 4万円 販売
8/31  売掛金-kindle  6万円 / 売上-kindle 6万円 Unlimited

でも問題ありません。

要は後でわかるようにしておけばいいのです。
私は補助科目やタブを使うより、勘定科目でわけるのを好んでいます。
Excelデータにしたときに集計しやすいからです。

決算のときには、Kindle売掛金を売掛金、Kindle 売上を売上と、差し障りのないものに変えています。
販売とUnlimitedに分けているのも、その後で分析するためです。
近日開催予定の Kindleセミナーでもネタになりますので。

消費税に関しては、不課税(対象外)となります。
国外の事業者に対する売上ですので。

また、売上を柱ごとに分けているのは、Kindle 出版で目標の金額があるからです。
これを他の売上と混ぜているとそういった把握もできませんし、集計するとしても手間がかかります。
私の経理では、出版売上というのもあり、通常の出版と分ける意味で Kindle 売上にしました。

経理では「必要なだけ分けて、必要でないものは分けないでシンプルに」というのが鉄則です。
参考にしていただければ。

Kindle本は、こちらです。
独立後の勉強法
ピボットテーブル超入門
1日1新: 人生が変わる習慣



■編集後記
昨日は、とある仕事の打ち合わせにむけての資料作成。
未知の仕事で、10月末が締め切りです。
方向性が見えてきて、楽しみにしています。

「1日1新」

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■娘(3歳4ヶ月)日記
トイレに行けるにはなりましたが、いつも直前に「おしっこでちゃうー」と。
早めにねといってもなかなかです。
トイレットペーパーは、花柄かキティちゃんを好んでいます。

■YouTube更新情報
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