確定申告書は,いつOKとなるか?

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税務署に確定申告書を提出する場合,
提出したからといって,安心はできません。
例えば,申請等であれば,
資料を提出し,受理されれば,基本的に完了します。
税務申告は,申告書を受理されただけですので,
それで税務署側がOKしたというわけではないのです。
いくつか例を見てみましょう。
直接提出した場合
税務署に行き,確定申告書を直接提出すると,
その場で受け取ってもらえます。
しかし,基本的に内容のチェックはせずに
受け取るだけです。
受け取ってもらったからといって,OKというわけではありません。
郵送で提出した場合
郵送で提出する場合は,返信用封筒で控を送ってもらいます。
上記と同様に,この控が到着したから,OKというわけではありません。
インターネットで提出した場合
インターネットで提出,つまりe-Taxで提出した場合も同様です。
ただ,インターネットの場合は,必要最低限のチェックは行ってくれます。

確定申告無料相談会で提出した場合
「無料相談会で大丈夫って言ったのに・・・」
無料相談会は,確定申告書にOKを出す場ではありません。
あくまで,書き方を教えますという場です。
相談会の相談員は,税務署の方+税理士です。
必ずしも,そのときのアドバイスが正しいとは限りません。
私が相談員を務めるときは,あくまでOKになるようにアドバイスしていますが・・・。
還付金が入金された場合
「還付してくれたから,大丈夫だったんだろう」
確定申告書を提出し,還付金が入金されても,申告書の内容がOKというわけではないです。
基本的に申告書の内容を確認する前に,還付金の振込処理を行います。
いったん還付金を振り込んでから,チェックするのです。
いつになったら,安心できるか?
「これは経費に落ちるんだろうか・・・」
などと不安になりながら,確定申告を提出しても,すぐにその答えは出ません。
しかも国税の時効は5年(実質7年)です。
その時効を待つには非常に長すぎます。
となると,税務署に認められるような申告書を出すのが理想です。
自分で申告書を作成するにしろ,税理士に依頼するにしろ,
そういった申告書を作成できるかどうかは,
根本的な税法の考え方を理解しているかどうかにかかってきます。
例えばどういう考え方で経費を落とすべきか?といったものです。
12/20の勉強会でも経費の落とし方については,取り上げます。

 
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【編集後記】
お恥ずかしながら,昨日,転んでしまいました・・。
右ひざをすりむき,左手親指に血豆という軽傷ですが,
時間管理ミスの代償です。
あわてるとろくなことないですね。
【読み終わった本】

一番楽しい!会計の本―本気で決算書をよみこなしたいビジネスパーソンのために書いた!/近藤 学
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税理士でもあり,マインドマップインストラクターでもある近藤学さんの本。
なんと,本書のイラストもすべて近藤さんが書かれたということです。
イラスト満載で,タイトル通り楽しい本でした。

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