・会計データは例題ではない

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先日、とある税務相談を受けました。
税理士と契約している方なのですが、その税理士からアドバイスもなく、質問しても的確な答えが返ってこないそうです。
そこで、私が会計データを分析しながら相談を受けることになりました。
今日は「会計データは例題ではない」というテーマです。
EX-IT|

形式的には整っているが・・・・・・

その税理士は
・毎月、税理士自身が来ている
・試算表(毎月の業績)を出している
・会計ソフトが会社に導入され、経理担当者が入力している
と形式上は整っています。
しかし、会計データを見ると、様々な問題がありました。
逆に「よく、これでアドバイスをせずにいられたな」と思います。
毎月行く、試算表、会計ソフトの形式的なことの前にやるべきことがあるのではないでしょうか・・・・・・。
逆に、なぜこのようなことが起こるのだろう?と考えてみました。
その理由として次の3つが考えられます。
1つめには、長年税理士をやっていて、意欲がなくなってきた。
2つめには、会計データを見ても異常がわからない。
3つめには、顧問料が安く、アドバイスを控えている。
会計データとは
どんな理由にせよ、目の前の会計データは会社の活動、人間の行動の結果生まれたものだと認識することが重要です。
今のスタッフはそんなことはありませんが、昔税理士事務所で勤務していたとき、部下に口を酸っぱくして言っていたことがあります。同時に私自身も心がけていることです。
「会計データは、例題ではない」
現実の会計データは、税理士試験や簿記検定の例題のように、架空のものではありません。
試験問題は試算表を作る、つまり、解答を出せば終わりですが、現実の会計データは試算表を作った後、その結果から何が言えるか、異常があれば発見できるかが求められます。
もし、そのデータに異常があれば、考えられることは次の2つです。
・会計データが間違っている
・現実に異常が起きている
会計データに間違いがなければ、会社で何か異常事態が起こっているわけです。
過去の異常を感知するだけでなく、ときには今後の異常さえも感知できるのが会計データです。
当然、そこからはアドバイスや警鐘が生まれてきます。
しかし、目の前の数字を無機質な、それこそ試験問題の数字のように考えてると、今回のようなことが起こるのではないでしょうか?
では、税理士や税理士事務所の担当者が自社の会計データにどう接しているかを判断するにはどうしたらいいのでしょうか?
それは単純に自社に興味を持ってくれているかで判断すればいいと思います。
興味を持ってくれていれば、経営者に対するアドバイスや質問、通常の会話にその思いが自ずと出てきます。
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【編集後記】
昨日、とある場所の手帳売り場に行ってみると、かなりの混雑。
iPhoneやPC上で管理できるとあっても、勢いは衰えていないのかもしれませんね。
結局、目当ての手帳は、中身を見た結果買わないことにしました。
今使っているモレスキン(小さい方)を使い終わったら、大きいものに買い替えます。
今月中に万年筆も新調する予定です。

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