フリーランスの消費税。2014年の売上アップは消費税アップのおかげかも

フリーランスの方で、2014年分の確定申告を終えて、「去年はがんばったなぁ。。」と思う方も多いのではないでしょうか?
ただし、今回は、消費税アップ分を差し引いて考えなければいけません。
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売上アップは消費税アップのせいかも

確定申告を終えて、税金を払って(還付を受けて)安心していてはいけません。
2014年の数字と2013年の数字(できればもっと前の年とも)を比較してみましょう。

売上がアップしている方も多いのではないでしょうか?

しかし、この売上アップには、消費税アップ分が含まれている可能性があります。

フリーランスで、消費税を納める義務がない方は、消費税込みの金額で、経理をしていることが多いはずです。

たとえば、売上50,000円+消費税の場合、

売上高 54,000円
と経理する方法と、
売上高 50,000円
と経理する方法があります。
(入力はどちらも「54,000円」です。会計ソフトの設定で、税込・税抜を変更すれば自動的に経理してくれます)

前者の方法でやっている場合、2014年の3月までは、消費税5%で52,500円、それ以降は消費税8%で54,000円となりますが、後者の方法だと、2014年3月までも、それ以降も50,000円です。

前者の方法なら、同じ売上でも、52,500円と54,000円で、1,500円、つまり3%売上が上がっているように見えますが、実質は変わっていません。


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------※この記事は、投稿日現在の状況、心境、法律に基づいて書いています。---------

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消費税抜きで比較してみる

2014年の数字と、2013年の数字を比較する場合には、別途消費税抜きで考えてみましょう。
(確定申告は税込みでやってもかまいません)

たとえば、こんな形で、税抜きの計算をします。
5%時代は、100/105をかけて、8%時代は、100/108をかければ、税抜きの金額です。
スクリーンショット 2015 02 12 9 16 57

事例の場合は、極端ですが、税込みだと売上がアップ、税抜きだと売上ダウンになっています。
もちろん、消費税の納税がなければ、それも含めての売上でありお金も入ってきますが、「成績」という意味では、消費税アップ分は外して考えた方がいいです。

サンプルを置いておきます。
EX-ITサンプル 税抜比較2014

できれば、経費の方もやってみましょう。
経費は、租税公課(税金、印紙)、保険料、給料などは消費税がかかりません。

消費税も含めて価格を考える

「消費税、払ってないから、関係ないよ」って方もいらっしゃるかもしれません。
消費税の納税と、価格は別の話です。

税抜価格+消費税

で提示しましょう。

これまで、消費税を含めて価格を考えていない方、税込いくらで価格を決めている方は、消費税5%でも50,000円(税込)、消費税8%でも50,000円(税込)となってしまい、消費税の影響がありませんが、いざ消費税を支払うときに困ります。
過去の分はもう仕方ありませんが、今後は消費税も考慮しましょう。

消費税は、納税(納税するかどうか)、経理(税抜で経理か税込で経理か)、価格(消費税を考慮するかしないか)の3区分で、それぞれの組み合わせがあります。

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消費税を納税するなら、経理を税抜きにして、消費税を考慮した価格、50,000円+税や54,000円(税込)とすることがスタンダードです。

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もちろん、経理を税込にするケースもあり、簡易課税という消費税の計算方法だとこちらにすることもあります。
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消費税免税なら、経理を税込にして、価格も消費税を考慮しないことが多いです。
提示した金額が消費税込とされます。
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ただ、この場合でも、消費税ありの50,000円プラス税にすることはできます。
スクリーンショット 2015 02 12 9 40 34

消費税を考慮して54,000円としても、考慮しなくて54,000円としても、「価格」という意味では同じです。
どうみせるかの問題となります。
定価52,500円が定価54,000円になると値上げ!という印象になりますが、50,000円+税にしておくと、「消費税が上がったから税金の金額が変わります。値上げじゃありません」ということです。

今、フリーランスに払う側は、50,000円だろうが、52,500円だろうが、54,000円だろうが、消費税8%が入っているものとして処理し、それぞれ、46,296円、48,611円、50,000円と経理し、差額は売上の消費税から差し引いて納税しています。
今の日本の消費税システムだとこうなってしまうのです。

※消費税を納税するかどうかは、原則として、2年前の売上で決まります。2015年に納税するかどうかは、2013年の売上が1,000万円を超えたかどうかです。

8%のインパクトは大きく、2015年は丸々1年が消費税8%になります。
支払う金額は、5%→8%に増えていますので、売上の消費税も考えて、単価も工夫しなければいけません。

規模が小さいフリーランスだからこそ、自分を守るべく消費税を含めた価格設定を考えていきましょう。
その価格設定を考えるためにも、2013年との税抜比較が大事です。
価格に消費税をまったく考慮していなかった方はこの機会に考えてみてください。





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【編集後記】
昨日の夕方は、個人事業主の方のコンサル。
ご自宅へ伺い、確定申告のチェック、e-Taxでの申告などを行いました。
もう7年ほどのおつきあいをさせていただいております。
おなかの中にいたときから会っていた娘さんも、もう4歳。
去年は人見知り(?)でしたが、今年はいっぱいしゃべってくれました。

英語も勉強しているらしく、『アナと雪の女王』ではなく、『Frozen(英語版)』のDVDを見ていたのにはびっくりです。

【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」

ポケットドルツ
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お客様の新居
治一郎のバウムクーヘン




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井ノ上陽一のVALU
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